あたろーの日記
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旧暦閏2月13日。 やっと金曜日だー。 残業終えて、くた〜っとなって帰ってきて、じゃあ今夜は早めに寝るか、それとも一杯やるかで選ぶとなると、後者を選んでしまう。金曜だと。 銭湯を出て、近所の居酒屋に入ってみた。 女性1人でゆっくり静かに飲める処ってほんとに少ない。居酒屋や焼鳥屋の雰囲気が好き、でも、1人で入ったときは、カウンターの片隅で、周囲の喧噪を何気なく聞き流しながら、誰にも話しかけられずにのんびり安心して飲みたい。そういう望みはワガママなんでしょうか?だけどオヤジ1人で来てしんみり飲んでサッと帰る人もいるじゃん、女性がそれやって悪いってこともないべ。と、いつも考えていた。そういうのって、すんごい憧れ。ところが、残念ながら、女性がそういう呑み方を出来る店ってなかなかない。1人で入っていくと、ドアを開けたとたん、店主や客に、「お」って顔されて注目され、店主が気を遣ってあれこれ話しかけてきて、そのうち周囲の客も加わって(皆1人で寂しく呑ませちゃいけないと気を遣うらしい)、女性相手の話となると結局恋愛や結婚の話になって、挙げ句、他人の恋愛観結婚観なんかにも首をつっこんでくる。だいたい1人で呑みに行く女性には何かしら事情があるんでしょう、みたいな感じでいろいろ根掘り葉掘り詮索されて、余計な説教されて。最初はそれも楽しんで聞き流せるけれど、そんな酒の席でしか会ったことない人達に、自分のことそうやすやすと理解されてたまるか、という気持ちもこちらにある。だいたい、酒を呑むと人は自分の考えを人に押しつけたがる。1人で呑みに来てる独身の女はそういうのにいい対象になってしまう。 なもんで、自分の結婚観を押しつけてギャーギャーわめく女主人のいる焼鳥屋では平和な独り呑みはできんと見切りをつけて以来、もう何ヶ月も1人でどこにも呑みに行かず、もっぱら自宅で週末に呑むくらいでした。 だけど、週末仕事を終えて帰る道すがら、ふと思うわけです。自宅で呑むのもいいけど、たまには居心地のいい居酒屋の片隅で、おしんこつつきながらちびちび呑みながら、文庫本読みたいなんて。毎日通るお世辞にも綺麗とは言えない居酒屋の前で、夜中に看板片づけに出る店主のおじいさん見かけるたびに、ここなら静かに呑めるかな、と思いつつ、自分にしては珍しく躊躇し続けていました。 でも、今夜は決心して、銭湯からあがって11時ちょっと前にその居酒屋に入ってみました。おじいさんと、おじいさんより少しお若いおばさんのご夫婦で切り盛りしていて、小さな居酒屋です。常連とおぼしきおじさんがカウンターに座っているだけでお客は他にいません。そう、いつもあんまりお客入ってないっぽいんだよね。それもまた嬉しいかも。なので奥のテーブル席に座り、焼き鳥(これがそこんじょそこらの焼き鳥屋より美味しかった!)や煮込みをつまみにお酒を呑みました。呑みながらずっと藤沢周平を読んでいた。12時までの1時間ちょっと、時々料理を運んでくるおばさんと一言二言料理やお酒の味について言葉を交わす以外、誰も邪魔しない。藤沢周平の市井ものを読みながらしんみり考え込んだり、煮込みに箸をのばしながら、ちびりちびりと原酒を呑む。最高に幸せです。 生意気ながら、私の考えるよい呑み屋というのは、誰かと話したくて来たのか、それとも1人で静かに呑みたいのか、客のニーズに合わせた環境を提供してくれる店ではないかと。。。と、これは、お酒の呑み方を教えてくれた人に教わったことでもありますが。 聞くと、そのお店には女性1人で来て静かに呑む人も結構いるとのこと。なので遠慮なくまた来てくださいとご夫婦に笑顔で言われた。いいところ見つけたかも。 お店は12時までやってるし、自宅まで歩いてものの2分もかからない。なので、残業終えて銭湯からあがった週の終わりに、文庫本持って1時間くらい呑みに行くのにちょうどいいです。せいぜい月に2回くらいしか行けないだろうけど、とりあえず安住の店みつけて一安心。
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