| 2005年03月02日(水) |
それは優しい夜だった |
20歳になった。
夜、先輩の卒業記念パーティのため友達皆で集まって
京都の料理屋に行った。
コースの食事も終わり間近になったころ、
突然名前入りのケーキが運ばれてきたのでとても驚いた。
誰かが誕生日を覚えていてくれていたのもうれしいし、
上に立っているロウソクを吹き消すのも(何年振り?)うれしかったし、
そのケーキをみんなで分けて食べたのもうれしかった。
終電に向けて三条を駆けているとき、空に星が見えた。
美味しい食事を食べて、
友達と一緒に楽しく過ごせて、
先輩たちがいつもより少しだけ優しくて、
だから全てがうれしく、そして長く記憶に残る20歳の誕生日になった。
USJに行った時、スパイダーマンのグッズ屋がやたら賑わっていたので
そんなにすごいのかスパイディ、と早速DVDを借りてきてみた。
映画公開当時、cutの記事で「ヒロインが可愛くない」などと言われていたが、
可愛くないというよりも、ヒロインの心情があまり描かれていないので
いくらか共感し難いところがあった。
しかし噂通りスパイディはなんだか素敵だった。
デスクトップの壁紙も1年だか2年だか振りに変えてスパイディになった。
次にUSJに行った時、わたしはスパイディのグッズを買うだろう。
間違いない。
友人とUSJに行ってきた。
滋賀では雪がじゃんじゃん降っていたのに
トンネルを抜けて京都に出ると晴れていい天気だったので
なんだか雪国から南国に出てきたような心境になった。
寒いし微妙な時期だし、人は少ないだろうと思っていたが、
かなり沢山来場者がいたので驚いた。
アトラクションも午後の遅い時間でも90分待ちとかで
寒い中屋外に並んで順番を待ったんだけれど、
その割にはバック・トゥ・ザ・フューチャーのアトラクション時間は
ちょっと短すぎるんじゃないかという気がする。
あの2倍ぐらいは欲しい。
そして列に並びながら見ていたのだが、最近の小学生は怖い…。
もうコミュニケートできない気がする…。
今回一番気に入ったのは、カフェ「ビバリーヒルズ・ブランジェリー」
ミュシャの絵が飾ってあったり、装飾がアールヌーボー風だったり、
居心地のいい店内だった。
窓から人々を眺めながら飲むホットチョコレートも美味しい。
そのうち自分の研究室を選ぶ時に参考になるから、
という先生の薦めで卒論の発表会を見に行ってきた。
卒論はすごく高度なことをする、というイメージがあったが
意外に今やっていることの延長上といった雰囲気だった。
日々の心がけの重要性がわかった気がする。
そしてバレンタインに干物のようにカラカラになっていた先輩は
修論の提出も発表も終わって、生気を取り戻していた。
よかったよかった。
これでいよいよ卒業式まであと少しだ。
鉛筆の持ち方が年々悪くなっていく一方で
今では親指と人差し指と中指が複雑に絡み合いすぎて
自分でも理解不能な状態になっている。
最近は宿題などでもキーボードを打つ方が多くなったので
鉛筆を持つことは授業中以外では殆どないものの、
この持ち方はやっぱり酷いと思うのでなんとか治そうと努力することにした。
何かを書くときになるべく「正しい持ち方」を心がけているが
そうやって書いた字はまるで左手で書いたような歪んだ文字になってしまう。
まあもともとたいして綺麗な字が書けるわけでもなかったし、
せっかくだからこの際「綺麗な字」も書けるようになってやれ。
…なんてうまくいけばいいけれど。
従兄弟の結婚式だった。
残念ながら天気には恵まれなかったが、
いつもはあんまり喋らない従兄弟が
一日中にこにこにこにこしていたので
あー、ほんとにもう、幸せそうだなあ!
と、こちらも一日中にこにこなのだった。
一年前に結婚した別の従兄弟の奥さんが
今日見たらすっかり別人のようになっていて驚いた。
家を持った人間の顔というか、母の顔というか…。
式場には親類のおちびちゃんたちも来ていて
はー、もうあたしはあやされる側じゃなくってあやす側になったのね…。
などと少し寂しい気分になっていたところ
父やら母やら従兄弟やらが「デザートあげようか?」と
こぞってデザートをくれたので
ああ、と少しほっとしたり、
でももうすぐ20になるんだけどな、と複雑な気持ちになったりした。
| 2005年02月17日(木) |
any way the wind blows |
話せば話すほど擦り減ってゆく
黄昏時に啼く鳥が不気味な声で無意味な時間を嗤う
雨の向こうで鐘の鳴る音がする