遺書

2003年10月11日(土) ブラックバード

此の世界では排除した記憶までが蘇る。

幻想と現実を二つ重ねた仮想の中で、珊瑚のピアスと深紅の誓いが交差する。
世界エレベーターが真っ逆様に落ちた、微笑む君は二度と手を振らない。
人類最後の楽園は不自然な形で終焉を、太陽が消えて僕らは闇に飲み込まれた。
二度と僕らは微笑めない、落ちたまま二度還ってこれないかもしれない。
世界を迷走した挙句の果てに、始まりを見つけてそして終わらせてやった。
抱きついたまま離してくれない絶望と、笑いながら生きていけたらいい。
幾度も変わり果てた世界を、僕はどんな眼で見れば―。

黒い鳥の翼だけを切り落として、世界の始まりは赤と黒。
どんな翼でも世界からは飛び立てやしない、微笑む君はもう二度見えない。
光は消えた。太陽は戻ってこない、誰も見たことなどなんて無い。
誰も愛なんてくれやしない、黒い羽。
鳥のように飛んでいきたい、そしたらこんな世界けし飛ばしてやるさ。
空を迷走した挙句の手に、僕らは絶望を目の前に倒れる。


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