遺書

2004年05月08日(土) 復帰作1,2,3 **

Wings to the future
Solitary in the world
Tear to he future

世界の終末より来たり少女達。
紅い眼をした少女が言う
「明日、未来は滅びる」
蒼い眼をした少女が言う
「昨日、過去は滅びた」
碧の眼をした少女が言う
「今日、現在は消えた」
いつかすべてが消えるその日。
明日は明日より明日を隠して
昨日は昨日より昨日を消して
今日は今日より現在を無くす。

僕は僕に何かを残さなくてはいけない。
それは今日でなくてはいけない、
けれど今日という日は今消えた。
それは今でも前でも次でもない。
それは春でも夏でも何処でもない。

僕は僕のために何かを残せるだろうか、
日にちは僕たちを赦すのだろうか。

荒れ果てた夢
枯れ落ちた苑
落ち行く楽園
世界の終焉へ

未来へと手を伸ばす、
消え落ちた希望。
未来へと手を伸ばす、
届かないとわかっていても。

これからは僕らが作る未来
誰も知らない僕らの記録

LINE----------

紅い月が湖面に映り出す
湖面で唯只管に唄っていた少女が
星と月と最後の唄を唄う夜

誰も知らなくてもいい
私は此処にいた
それを私が知っていればいい
ええ、ただそれだけで

世界が彼女を消し去ったとしても
彼女は世界を忘れない。
世界が彼女を忘れ去ろうとしても
彼女だけは覚えている。

自分の世界を覚えていられる、
例え世界に独りになったとしても。

LINE----------

僕の顔から涙を拭い取る
僕は走り出す
希望へ向かって
未来へ向かって
僕の為に
君の為に
誰が為に―

世界で一番狭い場所は
結局その周り、世界。
その中に狭いも何もなかったんだ。
自由は何処にでもない。
ただ、其れゆえに何処にでもあるんだ。
それを見つけられるかどうかの問題だった。

それに向かって走れるかどうか。
それが誰のためでもかまわない、
ただ、僕は走るんだ。
涙を拭い取って。
君の手を握って。


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