再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 スターダス・21俳優クラス修了公演、当日パンフレット。

演出の戯言

 例年修了公演は、夏の盛りに演じる中間発表の演目(鈴江敏郎作「さくらみたいな恋のこと」(女子9名の話)の内容を踏まえ、幾つかの候補作の中から(そのハードルの高さ故、近代古典、名作、海外戯曲となることが多い)読み合わせ、読解を繰り返し決定する。

テーマは『難しい題材にトライ』すること。

 この「わかりやすさ」全盛の時代に、表現者は「わからない」を楽しみ、「人」の「解る」に自分の身体・心・頭を費やし全精力を傾けて客席と繋がる必要がある。

 その頂上のような今日この日(客席と出会う)を目指し、苦しんでもがいて、でも楽しんで一歩一歩登ってきた。

 想像力の力を借りて世界を創り出し、俳優はその世界を生き、旅し、そしてそれを客席と共有する。

そこに「在る」こと
そこに「生きる」ことを目指さなければ。

 演劇の神様(ピーター・ブルック)の言葉、
Play is Play
ー「演劇」を準備・上演する上で大切なのは自発性、「遊び」は基本的に自発的なものだし、その瞬間、人の感覚は解放されているー

 論理でしっかり準備して、あとは、感性で演じる。高みまで来てみると、その先に更なる高みが見えてくるはずだ。
この数ヶ月の七転八倒に、今向き合っている自身の課題に、向き合うのは大変な作業だし、トライしてはエラーするの繰り返しだ。でもその経験の一つ一つが明日の自分を創る。
一度きりの人生で、無限の職業を生業とできる特権をあなた方は持っているのだからー


 時は1980年代初頭、世界はまだ米ソの冷戦構造の中、次の価値観を求めて動いていた時、核戦争の脅威も正にそこにある。英国では初の女性首相として鉄の女サッチャーが生まれた頃。でも女たちは今日もタタカっている。
女子9人のクラスだからこそできる『トップガールズ』

彼女らが紡いでいく一見荒唐無稽にも思える物語、そして人物たちの2時間30分の旅、狭い所で恐縮ですが、どうぞご一緒にお楽しみください。そして誰かの心に深く刻まれる作品となれたら、創り手として嬉しく思います。本日はご来場ありがとうございました。



藤井ごう

2020年02月09日(日)



 2020年。

さて新年もあっという間の仕事始めで、
1月は4日から稽古で
2月
ダス修了公演「 トップガールズ 」(キャリル・チャーチル)
椿組春公演「肩に隠るる小さき君は」(山谷典子)
3月は取材やら「キネマの神様」旅versionの稽古。4月から青年劇場新作稽古が始まり
5月
青年劇場「新作」(いずみ凛)
6月は東京沖縄の行って来いが始まって、
7月
青年劇場「キネマの神様」九演連旅公演
@勝手知ったるどこか、で、ACO沖縄「島口説」(謝名元慶福)
8-9月は、予定が違うことになって絶賛調整中!で、
10月末、また今再び五度の沖縄で
「洞窟(ガマ)」(嶋津与志)
をひめゆりピースホールで、戦後75年の年に。
12月は頭に
メメントC「太平洋食堂」(嶽本あゆ美)再再演!

2021年に入って(2020年度とゆう意味では)
久しぶりのRing-Bong新作@アゴラ劇場(山谷典子)
3月は劇団銅鑼さんと初絡み。

そこに例年のダス(中間、修了公演)、B-box、テクノなどあって、
大学は課目が増える。。。

一つ一つ丁寧に、
感謝を忘れず。

本年もどうぞ宜しくお願いします。

藤井ごう

2020年01月07日(火)
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