あたろーの日記
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2004年05月06日(木) 時代小説(市井もの)

 旧暦3月18日。
 慌ただしい毎日がまた始まってしまった。。。
 時間がどんどん、指の隙間から逃げていくような感覚。

 連休中に読んだ時代小説で良かったもの。
 藤沢周平「暁のひかり」松本清張「無宿人別帳」(ともに文春文庫)。
 二本差し(お侍さん)が主役の時代ものもいいけど、それ以上に好きなのは社会からはじき出されたような人を丁寧に描いた小説。江戸の街の片隅でうごめく人々の心の綾を丹念に書き綴った藤沢周平の市井もの、大好きです。松本清張の「無宿人別帳」、無宿を主役にした小説はほとんどないのでは。そういうのが読みたくて探して探してやっと見つけたのが松本清張のこの短編集でした。なので、読み終えてしまうのが勿体なくて、ゆっくりゆっくり読みました。周平作品もそう。時代小説読むときに、武士が主役のものはどきどきしながら先へ先へとどんどん読み進めてしまう。ところが不思議と、市井ものは、本を閉じる時が来るのが哀しくて、同じ文章を何度も繰り返し読み返したりしながらのろのろと進みます。気がついたら、自分が時代もの読む速さってそうなっていました。
 藤沢周平の市井もので特にお勧めの1冊に「驟(はし)り雨」(新潮文庫)があります。こちらも、じんと来る話ばかりです。


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