そのとき、祖母はどこかの馬鹿がやらかしたいわゆる医療ミスの後始末に追われている最中だった。 「お嬢さまーっ」 誰かに呼ばれて振り返ると、いま祖母の傍らにいなければならない看護婦が、こちらに向かって走りながら叫んでいた。 「おばあさまを助けてくださいっ」 助ける?だって、彼女のほうが助ける立場のはず。先日どこでなんの手術をしたのか知らないが、腹の中にガーゼを一枚置き忘れられてしまった老女の、その摘出手術の真っ最中だというのに。 「とにかく一緒にきてください」 現場には。その老女。麻酔は効いているのかいないのか、施していないのかくらいのしっかりとした視線と声で、わたしに語りかけたのだ。 「あなたのおばあさまはがんばってくださっているわ。だけど、誰もこんな状態を予想しなかったの。お願い。あなただけが頼りなの」 綺麗に開かれた彼女の腹部。おびただしい量の湿った脱脂綿。 「これは...」 これらすべてが、彼女の体内に納められていたというのだ。しかもまだ完全に取り出せていない。背後から、祖母の細いがしっかりした声が聞こえた。 「もう少しなんだ。あと少しだけ。頼む、やってくれ...」 振り向くと、看護婦に両脇を支えられながらやっと立っている状態の祖母が、「あなたならできる」と、優しく笑った。 ここでわたしが、ここに詰められた脱脂綿を全部取り出さないことには、この開かれたお腹を綺麗に閉じることができるのは、やっぱりおばあちゃんしかいないんだからっ。 震える手をもう片方の手で押さえながら、ゆっくりと老女の腹の中へ手を伸ばした...
...ところで、夢だと気がついたんだが、これがまた自分が自分の布団の中で眠っているという現状の把握までしっかりとできておきながら、それでも頭の片隅では物語は進行していくのだよ。ちょっと待ってよ!あたしのばあちゃんは郵便局員だったはずだ!帰ってきてあたしの現実ぅぅぅ。
病んでるんかいな?
ちなみに現在宇宙人と同居中のため、些細なこともストレスになりがち。
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鋼BOX(しかし紙製)買った。ちょっと感動した。きっかけがラルクだったせいか2期の曲はなぜだかすごく泣きたい気分になる。っていうか解説書にも専門学校の同級生の名前が載ってて感動しちゃったり。そんな鋼BOXのチラシ(当然紙製)で指切った!痛いよばかっ!
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