日記ふう雑感 ひとりごと
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数年前、、、確か、「未来」というような題だったと思うが、 (題はよく覚えていない。) 乾漆の作品を見て、いたく感動したことがある。 不思議に秋口になると必ず思い出す。 以前もこのことは書いたが、思い出している"今"として、もう一度書いてみる。
作者はアンネ・フランクや「黙示」(マザー・テレサ)の像の作家として有名だ。
なぜ題が思い出せないかと言うと、 私が見たのは老婆の像だったからだ。 その老婆があまりに印象深かったからだ。 一緒に行った娘はこれは本人の未来の姿だと思うと言ったような気がしたが、 私にはどうしても年老いた母の像に見えた。
他の作家の方の作品も見、落ち着いた時間を過ごし、 美術作品を見た時の、よくある一般的な心持ちのつもりであった。 ところが、家に帰ってからも、あの老婆の像が目に焼きついて離れない。 益々鮮明に、小さくうずくまった丸い姿が浮かんでくる。 知らず知らずに涙がボロボロと出た。 悲しいわけではなく、切ないわけでもなく、、 声も出ず、ただただ涙だけが出た。
氏はそれからもいくつか作品を発表されていると思う。 それらは冊子やウェブの中で写真として見ることができるはずだが、 あの老婆の像だけはどこにも見当たらない。
見当たらないから思い出すことになる。 必ず秋口になると思い出す。
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