繰り返す。 このままの自分でいたいのに、このままじゃいられない。 変わりたい自分がいるのに、それが怖くて踏み出せない。 変わりたくないのに変わっていく環境…。
18のとき、何も知らない場所で、誰も知らない自分になろうと。 生まれ変わったつもりで新しい生活を始めて。 それからたぶん、一番長く一緒にいた、親愛なる時間をくれた優しい人たち。 あたしは、別れが辛い、らしい。 じゃなきゃ揺れない。なんの未練もない。 ただ、これっきり会えなくなるのはさびしい、と。
飲み屋での誕生祝いの、他愛もない会話の中で。
思い出をかき集めて。 小さな箱に詰めて。 それをときどきあけて。 見つめながら、知らず微笑んでいたりするような… 今がそんな思い出の時間であったら、 すごく嬉しいと思う。
|