遺書

2006年10月27日(金) 1297 神髄

感情は白い埃を被り
剥き出しの言葉を静かに亡くしていった
記憶に黒い雪のようなものが降り積もり
大切なものを静かに私から奪っていく

…

何度も何度も書き綴る言葉

夢に見た世界
君と見た景色
世界の果てに思い描くもの
空の彼方に望む願い事

終焉は世界の果てに静かに待っている
何れは落ちていく終焉へと
自ら死に急ぐように進むのは何故?


何も知らずに死すれば幸せだろうね
世の中に絶望することも希望することもなく死すれば
僕らは幸せだろうね

もっと生きたいとも
もう死にたいとも
思わなければ良かっただろうね

それでも僕は
僕自身や他人の人格と触れ合って
世界の果てに沈んでいく

希望も絶望もすべて抱えている
死ぬことの恐怖は消えてはいない
寧ろ近づいてくる足音に更なる恐怖を抱いている

それでも僕は
世界の果てに沈んでいく

どこまでも
ただどこまでも
書き続ける

言葉の彼方に
世界を見据えて

落ちていく

これは、幸せ
そう、笑って思える


…

やがて僕の言葉は鋭さを失い
記憶にはどうしようもないものばかりになる

それでも僕は書き続けると思う
死んでいくことへのどうしようもない抵抗と
生きていることへのどうしようもない感謝を


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