遺書

2006年03月26日(日) バイバイ、マイワールド

フィラメントの灯りが
明け方のホームを照らす

朝焼けの中

反対側のホーム
一つの影が私に手を振る

懐かしさとか思い出とか
必死に思い出して噛み締めたいのに
心は焦燥に駆られて
何も思い出せない

最後の最後まで君を目に
焼き付けていたいのに
視線は水で揺らいで
何も見えない

銀色の電車が
私たちをさえぎった

君を迎えに来たんだ

電車のフィラメントが
君を照らす

影からようやく一人の人になった君は
笑っていた

その笑顔を心に焼き付けて
私も、涙をぬぐい笑って見せた


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