実に見事な日暮れだった。
路上教習で湖岸沿いの道路を走った。
一日中どんよりと曇った空で
また雪でも降るのではないかと内心恐れていたが
夕刻に近付くにつれ、厚かった雲が動き始め
わたしがハンドルを握る頃には
町の輪郭がとけてしまうほどに眩しい夕照となった。
わたしはここに住んで初めて湖が水色であるのを見た。
街路樹の影が等間隔に縞模様を作り出して、
その縞々はどこまでも続いていた。
木々が、家が、車が、空が、雲が、
あらゆるものが光を発しており、
わたしはただ圧倒されるだけだった。
夜明けから降り始めた雪で
今朝カーテンを開けると外は見渡す限り白一色に染まっており、
それはそれはきれいな眺めでした。
用事があったのでバス停まで出かけてバスを待っていたのですが
待てどくらせどバスが来ない。
わたしの前に並んでいた人が
「もう一時間も待っているのに来ない…」と絶望的な顔をしていたので
予定は変更して諦めて家に帰りました。
今日はうちの大学では入学試験もあったようで
朝から試験のあった友達が
受験生と大学生でバスの中がぎゅうぎゅうだったと嘆いていました。
受験生の皆さんはお疲れさま。
でも降りたての雪ってホントにさらさらしてるんですね。
小説とかで「さらさらの雪」という表現を読むたびに
(??)となっていたんですが、
なんかちょっとわかった気がする。。
そして、ようやく試験がおわりました。
これで二ヶ月の春休みに突入。
| 2005年01月30日(日) |
体を竦めて口を押さえて |
耳の片隅で鈴の音がする
その音が聞こえるとわたしは動けなくなる
体を竦めて口を押さえ、
硬直したまま時が過ぎるのを待つ
| 2005年01月25日(火) |
指の先から音色よ響け |
何かの講義を受けていた時、
後ろの席に座っていた知らない男が友人らしき隣の男に向かって
「おれは引きこもりじゃない、インドア派だ」と
なんだか熱く主張していたのを時々思い出すんですが、
多分わたしもインドア派なんだと思います。
外に出るのが億劫…。
特に冬は。
しかし昨年一年間一体何をしてきたのだろうとなんだか虚しくなったので
ヴァイオリン教室にまた通い出すことにしました。
これで少しは生活に張りが出よう。
楽器を弾くのが一年ぶりなので色々心配なんですが
まあ旅の恥はかき捨て、じゃないけど、
練習の恥はかき捨ての精神でしばらくまた頑張ってみます。
試験が半分終わって、ようやく一息つくことができました。
レポートが試験代わりの科目もあったのですが、
レポートを書くことの何がいいって、
書いている途中は結論も見えないまま(苦笑)、
足りない時間に悪態つきながら懸命にキーボードを打つのですが
書きあがったものを印刷して、
最後にバチッとホッチキスを留める瞬間が一番幸せ。
自分が作ったグラフを見て、こう、うっとりしたりしています。
ああー、頑張ったなー、とか思いながら。
しかし大学に行くとクラスメートが
さらに精緻な考察とグラフを持つレポートを提出していたりして
うおお、と驚くのでした。
刺激されて次のレポートはもっと頑張るのですが、
次は次でクラスメートも進化しているので結局また驚かされることに。
課題はしんどいけれど、皆やる気があるので刺激的で楽しいです。
とりあえず早く残りの試験を終えて
春休みに入りたいものです。
| 2005年01月15日(土) |
冬の星、シリウスを胸に |
まだ授業は終わっていませんが
最終講義で試験がある科目が多いので
実質的にはすでに試験週間に突入しています。
今週は嫌な嫌な実験の発表会と、数学などの試験をこなしました。
来週は熱、力学、英語英語と重要科目の試験だらけで早くも山場です。
何もしないうちに一回生が終わってしまう…、
かすかに焦りながら昨年の今頃のことを思い出していました。
2ヵ月後、自分がどこで何をしているか全くわからず、
不安だらけなまま雪の降る中センター会場に向かいました。
会場が公立の割りにやたら綺麗だったことも、
男子学生が10人ぐらいしかいなくてそこらじゅう女子だらけだったことも、
数学が全然解けなくて焦ったことも、
まだ鮮明に覚えています。
今日、わたしの親友はセンター試験を受験しに行きました。
彼女の数年の努力が実りますようにと強く願っています。
ところでこの日記を書いている最中
ものすごい大音響でサイレンが鳴り出しました。
隣の部屋の友人は外出中、同じ階で人の動く気配もしないし、
しばらくは(誰かのいたずらだろう)と思っていたんですが
いつまでたっても鳴り止まないので慌てて避難しました。
マンションのエントランスに結構人が集まっていたんですが
何しろ冬・雨・夜、
やたら寒かったわけで、みんなガタガタしていました。
帽子、マフラー、手袋、コートに財布などを装備しているのはわたしぐらいでした…。
(それでも寒かった…)
階段で下りるかエレベータを使うか一瞬迷った後、
ええい!とエレベータに乗って下りたんですが、
たむろしている学生の中にはちゃんとハンカチ(口を押さえる)を持っている人もいて
かしこいなあと感心しました。
結局警備会社の人が来てサイレンを止めてくれたんですが
「何かあったのか、何もなかったのか」は
最後まで誰も知らないようでした。
まあ今消防車が来ていないってことは大丈夫なんでしょう。多分。
一人でサイレンの鳴っている部屋にいるのは怖かったです。
| 2005年01月11日(火) |
やさしかった昼間のことを |
成人式、別の区の式に出席した友人の会場では
壇上でお酒を飲んだりしている人がいたとか。…怖い!
うちの区では式の間もみんな静かになっていたし、
式の後もお酒を飲んだりしている人はおらず、
嫌な気分になることなく楽しめました。
ちなみに上記の友達は高校が他の区だったので
午前と午後、二つの式を掛け持ちしたとのたもうてました。若い。
誰でもわかっていると思うけれど、大部分の人は
TVで報道されているような"困った"成人じゃなくて
もっとずっとまともだと思います。
ただ、昔は20になるともう働いている人が結構いたと思うけれど、
今は20っていうと学生が殆どだと思うので
そのせいでみんなまだ"大人らしくない"んじゃないかな。
わたしがほんとに20になるのはあと一月半後、
楽しみなような少し怖いような。