遺書

2006年05月20日(土) 静寂の海

夏の海に沈んだ恋人
手を繋ごうと伸ばしても届かない
短すぎる僕の、
右手

もう会えないともう触れられないと
知りながら
壊れた人形を抱きながら、
浜辺を歩く

何をするでもなく
何を求めるでもなく
ただ、記憶の底に君を思う

君が海に沈むならば
僕は想い出に溺死しよう
そうして、ようやく僕は君に出会えるのだろう


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