嫌な予感がした。とてつもなく嫌な予感がした。 薄暗くじっとりとしたそれは、目の前に迫りつつあった。 どうしてもそこを通らなければならない。まわり道をしようとか、安全にそこを通りぬける方法を考えよう、とか。そんな暇はない。 どうやったってそこを通らなければならないのだ。否、わたしの意思とは関係なく、そこを通りぬけることになっているのだ…。
『ぎゃあああああああああああああああああああっっっっっ!(悲鳴)』
想像してみてくれたまへ。こんなところを開いてしまったのが不幸のはじまりと諦めて。 自分のこぶしの大きさのかたつむりが、集中豪雨の真っ只中の如く、頭上に隙間なく降り注ぐ光景を。 それは、紛れもない悪夢。そう、夢だったのだよ。たぶん叫んでたね。そして、まじ飛び起きたね。心臓ばっくんばっくんいってたね。 うがちゅはかたつむりと、ついでに蛙と亀とグリンピースが大嫌い。
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