遺書

2003年06月17日(火) 空虚 〜約束〜 From ayanokoji to amou tsubasa

決められた時間など意味が無い者なのかも知れない。
私達の約束、果たされぬ約束。
いつの日か約束したよね、逢おうってね。
私達が決めた時間は、午前二時五十六分。三時四分前。
ねぇいつになったらアナタは来てくれるの?
今日も私はいつになっても迎えに来ない王子様を待って、老いていくの、寂しく辛く。

アナタはいつになったら私を悪夢から救ってくれるの?
私はいつになったらアナタから解放されるの?
約束と言う名の束縛。
声が音にならずに消えていくほど純白な部屋、私達も純白だった。
声が響かずに、落ちて、届かずに、思いさえも。
嬉しいでも、誰にも伝わらない、
哀しいでも、アナタにも伝わらない、
結局こんなときでさえも、私は私さえもわからない。

時が流れてく、いつまでたっても来ないのはあなた。
血が流れていく、私の中にただひたすらに。
いつまで経っても逢えない王子様と空虚なお姫様。
空虚、何処へ言っても空虚、限りなく。
虚ろな私は待っているけれど、
アナタが今日も来ないから
三時になったら寝てしまうわ、眠り姫のように。
果たされないなら、夢の中で叶えましょうか、
だけど私は知っているの、
目覚めたら何無い、ただそこにあるのは空虚。
夢こそが最大の空虚だって事を。


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