夢に捧ぐ  2005年08月11日(木)
夢に捧ぐ。この情念の力。羊や獅子や鳥の羽や蛇が融合した魔性の力を。夢に捧ぐ。夢はその魔性を取り込んでゆるやかに溶かし、輪郭がなくなり、伝わるまで伝わった後、その夢は強烈なディストーションを起こしながら一個の魔獣となって動き出す。やわらかな霧のようだった夢はもう具体的なクライシスの形をとり始める。私はそれを駆って『日本昔話』の冒頭で出てくる龍に乗る子のようなことをする。でんでん太鼓をぱんぱん鳴らして暗闇を魔獣で駆け抜ける。近所のカネコ商店やリカーショップ・ママーを破壊し、大通り沿いのアパマンショップもついでに破壊する。その向かいにある六時屋タルトの大きな店もぶち壊す。クリーニング屋も残念ながらぶち壊す。手を緩めたりはしない。魂は常に躍動し、ダウナーの更に下を目指して悪性の腫瘍を育むようにしてビートを打ち込むのだ。私は松山に住むべきではない。これを読んだ者は私を東京に連れ出すように。壊すべきものがちんちん電車とタルト屋と近所のクリーニング屋しかないのだ。ないのだよ。わかるかい。バンコクは違った。徒歩では回れないぐらい広く、巨大な高密度の都市が立ち上がろうとしている最中だった。あれが東京都心と同様の構造生物と化すにはあと十年はかかるだろうが、可能性を感じた。やられたよ。惚れた。私は構造に弱い。惚れたら全てを捧げたくなるのが愛というものだ。だがここ松山の暮らしにはそのようなものはない!だから私は不埒な夢の形で変な妄想を抱いたままそれとまぐわってああんであああんあんあんああんなのだ。結果、こんな憎悪と鬱血のあれになってしまったわけですが、こんな私が人間として真っ当に、コントレックスのような力強いエネルギーを流動させながら生きていくには、もう、都市と戦うしかないのよね。これは女言葉で言わせてもらいますけど、もうそうでないと、だめなのよね。ああ、もうすぐバンコク・ラオスのモノクロ写真が仕上がるわ。これがもし多少は救いになるものなら、ばら撒いてくれるわ。全然だめなら、今度は、ふふふ。どうしようかしら。惚れたら負け、それがこの世の掟。イオス1でしょうか。この内に暴動する魔性を抑えることはできないのよ。ああ。バブー




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