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| 2003年05月30日(金) |
「GO」by金城一紀 |
久しぶりに小説読んだ。実は映画の方はまだ見てない。文体はほんま、ポップで軽快。中身は濃い。この国は矛盾だらけ。けど、この主人公は絶対成功する。そういう希望と未来を感じる作品。主人公が向き合うテーマは国籍。
ミトコンドリアDNAの話は愉快だ。「日本人のルーツはもともと縄文人なんだけど、二千年前に弥生人と呼ばれる大陸の人たちがいっぱい渡ってきてどんどん子孫繁栄していった。本州に住んでいる日本人の約50%が韓国と中国に近いミトコンドリアDNAを持っていて、縄文人のDNAを持つ人は約5%しかいない。つまり本州では日本人はマイノリティだということが最近の調査でわかった」
これでひとつ謎が解けた。いきなり中国語の謎が。 事例1.ベルリン。中華料理店のウエイター。同伴のドイツ人に向かってはドイツ語で注文を取ったのに、こっちにはいきなり中国語。連れが吹き出しながら日本人だと説明するとウエイターはきょとん。
事例2. LAディズニーランド。キャプテンEOの終了直後。隣の席のおっちゃん。いきなりべらべらなんか聞いてくる。あんたの言うてはることわからんっていっても、まだしゃべってくる。なんやねんな、もう。
事例3.アンカレッジ空港。エスキモーの帽子かぶった人がいきなりべらべらしゃべりかけてくる。だから違うって。
事例4.パリのサン・ラザール駅。いきなり道を聞かれる。またかよー。ノン、シノワ、アングレ、シルビプレ。おばちゃんの二人連れは首を振りながら去っていった。
最後にこの小説で一番好きなとこ抜粋。
「僕はこのクソオヤジが、どうして急に韓国籍に変えたのかを分かっていた。ハワイのためじゃない。僕のためだ。僕の足にはまっている足枷を、ひとつでも外そうと思ったのだ。」
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