あたろーの日記
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2003年09月28日(日) 男の背中

 男は背中で語る、と言うけれど。。。
 肝心なことを言わないで黙っていられるのは困るけど、男の背中って、言葉よりある意味雄弁に肝心なことを物語るもんなんだなあって、最近しみじみ思う。
 
 この前人ごみを歩いていて、私のリュックが柄の悪そうなおじさんにぶつかって、おじさんがすれ違いざまに「いってえなあこのヤロウ」と因縁をつけてきた。あ、やばい人にぶつかっちゃったなあと思い謝ろうとしたら、おじさんは私の連れの後姿に視線を移し、ギョッとした顔でそそくさと遠ざかって行った。
 その時、男の人の後姿というものに、生まれて初めて惚れ惚れと見とれてしまった。
 その人の歩いてきた道、背負ってきたもの、潜り抜けてきた場所、視線の先、歩いていく方向、抱えているもの、そしてその人の優しさも、温かさも、強さも、すべてが背中を見れば分かるようで、こんな背中もあったんだ、って、あらためてどきどきした。
 隣に追いついて、今荷物がぶつかって因縁つけられたんだよと、気づいていなかった彼に笑いながら報告したけれど、もう少し後姿を見ていたかったなあと思った。隣を歩くのもいいけれど、少し後ろを歩いてもいいかなあと、自分でも不思議なくらい、うきうきした気分になった。

 背中って、嘘をつかない。


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