ひとりだった。たくさんの人の中で孤独だった。 かと思えば、愛情を注いでくれる人たちに囲まれていたのも事実。 だから、ひとりになってもなにもできなかった。 じっとその時間が過ぎていくのを待ち続けて、なにもしなかった。 いわゆるいじめられっこだった過去。教室の隅で、恨めしそうな自分。動けない自分。
周りから大きくはずれることもなく、適当にあわせ、自分の気持ちは殺し、なんとなく過ごしてきた時間。ひとりにはなりたくなかった。なれなかった。寂しかった。 思い出すと怖い。でも思い出してしまうような状況を作ってしまっている自分。腹立たしい。
なにも。どこも。変わってなかった。大人になりきれていない。あのときのままの。
救われる。そう感じる、いま。 優しい人たちに囲まれて。その中で。あたしはあたしを大切にしてもいいんだ。 優しく、時に厳しく突き放してくれる、彼女。そこであたしは自分で考えることができる。言いなりだった過去にはもう戻らないんだ。戻りたくないんだ。 だから。 もっともっとぶつかっていけたらいいな、って。 どうか、受け止めて。突き放して。叱って...
これからもよろしく!って。笑ってもらえるように、なりたいんだ。
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