あたろーの日記
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2005年09月25日(日) 尾瀬日記1

 旧暦8月22日。
 燧ヶ岳と尾瀬ヶ原行記録です。
 自分の為の記録でもあるのでちょっと細かくなりますが、1日で書ききれないので明後日分の日記までたぶん続きます。写真は携帯電話のカメラとデジカメで撮影したものを載せてあります。
 22日(木)の夜、リュック背負って会社を出て、地下鉄駅ひとつ隣の銭湯で一風呂浴びてから浅草駅に向かう。23時少し前。埼玉方面へ帰路を急ぐビジネスマン達も解放感に満ちた雰囲気の東武線浅草駅周辺に、リュックを担いだ人達もちらほら。行き先はたぶんみんな同じ。駅近くのコンビニでカロリーメイトとおにぎり2個を買った。23時55分浅草駅発の尾瀬夜行(休前日のみ運転)。最後尾が女性専用車両になっていて、ここを予約した。実は10数年前に尾瀬に行ったときもこの尾瀬夜行を利用したのだけど、当時は女性専用車両はなかったと思う。でも、シートがリクライニングじゃなくて、ボックスだけど眠れないほど狭いのは変わっていない・・・(^^;)。
 初めガラガラだった車両も、北千住、新越谷、春日部と停車するうちにグループが増えて女性専用車両は半分位席が埋まった。春日部を出てしばらくしたら車内の明かりが消えてお休みモードに。私の隣はあいているので狭いシートの上でなんとか眠ろうと横になって身体を無理に折り曲げたり、座り直して窓にもたれたりいろいろ形を工夫するも、なかなか寝つけない。おまけに、車両中央部から大いびきが。。。女性専用だからといっていびきがないとは限らないのである。。。どうやら車両のあちこちで寝つけずに無理な寝返りを打ったり溜息ついたりする音がする。このまま眠れないと明日きついなー、と少し焦る。途中東武線から野岩鉄道に替わって(車両はそのまま)、終点の会津高原駅に着いたのは3:18。それからバスが駅に到着するまで電車は静かに停車したまま。4時少し前に車内放送でバスが到着した旨を伝えられ、電灯がつく。ぐったり起きあがって、電車を降り、駅舎前のバスに乗り込む。尾瀬夜行のチケットは会津高原駅までの電車とそこから尾瀬入山口までのバス代がセットになっている。
 バスに乗り、今度は尾瀬の入山口まで約1時間半。電車では1時間位しか寝ていなかったので、ここで少しでも寝ないと、と再び焦るけど焦れば焦るほど眠れない。だからiPodで音楽を聴いて諦めの境地。そうしたら、いつの間にか寝てしまった。40分位。少しホッとした。
 尾瀬の入山口のひとつである御池で私は下車。同じく御池を下車したのは5組ほど。ほとんどの人達はその先の沼山峠まで行って降りるみたい。次回尾瀬に来るときは私もたぶん沼山峠にするかな。
 御池でバスを降りたのが5時半。トイレに行ったりウィダーインゼリーを食べたり準備運動したりして、6時に燧ヶ岳登山を始めた。期待と不安が入り混じって、不思議と眠気はすっとんだ。FM2にモノクロフィルムがまだ20コマ位残っているので、登りながら木を撮ることにする。初めはそういう余裕もちょっとはあった。立ち枯れた木を撮ったり、林の向こうの空を見上げたり。・・・傍らの低木でガサガサッと音がして、どきりとした。尾瀬もツキノワグマが出没、特に朝方はえさを求めて活動するので遭遇率が高いそうなので、まさか、と思ったら、目の前の登山道に飛び出してきたのはリスだった。わっと思ってカメラを構えたけど時すでに遅し。リス君は再び低木の中に潜り込んでしまった。
 後ろからどんどん登山者が来る。私はとにかく登るのが遅い。どうも心肺機能が弱いのか呼吸法がなってないのか、はたまた老化が始まっているのか、すぐゼーゼーと立ち止まってしまう。おまけに、フォトジェニックな風景を見つけてはカメラを構え、絞りやらシャッタースピードやらをメモ帳に書き込むので、のろいったらありゃしない。なので、後から来る皆さんにはどんどん追い越してもらう。ツアー登山の団体が早いピッチで追い抜いていった。大変だなー。私にはツアー登山無理だ。ついていくのも精一杯で迷惑掛けてしまう。
 カメラを構える余裕も次第になくなる。首や肩からぶら下げて登るのも限界になり、リュックにしまい、両手を自由にする。大きな岩や大木の根が張り巡らす登山道を、えっこらえっこらよじ登る。夜雨が降ったのか、ぬかるんだり滑りやすかったり。だんだん泣きたくなってくる。なんで私こんなところに来ちまったんだー(T_T)自分で自分に悪態をつく。・・・前回、あれは確かまだ20代前半か半ばだった、あの時も御池から燧ヶ岳に登ったのだけど、結構ラクに登れる山だという記憶しかなかった。この先にまるで天上世界かと思わせるような小湿原地帯があるのだけど、そのイメージのほうが頭に焼き付いてしまっていたらしい。しかし、あれから10年以上経ち、都会暮らしで贅肉もついて体力不足の30代半ばには、燧ヶ岳はきつい山なのであった。。。
 
 と、かなりくじけそうになった頃、登山道が木道になり、目の前を覆っていた樹木が低くなり、視界が急に開け、小湿原の広沢田代が現れた。胸がジーンとなり、ちょっと涙がちょちょ切れた。モノクロフィルムが終わったので嬉々としてカラーリバーサルをカメラに充填する。前を行くおじさん達は木道に三脚を立てて、地塘を撮影している。しばしここでボーッとしていたいけれど、10時位には登頂したいので、もたつくわけにも行かず、惜しみながら広沢田代を後にする。まだ先が長いので。・・・再び樹林。所々木の階段があるが、相変わらず大岩や木の根も多い。山を登っているのか、岩をよじ登っているのか分からなくなる。ここまで来るとさすがにペースダウンする人も多く、何人かの人達を追い越した。と思ったら、後ろから学生とおぼしき女性グループがきゃっきゃっとはしゃぎながら登ってきたのでびびる。驚異的な元気だ。羨ましい。。。若者には先を行ってもらおう。でも何故か結局この先のペースが一緒になって、頂上まで追いつ抜かれつだった。こちらはへとへと、あちらは最後まで笑い合っていた。。。恐るべし。
 再び樹林が切れて、今度は熊沢田代。燧ヶ岳の途中、燧の山頂を臨むように山腹が鞍のようになだらかになっており、真ん中に2つの大きな池が、木道を挟む形で配されている。これまでの疲れを忘れて、思わず感嘆の声を上げる。汗と一緒に再び涙が吹き出す。前日の天気予報では雨だったはずなのに、来てみれば尾瀬は朝から快晴。青い空と広がる緑。池の水に空の青が映っている。遠く見渡せば越後や日光などの山々が連なっている大パノラマ。ここにたどり着いただけでも来た甲斐があった。木道の何ヶ所かにベンチがあり、みんなここでしばし休憩している。私もベンチに腰掛け、昨夜浅草で買ったおにぎりを食べて朝食とする。燧ヶ岳に登るなら、やはり御池からだと思う。他のルートにはないこの景観。しんどい思いをして登ってきて、突然現れる別世界。自然が用意してくれたご褒美のような気がする。ここに住みたいなー(笑)と思いながらおにぎりをパクつく。コンビニのおにぎりがやけに美味しく感じた。すみません、熊沢田代の写真、携帯電話で撮るのを忘れましたm(_ _)m
 (明日に続きます・・・)
 


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