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2007年10月12日(金) 電車の中で恋が生まれる瞬間





仕事帰りの電車内。
安めぐみみたいな雰囲気の女の人が
社内で化粧直しをしていた。

彼女は、不意に化粧パフを落としてしまい、
それは座っていた座席の反対側まで転がっていった。
周りのだれもそれを拾ってくれようとはしない。

もちろんそれをみていた僕も拾おうとしなかった。
だって、席離れたら誰かに座られちゃうじゃん(最低)。

パフを落とした彼女は最初はとりに行こうか迷っていたけど、
悩んだ顔を見せしばらくすると、諦めたようだった。

僕はその彼女をしばらく観察していたのだけれども、
どうも肩がよほどこっているらしく、しきりに右側の
肩を揉み解していた。

できれば僕が揉んであげたかったが、そこをぐっとこらえ
観察を続けた。

彼女がパフを落としてから駅にして6駅ほど過ぎたあたりで
ほかの路線との接続駅に到着した。
彼女はどうやらここでは降りないようで、まだ座ったままだった。

たくさんの人が降車するなか、僕の前に立っていた男性が
不意にそのパフを拾い上げ、彼女に手渡した。
彼女はその男性にお礼をいい、
男性は彼女によかったらお茶でも、と話しているようだった。

おぉ、これは!恋が生まれる瞬間!?
と期待したのだが、残念ながら僕は次の駅で降りなくては
ならなかったため、結果を見ることができなかった。

ただ、僕が電車を降りる間際に、ごめんなさい、と
聞こえた気がしたのだが、それが安めぐみ似の彼女の
声だったかはわからない。

ただ、僕が願うのは二人が恋人同士になったら素敵だな、と
いうことだけ。決して、玉砕する姿を望んでいたわけじゃない。
ごめんなさい、という言葉をかけられて肩を落とす彼を
みたかったわけじゃない。

うそ。

ほんとは玉砕して、がっくし肩を落とす姿がみたかったんだよー!
人の不幸は蜜の味。最低です。
でも、ちょっとは恋に発展していたら
面白いなーとおもったんだけどな。
恋が生まれる瞬間ってなかなかお目にかかれるもんじゃないから。


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hana [MAIL] [HOMEPAGE]

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