有機百鬼  2009年10月24日(土)
極悪なマスクを与えたかった。極めて美しく何かを秘めた音楽に限りなく近いマスクを。それで現世に舞っていただければ私の渇いた欲望は満たされる。有機質の鬼神と無機質な構造とが交錯して星空がひっくり返って落ちて来れば良い。結局は一人でやらなきゃいけいのだな、ちくしょう、骨が折れるったらありゃしない。もっと早く、魔性のマスクを捧げるべきだった――無論、見つけられなかったから仕方ないのだが。
今に見ていろ、有機の百鬼を呼び集めてこの世の無機に遊戯を仕掛けよう。必ず。

この動かし難い社会的な、常識の、良識の、システムの中において、そのままですべてをすんなりと生きるのがどうもうまくいかない。
ああ、腕のたつ悪魔に作ってもらったマスクを、これという人に捧げて、舞い踊っていただければ。それだけで随分と違うのだ。

私は無機なるものへと挑戦しても良いのかもしれない、そう思うだけでなぜか勇気が少し湧いてくる。それがなきゃ、生きてる意味なんてない。多分ね・・・。




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