遺書

2003年08月06日(水) ツ 繋がっていや、しない

突然呟く、怖いんだ。って。
彼女の目に映ってるのは、
僕でも愛でもなんでもない、
空っぽで、満ち足りなんてない空。

言った。空は重たく、
俺だって淋しいんだ。泣くんじゃない。
流した涙は、枯れるだけじゃない、
俺を見てごらん、夜空の星になった涙だ。
滴り落ちた血は、乾くだけじゃない、
俺を見てごらん、夕方の空綺麗にあかく。
こんな世界でも、君が望んだ世界なんだ。
彼女は言った、私は許されてるの?また逢えるの?
君は何度も許されてきた。君が誰かを愛せたらね。
それができなかったから、恐竜は流星に打たれたんだ。

僕は思った、世界が誰かと繋がってるのか。
望まれて生まれた世界なんだ。
そして僕を何度も許したのだ。
でも、結局誰も愛せはしないから繋がってはいやしないんだ。


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