この手に触れる彼女の、冷ややかな、いま慈しまれた過去、愛しまれた未来前後をどれ程の愛で埋め尽くしても穿たれた現在は埋まらない唇開けず 喉震わさず 舌動かすこともなく僕は 「 」を 言葉にする僕の中だけに響いて、決して誰にも伝わらない僕の中だけに落ちて、決して誰もが拾わないそんな「 」を 言葉にする彼岸と此岸で別けられた 僕等は二度と伝わらない「 」透明な彼女の横顔に 背中を向けて 歩きだす此処に彼女は居るけれど もう此の場所には何もないのだと僕は、噛み締めた