ILLY'S LOVE RING
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2005年04月14日(木) こないだの飲み会ネタ。

ちょっと古い精神科の本を見れば必ず出てくるロボトミー手術。
具体的になんだかわからなかったので、こないだ飲み会で教授に聞いてみました。

簡単に言うと、前頭葉をつぶす手術みたいです。
『アメリカからやってきた画期的な手術』という触れ込みだったらしい。
こめかみあたりに棒を通すというやり方のようです。
今でも、MRIを取るとそこだけ穴のあいた画像が取れるらしい……

「人間って不思議でねえ、ここに穴があいてても普通に生きてるんですよ」
って教授が言ってました。
「死ぬ人も多かった、だから医者としてはやりたくなかった。
でも、それを望んでる家族もいた。だからやらざるを得なかった」
とも。
その選択が正しいのか間違ってるのかわからない。
看護に疲れ果てて、『いっそ死んでくれれば』と思う気持ちも否定は出来ない。
奇麗事じゃないもの。
非難なんて、他人事だから言えることだもの。

名前からのイメージは、考える意思をなくしてしまうことなんだろうな、ということだった。
確かにその解釈で間違ってない。
だけど、壮絶だよな、と思ってしまう。
辛いなあ……

と、このネタが飲み会の話として合ってるかどうかは別よ(笑)
今とは世間の風当たりも違うし薬も治療法も違う。
でも、それも精神科の歴史として避けられないこと。

入退院報告の作成って言うのも仕事の一つです。
名前と病名、入退院日。思いっきり個人情報です。
入力してて思うのは、Sと摂食障害が大半だと言うこと。
最近の傾向だって話だけど。
社会のゆがみなのかなあ……

と、ネタがないのでこんな話でした(笑)


イリス |MAILHomePage

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