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2007年09月16日(日) 日本子ども学会

15日、16日と日本こども学会のシンポジウムを聞きに行った。この学会は小児医学畑の研究者が中心となり、学際的、環学的、総合的、文理融合科学を目指して4年前に立ち上げたものだ。今回は子どもの進化と脳科学というテーマで、進化論を中心にと遺伝学、脳科学の分野での最新の研究発表を聞くことができた。

全ての発表がそれぞれ印象的だったが、特に記憶に残ったのが第一日目の、総合研究大学院大学生命進化論専攻教授の長谷川真理子氏の「進化から見たヒトの子どものユニークさ」と二日目の日立製作所役員フェロー小泉英明氏の「脳科学から見た子どもの教育」両基調講演であった。

長谷川氏の講演はこれまでも何度か聞いているが相変わらず内容も話し方も歯切れがよい。「ヒトをヒトたらたらしめる要因は子ども期があるということだ」という説には納得である。もちろん遺伝学には素人の私だが、こういうことは子育ての最中いつも感じていた。一般の親はたいていそうではないだろうか。改めて言葉にならなくてもこういう事を感じて子育てをしているものだ。特に私は、当時のゆとり教育、「子どもの自主性を大事に。大人と同等に。」という風潮に大変違和感があり、「じゃ、何で子どもっていう時期があるのだ。大人と同じじゃないから子どもっていうんだろう?」という反発が強かったのだが、それを今回の長谷川氏が学術的に説明をしてくれたという思いである。

小泉氏は東京大学先端科学技術センター、米国カリフォルニア大学の客員教授でもあるそうだ。だが、印象に残ったのはそういうことではなく、脳科学と教育、子どもについての国際的研究の重要性を語っている点である。実際「国際心・脳・教育学会IMBES」と言うのがあるそうで、今年はロサンジェルスで大会が開かれているそうだ。

こうした“学”はまだまだ新しく、茫洋とした印象をうけるが、期待したい分野である。


Hiroko |MAILHomePage