キヲク。
私は今までの記憶をそれぞれの人格というものが持っている。 私自身、覚えていないことがたくさんあるし、知らないこともたくさんある。
赤いランドセルを背負った三つ編みの女の子。 ランドセルは傷つき、いつもうつむいている。 小学3年生のときの私だと思う。 そのころはいじめがひどかったんだ。
現在の私はショートカットである。ショートボブというべきか。 目指してる髪型は木村カエラ。 とりあえずロングヘアーではない。 昔からの友人は言う。 長い髪の毛も似合うよね、と。 三つ編みしてたりポニーテールしてたりとか、と。
私、髪の毛長かったんだ。 そして三つ編みとかしてたんだ。
いじめっこに三つ編みを引っ張られるキヲク。 それを見て笑ってるクラスメート。
あああああああ。
嫌な引き出し。
このようなキヲクでさえも、受け入れなければならないの?
「まだたくさんあるよ」
イヤでも思い出さなければ本当の私に戻れないの?
今は本当の私ではないの?
、、、確かにところどころ記憶が抜けてたり、意識がぶっとぶけれど。
どこまで行けばいいのか教えて。ここまで行けばいいのか教えて。
ここではない、どこかなんてあるのか。
紅茶に溶ける砂糖のように、キヲクが緩やかで甘ければいいのに。
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