わかってはいるんだけど。 わかってはいるつもりなんだけど。
たくさんの人が亡くなったこと。 それ以上にたくさんの人の運命が変わってしまったこと。
もう、ない、ふたつのビル。
一年前にみた、 飛行機がビルに飛び込んで、燃え上がる瞬間の映像は、 作り物なんかじゃなかった、って。 わかってるはずなのに。
それを忘れている自分に、気付く。
カメラマンの兄弟が命を懸けた映像は、 お金がものすごくかかった映画を見ているようで。 非現実な。だけど、現実。
なのに、テレビという箱の中の出来事としてしか、あたしに入ってこない。
もしかしたら、本当はものすごく切羽詰っているのかもしれない、自分の生活も。 なんだか、現実味は全くなくて。 それは、そう…たとえるなら、低俗な娯楽映画のよう。
苦笑いしながらの毎日ってのも、理想的じゃないけど、現実。
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