17歳で、愛に出会いました。
人を愛する喜びを知ってから
あたしの人生は大きく変わってしまいました。

2018年05月23日(水) 高校生の恋愛。

初めての彼氏は、16歳。
幼稚園の頃から同じピアノ教室に通っていたひとつ年上の男の子。

同じ高校に入学したのがきっかけで、告白されて付き合い始めた。

高校に入学したばかりで、
付き合うってなんだろう・・・って。

7月、学校祭の実行委員をしていた私は、
同じ実行委員の先輩たちと遊ぶことに忙しくて、
「学校祭の最終日の花火は一緒に見ようね」て約束を
忘れてしまってた。

それっきり。


夏休みの間には、同じ実行委員のふたつ年上の先輩に恋していた。
いつもみんなで移動するときは、先輩の自転車の後ろが私の指定席だった。

初めての告白に対して、
先輩は「ありがとう、ごめんね」だったかな。


冬が始まるころには、別な先輩からデートに誘われて
付き合うようになったんだった。

初めてのキスも、初めてのセックスも。
すべて彼が教えてくれた。

高校一年の冬、出会った彼は、その後数年間の私のすべてだった。

ふたつ年上の彼は、春になると、大学受験に合格して隣町に引っ越した。

高校二年になった私は、親に嘘をついて彼の部屋に泊まりに行った。

大学でアメフト部に入部した彼。
朝、ひとつの布団にくるまっているときに、部活の先輩が部屋に来たこと。
彼の部屋でシチューを作って帰りを待ったこと。
高校二年生の精いっぱいだった。

たった2カ月だった。

6月の私の誕生日の前日、別れを告げるメールが届いた。
訳が分からず、初めて学校を無断欠席して、
始発列車で彼の部屋へ向かった。

話は簡単だった。

「好きな人ができた、俺じゃはなを幸せにできない、
俺なんか忘れて、幸せになってくれ。」

帰り道の公園、母親のお弁当を泣きながら食べた。
帰宅後、学校から電話があったと母に言われ、
泣きながら彼氏と別れた話をした。



高校二年生の夏、同じクラスの男の子と付き合ってみた。
父親が翻訳家、という朴訥な弓道部の子だった。
一度彼の部屋に行ってみたけれど、
別れた彼氏と比べてしまって何もできなかった。

高校二年生の秋、遠く離れた他県に住む男の子と付き合ってみた。
全国から高校生が集まるフォーラムで三日間一緒に居ただけで、
告白された。
高校生がそう簡単に会いに行ける距離ではなくて、
文通だった。
付き合う、ということがわからなくなった。

高校二年生の冬、同級生に紹介されてひとつ年上の男の子と付き合ってみた。
弓道部の男の子で、高校を卒業したら運転士になるのが夢だと言っていた。
一度デートをしたけれど、
目を合わせて向かい合うことが苦痛だった。
初めて、生理的に無理、ということを理解した。
口実をみつけて、デートを断り続けた。
彼は卒業の日、「一年後、はなの卒業式に迎えに来るから」と言った。

もちろん、来なかった。

数年後、大学を卒業した私が入社した会社に彼がいた。
彼には奥さんと子供がいた。


高校三年生、思い出すのは初めてのすべてを教えてくれた彼のことばかり。
彼と同じ大学に入学が決まって、
久しぶりに彼にメールをした。

彼が覚えていてくれたこと、合格をお祝いしようと言ってくれたこと、
私は彼に再び会えることで舞い上がっていた。



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