■デイリー・ジャンボリー
レッドギター アンド ザ ブルータス 2011年06月26日(日)
今日も少しずつ帰宅後の荷物の片づけ。
17泊分はなかなかボリュームがあります。
海外旅行は経験がないけど、こんな感じかと想像してみると楽しげな気分になれました。

片づけの合間を見て息抜きに、お気に入りの赤いギターを弾いてみる。
1弦が切れる。張り直す。3弦が切れる。張り直す。また1弦が切れる。
「お前もか?」
息抜きにならなかったけど、愛情があれば何度だって付き合います。
今日も良い音してるね。また頼むよ。

夕方、近所を散策。
ドライブのBGMはなぜかDA PUMPをセレクト。
それで入院中に破れてしまったパンツの事を思い出し、購入。
2枚組でお買い得。ごきげんだぜっ!

散策のシメになぜか東松山名物の味噌ダレを数種類、購入。
なんのためかよく分からないけど、どうかしてるぜ。
自分は食べないけれど、瓶を眺めてるだけで美味しい。

スーツケースブルース 2011年06月25日(土)
荷物をまとめて、スーツケースを転がして、外の世界に出た朝。
お世話になった皆さん、妙に慣れたベッドスペース、薄暗い廊下。
約3週間過ごした環境に、何とも言えない気持ちが残っています。
毎度の事ながら、「日常」とのギャップに大きく戸惑っています。

だから、サンハウスのスーツケースブルースを思い起こしながら、
「迷わないうちに早く、ここから出てゆこう。」

地元・埼玉にバックホーム。
約3キロ減ったボディからはマッスルもかなり衰退していたようで、全身が
震えていました。
もう、どうにもとまらない。

部屋の中で、現実の時間の流れとの狭間で、揺らぐ気持ちを抑えるのに精一杯。
そんな時でも近所から小学生が吹くリコーダーの音が聞こえてきます。
ピロピロと。延々と。これが日常。そうだ、これだ。

夕方、ふさぎこみがちな僕を友人のパンチ伊藤君が介助し、連れ出してくれ、前から予定していたハイスクール時代のドラマーの友人のライヴを観に行く事ができました。
僕はジャズの事は詳しくは分からないけど、彼の燃えるアティチュードを、情熱を、たしかに感じました。
彼の眼の光りがスポットライトのように、僕に何かを教えてくれているような気がしました。

明日も少しずつ、まっすぐ歩けますように。

何度でも正直 2011年06月24日(金)
退院が明日に決まりました。
今回は4度目の入院でした。
ただ喰って寝て治療してただけなのに、いろいろな事があったなぁ…って、変に名残惜しかったり。
かと言って、ずっとここに住むワケにもいかないし。
みんなも帰るんだから、もう行かなくちゃ。

病棟で担当してくださった先生達とお別れのご挨拶。
涙をこらえて、お世話になりました。

最終日の今日は年に一度の骨密度検査。
「いいホネしてる」
って、技師さんに褒められました。
でも、あんまり具体的じゃないから疑心暗鬼な気持ちになる。
このお言葉に甘んじず、真摯に受け止め精進します。

今日は我が地元は猛暑を記録したそうな。
それこそメッカ埼玉。やってやれ。

とは言っても、熱中症には気をつけましょう。
自分も心配…。

去年、会場に観に行ったコレクターズのライブDVDを鑑賞。
あの時はクアトロのスタッフさんに大変お世話になりました。
そこで観た景色が映像でよみがえる。
だから音楽はすばらしい。
Bad times gone, Good times round.

明日からまたがんばろう。
少しずつね。

ブルース・リー Blues 2011年06月23日(木)
五回目の治療日。
今日もやっぱり血液浄化室の方々はとてもやさしく雰囲気が良い。
和気あいあい、理想の職場環境。

治療中、めずらしく血の気が引いてしまい、ひさしぶりに目の前に無数の星が見えました。
「君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか!?」
と、聖闘士星矢の事を考えてやり過ごそうとしましたが、下がる血圧止まらない。
そんな時にも皆さんの素早いフォローで無事に回復。
プロフェッショナルの仕事に感謝感服。助かりました。

午後はおとなしくしていようと思っていたのに、ついつい「燃えよドラゴン」を観てしまいました。
鋭いアクション。加速するストーリー。
あまり落ち着けませんでした。
「考えるな。感じろ。」
映像の中のブルース・リーの顔には凄まじい迫力がありました。

この2週間ちょっとの間、この部屋で十数人のおじさん達と昼夜を共にしてきました。
おおらかだったり、短気だったり…当然ですが、十人十色それぞれ個性があるもの。
人生の先輩方を見て、いろいろと勉強になりました。
優しい人は顔ににじみ出て、やわらかい表情をしているような気がします。…もちろん、そうでもないような方も。
「顔は男の履歴書」と言いますが、そう言ってバイトの面接に行ったら、たぶんNGでしょうね。
今日話したおじいさんは、とてもやさしかったから、ふと、そんな事を思ったのでした。
おじいさんには僕が、どう見えたかは分かりませんが。

どんな人でも見る人によって見られ方は違います。
「マジメそう」ってよく言われますが、実際はそうでもないです。
だから、せめて自分自身はしっかりとしていたいものだなぁと思う夜。
それはなかなかむずかしい。
ああ、蒸し暑い。

午前4時のメリーさんのひつじ 2011年06月22日(水)
AM4時。
おじいさんがスマートフォンに向かって、音声検索にトライし続けている声で目覚める。
「日経新聞」「日経新聞」「日経新聞」と。
おじいさんは昨日の検査が終わるまで毎日、
「生きていてもしょうがない。楽しみなんて何もない」
と、ベッドの上で来る人来る人にボヤいていました。
昨晩、「検査結果に問題なし」と分かってから一気に調子が好転。
元気に歩き回り、電話で不動産や株の取引きを確認したりして楽しそうにしていました。
好きな事に情熱を持つ事は生きる活力になると思います。
とりあえず、お金が大好きみたいで良かったです。
お大事にどうぞ。お元気で。

今日の昼間は「社会復帰を目的としたリハビリ」と言うタイトルのもと、外に出ました。
二週間ぶりに靴を履き、歩く。
当たり前の事がありがたい。そして暑い。
1時間ももたず引き返しました。ふうぅ。
こんな調子でこれから大丈夫なのか…と、考えたら不安はたくさんありますが。
これでいいのだ。

そういえば、不覚にも今週のNHK教育TV高校英語1を見逃してしまっていました。
エミリー・スノードン先生、どうかこんな僕を見捨てないでください。

そして、今週から僕を担当するはずの医学部の学生さんは今日も来ませんでした…。
…見捨てないで…。。

気分を変えて、先日、三瓶さんが届けてくれたイロモネアのDVDを見ました。
3年前、ちょうどこの部屋でイロモネアを見ていた事を思い出しました。
これはデジャヴか偶然か。
あの時の景色や、気持ちが懐かしくよみがえります。
これは必然だったんだと思えてきました。
だから、きっと大丈夫。
ドントウォーリー、ビーハッピー。

ナースコールが鳴らなくて 2011年06月21日(火)
マッチさんのミッドナイトシャッフルで目覚めた朝。
グズってる僕に治療室からお呼びがかかる。
「おぉれを呼びぃ続けるぅ。」
って、マッチさんは歌っていた。

こんな時こそ、松田優作さんみたいに
「ちょっとコーヒー飲んで行くから。」
って、言ってみたい。

治療は約4時間、両腕を伸ばして固定したままなので、i-podは指先だけのブラインドタッチで操作しています。
途中でイヤホンジャックが外れ、そのとき聴いていた海援隊の「あんたが大将」が本体スピーカーから漏れ流れてしまいました。
溢れ出る鉄矢さんのシャウトを早くどうにかしてもらおうと、ナースコールを何度も押しました。
こんな時に限って、壊れていて無反応。
激しく首を降り、ようやく看護師さんが気づいてくれました。
やっぱりアナログな方が通じ合えるみたい。人間だもの。
ナースコールを新品に取りかえてくれて「これで直りましたね」と、帰って行ってしまいました。おや?
あらためて正式にナースコールで来てもらえて、ようやく海援隊の演奏を停止。
ありがとうございました。お騒がせしました。

午後は安静に、横になって「鉄道員(ぽっぽや)」を鑑賞。
共感し、感動し過ぎて涙が流れ、余韻に浸る。これこそが名作。

外は天気が良かったみたいで、心なしか乾燥機の洗濯物の乾きも絶好調。
それとこれとは気のせいでしょうね。

窓から見えた夕方の空にはリトル入道雲。
そうだ、岡田組を聴こう。入道雲と言う曲を。
誰も知らなくても、僕は聴こう。
夏が来る前に。彼らとの青春の日々のために。

行き当たりばったりが好きなんだ 2011年06月20日(月)
食堂には「今月の献立表」が貼ってあるのですが、あえて僕はそれを見ないのです。
毎食、出たとこ勝負の期待とスリル。
そいつがたまらなく好きだから。

朝、部屋に新しいおじいさんがいらっしゃいました。
看護師さんの話を聞いていないフリをしたり、ワザととぼけてる話し方がシャレてます。
これが、ちょいワルか。

医学部の学生の研修で、僕を担当させてほしいとの依頼があり、
「はい、よろこんで」とその場で快諾しました。
そこで、「また来ますね」と挨拶をされたきり、それっきり彼は現れなかったのでした。
また、いつでも待っているからね。
待っているよ。

それにしても先生達が忙しそう。これぞ月曜日。
検査以外はおとなしくたまった録画を見ていました。
ローマの休日、ザ・ノンフィクション、モヤモヤさまーず、NHK教育TV高校英語1…。
我ながら多岐に渡るジャンル。
高校英語1のエミリー・スノードン先生はいつも軽く芝居じみていて、どこかお茶目です。
落ちこぼれの僕を、がんばろうって気持ちにさせてくれます。
「だから先生、見ていてくれよな!」
と、思うのは視聴者の自由。

夜、最終最後の面会時間ギリギリに、幼なじみのお友達が抜き打ちでまさかの登場。
思わず二度見で確認。間違いない。
わずかな時間と分かっていながら、彗星のように顔を見せてくれたギンギラギンなさりげなさ。
ありがとう。

明日は暑くなるのかな。
それでも、あえて僕は天気予報を見ないのです。
そいつがオレのやり方。
さり気なく、生きるだけさ。


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