days:797 work:844
少女は壊れた人形を抱き、 死んだように海底を歩く
行き先などないのでしょう 目的は?夢は?憧れは? と、そんなものも当然なく
穢れなき君の容姿 傷だらけの君は
穢れだらけの僕は 傷つくことを知らない
僕ら少しも似てないね 前へ、前へと進んで君は傷ついて 今、今沈んで行ったけれど 後へ、後へと少しずつ僕は 傷つかないように気をつけて こうも穢れてしまったのだろう
海底で、口笛は吹けない 君の好きだった唄も、歌えない 今度は僕が、泣きそうで
でも、君はまだ僕に手を差し伸べてくれるんだよね 一緒に歌ってくれようとするんだよね 小さいはずの君の手が、とても大きく見えたんだ
傷ついて、それでも笑う君に夢や憧れは何もない 穢れてて、傷つかない僕にも夢や憧れはいらない
僕たちは、深いところで似ていたんだね 呟けない海底で、僕は君の手を握り 今、歩く
|