11月になるのが、こんなに憂鬱に思えるようになったのは、いったいいつからだろう。またひとつ、歳をとる。それは、ナイフの先を鼻先につきつけられて、一歩ずつ歩み寄られるくらいの恐怖だ。でも、時間は流れているわけで。歳をとっちまうのは仕方がないとしても、だ。このままでいいわけがないだろう、と思うと。もうこれ以上生きてちゃいけないような気だってしてくるんだったらっ。