TWILIGHT DIARY
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| 2003年02月25日(火) |
藤沢周平「用心棒日月抄」。。 |
今日は、文学講座の日。
題材は、藤沢周平「用心棒日月抄」であった。 先生によると「用心棒日月抄」は藤沢作品の中でも、 かなり人気の高い作品だそうである。
私が「用心棒日月抄」のどこに惹かれるかというと、 それはやはり立ち合いの場面である。
主人公の又八郎は、ある事情で脱藩し、江戸で用心棒稼業に身を窶しているので、 用心棒の仕事中であっても、藩からの刺客が次々と襲ってくる。 その時の又八郎の無駄のない身のこなしや、鮮やかな剣さばきのスリル感、 躍動的な描写が、何ともいい。
この「用心棒日月抄」の第一シリーズは忠臣蔵をめぐる物語になっており、 雷蔵好きの私は、忠臣蔵と並行して物語が進む映画「薄桜記」を思い出してしまう。 忠臣蔵とは離れるが、日月抄の主人公の境遇に似た物語の、 雷蔵映画「大殺陣雄呂血」というのもある。
ただ「薄桜記」や「雄呂血」は、救いようのない悲劇であるのに対して、 日月抄には、どこか明るさやユーモアがあり、読んでいて心が救われる。
藤沢さんの作品の一番いいところは、 もしかしたら、その「救い」の部分なのかも知れない。
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