青の階

2005年07月01日(金) ぬるい泥水

急に梅雨らしい天気になってきた。
雨が降ったり止んだり降ったり止んだり降ったり。
夜になるとぱったり我が家方面のバスがなくなるので
ぐずぐず降ったり止んだりされるとホントに困る。
歩いて帰るのもしんどいし、
雨の中自転車を漕ぐのも危ないから気が乗らない。
はやくからっとした夏にならないかな。


とどめようがなく肌の隙間に入り込んでくる湿気に
静かに心が沈んでゆく。
水溜りがぬるい泥水になって
サンダルの隙間から赤いペディキュアを汚す。
降るな、降るな、と念じて握る手の甲に
かすかに浮かぶ青い線
その儚さに喉が鳴る。
欲しい、
暑さのせいかとても喉が渇いている。



2005年06月28日(火) 尖った爪

今日はずっと朝からナーバスで、
いつもなら受け流せるクラスメートのからかいに怒り狂って
関係ない友達に八つ当たってしまった。
ほんとに最悪だ。
ごめんね、と手のひらに指で書きながら、
冷たい腕に悲しくなった。



2005年06月25日(土) ぱちん

なかなか思うようにいかない。
ほんとに、体のどこかにスイッチがあればいいのに。
ぱちん、ぱちん、
…ぱちん。



2005年06月23日(木) 終わるから、美しい

初ボーリングの後はうちで飲み会で
結局またぐでぐでになってしまった。
誰かわたしに調節スイッチをつけてほしい。

生まれて初めて彼女ができた男の子が
のろけにのろけまくっていて、
ブランドもののきれいな指輪を買ってあげるんだ!とか
デートで映画を見に行くんだ!とか
とにかくベタな話が満載で、聞いていて恥かしかった。
でもなんか初々しくて少しうらやましいような気もした。
だって、今恋をしている、って堂々と誰かに言えることって
すごく幸せなことだと思う。
大きくなるにつれて、隠さなくてはいけないことが増えてきた。
恋をしたって、簡単に他人に言うわけにはいかない。
打算だとか世間体だとか保身とか人間関係とか、
そんなものに縛られて口は次第に開かなくなり、
舌はどんどん裂けてゆく。
彼女が高校を卒業したら今より自由に会えるようになる、と
何年も先まで付き合う気でいる彼には今、
二人の道がどこまでも続いているように見えているのだろう。
恋はいつか終わるもので、
それを前提として、受け入れた上で今の恋をするわたし達から見て
彼はとても若くて青くてきれいなところにいる。



2005年06月19日(日) 未知との遭遇

友達と初☆ケンタッキーに行ってきた。
これが高いと噂のKFJ…!
普通に美味しかった。
毎日ふたりで「ダイエットしなきゃ…」と呟きながら
毎日アイスを食べ、毎週お酒を飲み、
夜食と称して深夜にケーキを食べ、
作るのが面倒だと外食をし、
これじゃあ痩せるわけないよな!という話。

今週は初☆ボーリングも体験予定なので楽しみ。
がんばって宿題しよう。



2005年06月16日(木) 尻尾

毎週木曜日は、授業が終わった後に特別な講座を受講して
午前9時から午後9時前まで
ひーこらいいながら勉強していた。
その講座が今日で終わったので
うれしいような、さみしいような…。

授業が終わってから
別の特別講座を受講している友達と学食でがつがつ食事をとるとき
その友達のごはんの食べ方がすごくきれいなので
いつも、わー、と思っている。
わたしなんて昼にみんなで食事しているとき
友達に「肘ついてプリンを食べるな!」と注意された…。
まあ、マナーはともかく、
「ダイエットしなきゃ…」を連発する人と食事するより
豪快にぱくぱく食べちゃうような人と食事するほうが楽しいな、と思っている。
気を抜くとうっかり「痩せなきゃ…」と呟いてしまうので
なるべく言わないようにわたしも気をつけている。
鰯フライの尻尾をがりがり食べている友を見ながらしみじみした。



2005年06月15日(水) 欲しいのは、やわらかなてのひら

わたしの髪は硬くて量の多いくせ毛で、
今までずっとその髪を呪いながら暮らしてきた。
小学生の頃、クラスには
美人で笑顔がかわいいサラサラ髪の女の子がいて
その子はたいそう男の子にもてていて
男の子と喋ることすらできなかったわたしは
ひどくそれがうらやましかった。
べつにもてたいわけじゃないけど
誰だって他人からかわいいと思われたいものだ。
中学に入っても高校に入っても髪を触られるのが大嫌いで
美人な雑誌のモデルが憎かった。
尻尾みたいに束ねたみっともない髪をぐっと力任せに引っ張られるんじゃなくて
やさしくそっと触られたいと、ひっそり願っていた。

それが今ではお世辞でもきれいな髪だね、触り心地がいいねと
頭を撫でてくれる人までいる。
ストレートパーマと恐ろしい量のコンディショナーのお陰だとわかってるけど、
とてもヘンな感じだ。

誰かの手が頭に触るたび、昔痛んだ胸のところがぎゅっとなる。


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