遺書

2004年09月30日(木) Vanishing point-消尽点

戻ってこなくてとてつもなく吐き気がする
彼といた日々が当たり前だったんだ、と

唐突に思い出して、吐いた
そして忘れた

彼が居なければいけないと、気づくのが遅すぎた
もう空には手は届かずに僕の腕は折れた

星を掴もうとしたこの手は小さすぎた、
流星を消える前に見つけられなかったこの目が憎い

彼は僕の中で最も特異だったのかも知れない。
僕の消尽点は何処だろうか、
彼の消尽点は何処だったんだろうか、
それとも彼はもう本当に消尽してしまったんだろうか。

そして、また僕は吐いた

手がかりがすべて消え、僕はやっと彼にすがりつくことを覚えたよ。
もう、何にもないその場所を、見て

空っぽになった、僕は、もう満たない。


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