*** AntennA ***


　　



2006年12月09日(土)
硫黄島
今日は映画「硫黄島からの手紙」を見に行きました。

初日です。めっちゃファンみたいですが、
割引券の期限と自分達の都合により初日です。

いくら田舎の映画館といえど、初日ですから早めにいって、
そこそこな席をゲットし、お昼を食べていざ鑑賞。

見終わった後、お腹に錘を入れられたような気分になりました。
なんかね、戦争反対とか戦争はしちゃいかん！とか、
そういう大きなくくりじゃなくて、
今の感覚だったら「おかしいだろ？」って事が
その時代では普通のことで、それを「おかしい」と思う人が少ない、
っていうのが改めて衝撃的で。
普通の人が普通じゃなくなっていく戦場・・・

アメリカ軍と日本軍の「意識」の違いとかアレコレ、
考えてると暗くなってきてしまいました。。。

淡々としてて、起承転結もなく、ただ判りきった結果が転がってる、
そんな映画ですが深いし重いし沢山の人に見て欲しいと思いました。

「父親たちの星条旗」より意外とグロいシーンは少なめでしたし・・・。

俳優さんは、加瀬君二宮君の若手コンビが良かったなぁ。
現実に近いというか。その当時は決して思っても言ってもいけなかった
「生きたい、帰りたい」という思いが伝わってきて。
特に加瀬君は最初まさに当時の軍人だったのが、
戦地を実経験することによって変わっていく様が素晴らしかった。

中村獅童の役は見終わってすぐは「不要では？」と思ったけど、
しばらく経ったら、あれはあれで必要な役だったのかも。。。と
考えが変わりました。あんまり書くとネタバレになるので控えますね。

映画が終わって、エンドロールが流れるのですが、
役者の名前が英語（ローマ字）なんです。
そこで、「ああそうか、これはハリウッド映画なんだ」と
思わされるくらい「日本映画」に仕上がっていました。




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