TWILIGHT DIARY
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2002年07月06日(土) 木魂。。

今日は、随分と蒸す、湿度の高い天候であった。

仕事の帰りにファミレスで食事をした後、車で見慣れぬ小道に入ると、
真っ暗な闇の中に突如として、白い花がたくさん咲いている大木が出現した。

車道には、その大木から散ったと思われる白い花が一面に広がっている。
今まで見た事がない花である。
一瞬、ヤマボウシかと思ったが、どうも違う。
ヤマボウシの花びらのように平らではない。
葉も、ヤマボウシにしては大きい。
道に落ちた花びらを拾ってくれば、調べようがあったのにと悔やまれる。

大きめのジャスミンのような花を纏ったその大木は、
近くのアパートメントの2階よりも背が高い。
車に同乗した者全員で、その木が出現した途端、
「うわっ」と、思わず声が出た位に大きい。

深夜の闇の中に、薄ぼんやりと白い花が浮き出ている。
何か得体の知れない大きな生物が、「そこにいる」感じがして、
花は綺麗なのに、存在そのものが不気味なのである。

桜の木の下は云々、とよく言うが、
樹齢の長い大木は、昔から切ると良くないと言う謂れがある。
何か、木に魂が宿るらしいが、わからぬでもない。
木も正真正銘、呼吸をする生物だからである。

車が通り過ぎる時も、ポト、ポトっと花が上から一つ一つ落ちてくる。
この暗い闇の中で何の為の花だろう、と一瞬思う。


はっきりとしない空模様の、蒸した深夜の闇のなかで、
恐らく長寿のこの大木は、何を想って突然の来訪者に花の雨を降らすのだろうか。
















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izumi [HOMEPAGE]

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