遺書

2005年09月10日(土) blue birth 564

街の空色に青と呼べるものは少なく
僅かに残る青色は
微かな音に耳を傾けて
僅かな光に目を凝らして
ようやくそれが青だとわかる

使い尽くされている、青い空


563番目の青として
この街に生まれた小さい私は
生まれてしまったこの街を出れずに居る

この街では青い物は作り物ばかりだ
空でさえも人の作ったモノで汚れていっている

本当の青が存在できないかわいそうな街
そんな場所に生まれてしまった私も
そうとうかわいそうなんだけれども


自分自身をより青く青くしなくちゃ行けない
私が生きるためにはそうするしかないのだ
私の生を意味あるものにするためにはそうするしかないのだ

ただ、その為にはあまりにもふさわしくない場所


青く青くあるために、青を継いで紡いでいくために
私は生まれた

淡く儚くあるからこそ、紡いで伝えていくために
私は生まれた


この街の空はどうしてこうも青くないのか
人の心もどうしてああも青くないのか

キッチリや、ガシリという音で出来た世界で
ただ失われていく青を私は必死に紡いでいく

ふさわしくない場所でも、
青色が使い尽くされていても、
私は、青を紡ぐ

私だけの青(564)、誕生

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もっと!うまく!書きたい。


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