再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 『さくらみたいな恋のこと』当パン戯言。

演出の戯言
「雰囲気を捨てよ、こんな感じから脱しよう」

決まりきった動きの中で、
決まった感情っぽいものを込めて、
音程も何も固定化された台詞を喋る。

演劇ってそうじゃない、
演じるってそうじゃない、
俳優の仕事ってそうじゃない。

誰かの指示で、それでいいよ、と言われて安心することじゃない。どんなに小さくても、自分が表現主として、人間を(いやそれは動物のことも、地球外生命体を演じる場合もあるかもしれんが)創ることだ。人の営みを、どうしようもないかもしれないやり取りを、ちゃんとその場に生むことだ。
その人物が本当に舞台の上で、画面の中で、何を感じたか、心を身体を目一杯開いて体現することだ。
「相手」がくれる「ヒント」と「発見」に耳を目を傾け、心を動かすことだ。本当の身体の真ん中を隠したまま人を感動させることなどできない。

でも、
ここはこうでこうだからこう動いて、
そうするとああなるから、こうして云々、

と作られてしまうことがいかに多いか。
そして、それが無限に広がる表現の、自分たち自身の可能性をどれだけ閉ざしてしまっていることか。
所詮人を気持ち良くさせるウソを創るのだから、
ホントウの瞬間をどれだけ多く積み上げられるのかにかかっているのだ。

『さくらみたいな恋のこと』
社会の常識とか、女性はこうあるべきとか、そうゆうものを何とかしたいと思っている女たちの闘いは、とっても悲劇めいて、でも極めて喜劇だ。

大きく深く準備して、仕上げはシンプルに研ぎ澄ます。大丈夫、君たちはもっとできるよ。

藤井ごう


2019年08月04日(日)



 ちょっと沖縄ですが…

昨年6月に再び産声をあげた『島口説』、お陰様で各方面からの評判と再演を望む声に応え、更に進化させた形で「りっかりっかフェスタ」のオープニング招待作品になりました。沖縄の物語を沖縄の観客と共に観る、なかなか出来ない体験です。
去年の7月あたりのブログに劇評などは載っています、興味ありましたら、そちらも覗いてください。そして世界各国から集まった演劇たちが、那覇新都心で活況。この機会に是非。

『島口説』
(しまくどぅち)
泣いて 笑って 笑って 泣いて
島人ぬ物語(むぬがたい)
やよい 小百合ぬ 島口説

「武器」ではなく「誇り」こそが島人の生き抜く力!!!

1979年に映像作家としても活躍する劇作家・謝名元慶福氏が書き上げた作品。  。かつては沖縄出身の女優・北島角子さんの主演で文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞受賞作品に輝いた。今回は沖縄のタレント泉&やよいのやよいと知花小百合で再演。
一人芝居を二人で演じるnew versionの構成・演出は藤井ごう。


Story

物語は米軍基地の街にある酒場「スミ子の店」が舞台。             店で働く二人の女が客たちに語りかける。
「私達の話を聞かないと本当の沖縄の事はわかりませんよ」
砲弾の中、父母と墓の中に逃れて生き延びた沖縄戦。廃墟の中で乙女となり、メリケンコの袋で作ったワンピースで花嫁となった青春。三線を弾き、歌うことで抵抗に立上がった父。。。
戦中・戦後を力強く生き抜いてきた、島人の誇りを歌と踊りと語りにのせて演じる。
(上演時間:約140分)


Cast&Staff
城間 やよい(泉&やよい)
知花 小百合
(歌・三線)平良 大
脚本・・・・・・・・・謝名元 慶福
演出・・・・・・・・・藤井 ごう
舞台美術デザイン・・・乘峯 雅寛
照明プラン・・・・・・鷲崎淳一郎
音響プラン・・・・・・近藤達史
舞台監督・・・・・・・猪股孝之
演出助手・・・・・・・前里茜
イラスト・・・・・・・伊波二郎
宣伝デザイン・・・・・小田善久
企画制作・・・・・・・下山久

時間&チケット
2019年
7月21日(日)15:00
7月22日(月)19:00
7月23日(火)15:00
会場:国立劇場おきなわ小劇場

入場料
 大人(前売・当日)2,800円
 子ども(17歳以下)1,800円
 ※未就学児入場不可

お得なフレンドチケット
 フレンド2・・・2枚4,000円(1枚当たり2,000円)
 ※りっかりっか*フェスタの他の作品と組み合わせ可。

チケット購入&りっかりっか*フェスタの詳細は
riccariccafesta.comまで!!

2019年07月21日(日)
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