あの人にも、あの人にも、あの人にも。 自分の中の絶対は存在していて。
あたしにも、自分の中の絶対は存在していて。
それは酷く気紛れで曖昧なものであるけれど、 いつもそれなりに精一杯なんだから。
戦争が始まった。 なにが変わるって、手足をもがれるような痛みもなければ、 食べ物に困る風でもない。 変わったことはとりあえず、テレビ番組の内容と、灯油の値上がりくらい。
ドラマよりも劇的な真実とかなんとかいっちゃって。 四角い小さな箱の中を見つめる。 遠くの空の下の何の罪もない人々の無事を祈りながら、 火の粉が自分に降りかからないことを望みながら。 きっと、昨日と同じように過ごしてる。
あたしにできることは。 あたしが死んだら泣いてくれるだろう人のためにがんばって生きるだけ。
もしも明日この命が終わるとしたら。 未練も何も残らないように、あたしと一緒に全てのものの消滅を願う。
平凡な毎日を嘆きつつも、こんな変化なら、いらない。
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