myself* ...奏/カナ

 

 

淡い恋。 - 2002年11月17日(日)

今日は高校時代からの友達の家に泊まりに行きました。
この日記は、翌日に書いているのです。

『ペイフォワード』を観てちょっとウルウル。
ラストの展開はビックリしたけど、
ハーレイ・ジョエル・オスメント少年の映画は
初めて観ました。
味がありますね。
『シックスセンス』『A・I』も
是非観たいと思いました。


友達とは半年振りに会ったのかな?
色々と、今の状況も打ち明けつつ。
「別れたよ」との最初の第一声には
「えぇっ!!」とかなり驚いてくれましたが。



Sくんとは2通くらいのメール。
さすがに友達の家ではろくに送れません。
まぁ、それくらいがちょうど良いのかも。
最近ちょっと過剰にやりとりし過ぎの感もあったから。

ビックリしたのは、月曜日の朝起きてから。
なんと、Sくんの夢を見ました。
しかもね、超ほんわか。
手を繋ぐ夢なのですよ。
中学生じゃないんだから......。
いや、もしかして今時の中学生はもっと進んでる?



なんていうか。

元彼への気持ちは、『愛』だ。
2年半一緒に居て作り上げたもの。
家族愛にも近い。

Sくんへの気持ちは、『恋』になりつつある。
ホント、笑っちゃうくらい淡い恋。


気付けば考えているのはSくんのこと。
元彼とは、ボチボチ連絡は取っているのだけれど
心はおだやか。





このまま波立つこともなく
私はSくんに惹かれて良いものか。

まだ、不安な気持ちが残る。


...

砂の城。 - 2002年11月16日(土)

夜の予定がなくなった事をメールすると
すぐにSくんから『飲みに行かない?』とのお誘い。
夜11時半に迎えに来てくれて
隣駅の居酒屋さんで閉店3時まで飲みました。
最寄り駅にしなかったのは、
同じバイト仲間に目撃されるのが嫌だから。
みんな口が軽い上に噂好きなので、
『もし付き合ったとしても隠し通そうね』
と2人で決めています。

お互いの今までの恋愛話をしました。

私は、好きになったら一直線、猪突猛進型。
だけど、だからこそ、
好きになるまでは人一倍慎重。

今は、至極慎重になっている時期。
だからSくんは私の積極的な面を知らないから、
その話には少し意外そうにしていました。


冷たい冬の空気を感じながら歩いて家路へ。
今、私の家はちょっと散らかってて
人を招けるような状態じゃないので
外で1時間くらい話しました。
ちょうど、近所のスーパーに隣接しているカフェの
オープンテラスの椅子が出しっぱなしだったからそこに座って。

2人でいると本当に話が弾む。
でも私は元々、誰とでも気さくに接する事が出来るので
あとは付き合ったらどうなるか、だと思う。


元彼と3年一緒にいて、
『彼氏と殆ど連絡を取らないこと』に慣れてしまっている。
それがいいのか悪いのかは分からないけど、
Sくんは
『毎日連絡を取るし時間が合えば一緒にいたい』派。
付き合って最初の3ヶ月くらいは、
それでも気にならないんだと思う。
ほら、最初って誰でも燃えるでしょう。
イチャイチャしたがる、っていうか。

でも2人でいることが当たり前になった時、
果たして私はどうなるのかな?と思います。
元彼と付き合っていた時は、
私は週に3回くらい会いたかったけれど
元彼は週に1回で十分、な考えの人でした。
そういう価値観のズレは
その後の付き合いに大きく影響していたのだけど。


Sくんのことは。
いい人だと、思う。
好きになれたら幸せなんだと、思う。

でも。
Sくんを好きな自分が想像できない。


私の気持ちを尊重して、
『待つのは苦手だけどじっくりいくよ』
と言ってくれるSくん。
でも、いつまで経っても煮え切らない私を、
いっそのこと強引に奪って欲しいとも思ってしまう。



この手を伸ばせば、その先は簡単。
砂の城みたいに、簡単に崩れていく。
簡単に、陥落する。

そんな脆い感情の中で、
それでもゆらゆらと思いを巡らすのです。


...

深入りすればするほど。 - 2002年11月15日(金)

今日はサークルの飲み会で元彼に会いました。

飲んでいたお店は大学の近くで、
彼の内定先の同期の女の子がバイトしてる居酒屋。
その事は前から知っていたのだけど、
目の前で会話を交わす2人を見て
やっぱり良い気はしなかった。

しかもその女の子、可愛いんだもん。
この先ずっと、彼と同じ職場で働く女の子。
嫉妬しない訳ないって思う。

でも飲みながら
Sくんからメール来ないかなと思う自分もいて。

でもお会計の時に
「***(会社名)なんですねー」って
その子に話し掛けて、
さりげなくアピールする自分もいて。


どこまで中途半端な女なんだろう、私は。
軽く自己嫌悪に陥った。




そんな今夜も、Sくんとのメールは続く。
平均しても一日10通以上が当たり前になってきています。
これが日常になると少しツライかも知れないけれど、
今はお互い近付きたいって思っている時期だから。

『真面目な話をしていい?』
とあらかじめ前置きしてから、
Sくんがとある告白をしてきました。

『実は来週の木曜日にメル友と会う約束だったんだけど、
 奏ちゃんとメールするようになってからは
 その子とはメールしてないし
 会うのもやめようと思ってる。
 黙っててごめん。』

この間のドライブの時、
Sくんはメル友がいると言っていました。
会った事のある子もいる、と。

私には、
メル友なんて作らないでと言う権利はないし、
そんなこと言うつもりもない。
だって私とSくんはただの友達。


なんだか、これでいいのかなと思った。
私は、知らず知らずのうちに
Sくんを縛っている。
嘘をついたわけでも、隠し事をしたわけでもないSくんに
罪悪感を持たせてしまった。



それから、お互いの気持ちを正直にメールすること2時間。
この日記を書いている今も、
Sくんからの返事待ちです。





私は多分、
Sくんを期待させるのが怖いのだと思う。
待っててもらうのが重荷になっている。

それは、元彼への気持ちを消し去れないから。



淋しいと思う。
誰かに触れたいと思う。
誰かに触れられたいと思う。

その相手が、Sくんだったら良いなと思う。
でも、Sくんじゃなきゃ駄目だとは思えない。



元彼への気持ちを完全に断ち切ることなんて、
出来るのだろうか。
SくんはSくんで、1人の男の人だ。


深入りすればするほど、
傷付けるのが怖い。

傷付くのが、怖い。


...

結果がすべて。 - 2002年11月14日(木)

 
『今あなたに甘えるのは卑怯になる』

そう言った私に。
Sくんは、

『卑怯なのは俺のほうだよ。
 彼氏と別れたばかりって
 知ってて誘ってるからね。』

と答えました。



そう、私たちは今、
どちらも卑怯なのだと思う。

だから私からは、絶対に近付けない。

でも、ね。

いつでも寄りかかれる胸があるって
その事実だけで救われているのも否めない。




昨日。

メッセで友達に、
『初めての人となんて結ばれないんだよ。』
と言われました。

私にとって、元彼は、
全てが初めての人でした。
元彼にとっての私も、
ほぼ、初めての人と言って良い存在。

付き合っている時は、それが嬉しかった。
最初の相手であることが幸せで、
最後の相手でありたいと願っていた。


けれども全てが終わってしまった今。
友達の言葉には頷けるものがあります。

お互い、子供すぎた。
大人になる事が出来なかった。
もし初めてじゃなかったら、
乗り越えていたかも知れない、と。

全ては仮定でしかないのだけれど。



タイミングの問題ですね。

同じようなことを、Sくんに対しても思います。


もし元彼と別れるのがあと少し遅かったら、
こんなに親密になれなかったかも知れない。
もし元彼と別れたばかりじゃなかったら、
後ろめたさもなく仲良くなれたかも知れない。

そして、
Sくんとこの先付き合うようになれば、

『元彼と別れたばかりだったからこうなれたんだ』

と都合の良い解釈に
それはすりかわっていくに違いありません。

勿論、Sくんと結局付き合わないとすれば、
逆のことを思うでしょう。


人間ってなんて勝手な生き物なんだろう。
所詮は、結果が全てを左右するのです。


...

特別な人。 - 2002年11月13日(水)

はふ。
徹夜ドライブから戻って寝ずに大学に行って
授業で爆睡して家に帰ってからも爆睡。
学校ではお布団が恋しかったです。


今日もSくんとは何通かメール。
もう、受信箱にはSくんの名前がズラーッと並んでいて
メール着信音がする度に
Sくんかな、と思う自分がいます。

私は来月22歳になるんですが、
誕生日に一緒にいたい、と言ってくれた。
まだ1ヶ月先のことだから
どうなるか分からないけれど。
その気持ちが嬉しい。



来月はクリスマスもあるのですよね。
うわ。シングルイブなんて2年間経験してこなかった。
実家に逃亡しちゃおうかしら、なんて。




そんなこんなですが、
PCに送っていた元彼へのメールの返事が来ていました。
ああ、揺れるオトメゴコロ。

やっぱり元彼は特別な人だ。
去年別れていた時期、
元彼は私のことをそう言ってくれた。
私も、そう思う。
お互いがお互いの特別であることを
当たり前のように信じている。

そして、事実そうなんだけれども。



Sくんと元彼を比べようなんて思わない。
だけどやっぱり3年の月日は
私の中に色々なものを残していて。

たった一週間では
本質は何も変わらないのだと
自覚する日々。





どちらも、大切な人です。
今の私には、それが精一杯。


...

ズルイかも知れない。 - 2002年11月12日(火)

今日は、元彼に逢って晩ご飯を食べました。
2人きりで逢うのは3週間ぶり。

ご飯を食べてドトールに行って、沢山話しました。
途中、どうしてもおさえきれなくて
涙がこぼれたりもしたけれど。

あれは何の涙?



別れたことは、悲しい。
涙も出る。
でも、その悲しみは
元彼を好きだからなのか。

ただ、わけもなく悲しい。




3時間ほどでバイバイして、
Sくんに正直にメールしました。
『元彼と逢ったよ』と。

『ホントは逢って話したかったんだけどね』
と打ったメールの返事で
彼は私をドライブに誘ってくれました。


地図を見ないでお台場へ。
着いたのは深夜2時半。
クレープを食べながら2人で海を見ました。


本当に、たくさんたくさん話した。
昨日どんなに長いメールを
どんなに何度も交わそうとも
やっぱり一晩一緒にいる事は遥かに大きかった。




私のアパートの前に着いたのは朝5時。
だけど『もう少し話そう』と、
結局空が白む朝6時過ぎまで話していました。







「俺が、『待ってるよ』って言ったら
 奏ちゃんは楽になる?」

そう訊かれて。

「Sくんが待ちたくて待つのなら
 言っても良いと思う。
 でも、私のことを考えての言葉なら、
 言わないほうが良いよ。」

と、答えました。



だって。
やっぱり予想できるのです。

元彼に「やり直そう」と言われたら
喜んで頷くであろう自分を。









Sくんに逃げてしまうのは簡単だ。
でも、私に迷いがあるのをSくんは知っている。
私の迷いを知って欲しいと思って
何もかも正直に話したのは、私自身だ。


早すぎるのは、分かってる。




自然に。
ありのままに。

焦らずゆきたいのだけど、
人の気持ちは時に残酷だ。


...

新たな恋の予感。 - 2002年11月11日(月)

昨日の日記に書いたSくん。
今、怒涛のようにメールのやりとりをしています。
お互いJフォン同士だから
送りやすいのも確かなんだけど、
それだけじゃない。

メールのやりとりをする時って、
まだ繋がってたいな、と思うと
大体、最後に何かしら質問します。
そうすると『返事が必要なメール』になるから。

私もSくんに対して、
最初はそんな感じで送っていたのだけど
Sくんも反応が良いというか、
必ず質問で終わらせる。
そんなこんなで往復10通くらいメールし合って
この日記を書いている今でも続いています。


こ、これって脈アリだったりするの?

と思ったり。
でも、Sくんには昨日の飲み会で
彼と別れたばかりだって言ってあるし
メールの内容もその愚痴とかなんだけど
お互い、様子をさぐりあってる感じ。


と思っていたら、
『ちょっと惹かれちゃった』
『カナちゃんが彼女だったらいいな』
の文字が!!

うはー、マジっすか。




素直に嬉しい。
でも早すぎるよね。
元彼と別れて、まだ5日しか経ってないもの。


だけど、昨日の飲み会以来
元彼の事をあまり考えなくなっています。
たった1日のことなんだけど、
それでもこれは大きい。
そして気付けば
Sくんのことを考えていたり。



今、元彼に逢ったら。
私の心は動くのでしょうか。

少し、確かめてみたい気分です。


...

誰かの胸で泣きたい。 - 2002年11月10日(日)

今日は飲み会でした。
先月いっぱいでバイトを辞めたのですが、
送別会を開いてもらったのです。

ここ数日、あまり笑う事がなかった私には
とても良い息抜きになりました。

なんでもないような振りして、
『彼氏?この前別れたんだよー』
なんて言ったりして。


同い年のSくんに会えるのが、
実は少し楽しみだったりした。
10月から働き始めた人なので
まだ知り合って1ヶ月なのだけど。
その前はずっと違う店舗に居た人だから、
新人さんじゃなかった。


帰り道、方向が一緒だったから
原チャリを押すSくんと歩いて帰った。
ちゃっかり携帯番号の交換なんかもして。
彼女いるかどうか知らなかったけど、いないみたい。
前の彼女の話はちらっと聞いたけど。


別に、Sくんとどうにかなりたいとまでは思わない。
でも、
以前から「いいな」と思ってたのは事実です。
性格良いし、スポーツマンだし、
大学も同じようなレベルのとこだから
お互い気兼ねせずにすむ。
今日初めて知ったのだけど、
実は双子の弟さんが居るらしい!
見てみたいなぁ、似てるのかな。



明日のお昼くらいにメールしてみよう。
「昨日はありがとね」って。






そんな感じで、
今夜は彼の事をあまり考えずにすみました。
飲み会に出かける前にPCにメールして、
それを書きながら泣いちゃったりもしたのだけど。


===以下、彼へのメールから抜粋。===


『あたしは、ありのままのあたしを好きだって言ってくれる人、
 あたし自身を認めてくれる人に愛されたいよ。
 「もう頑張らなくていいよ」って頭なでて欲しい。
 「ゆっくり休みな」って抱き締めて欲しい。

 多分、1人じゃ泣けないんだね。
 ズルイと思うけど、
 誰かの胸で泣きたいんだと思う。

 なんか、ずっと空回りして、一人相撲で、
 **ちゃんを好きだった自分が哀れで。

 本当は、人を好きな気持ちって
 プラスに働いていくものだよね。
 実際、**ちゃんの存在のお陰で
 心強い部分もあったし楽しかった事もあったけど、

 なんか今は辛かったことのほうが思い出されて悲しい。

 せっかく、最後の電話で
 「ありがとう」って言ったのに。
 後からこんなこと本人に言っちゃったら意味ないよね。

 いつか心から言える日が来るのかな。

 もっと時間が経てば、
 ツライことも薄れていくのかな?
 でも、ただ忘れてしまったのに気付かないで
 また**ちゃんを好きでいたら
 同じ事の繰り返しになってしまう。』



メールの中の『誰か』を、
Sくんに求めているのだろうか?

分からない。





でも、元彼以外の人に心を預けたいと思うだけでも。
別れた事を人前で笑って話せただけでも。

前に進んでいるのだと、信じたい。


...

烙印。 - 2002年11月09日(土)

自分がどうしたいのか、
どうすべきなのか、
分かりません。


逢えるのなら逢いたい。
でも、
ただ悲しくなるだけだと思う。

友達だって割り切って逢うなんて無理だから。




失恋。

『今のあたしじゃ駄目だ』
って、烙印を押されたようなもの。

『今のあたし』で居る限り、
彼には認められない。



じゃああたしは変わらなきゃいけないの?




それから先は、思考が進まない。




彼を好きでいるか、
諦めるか、
肝心なことが分からないから。

所詮、3日じゃ何も見えないってこと。




思いっきり泣いたら何か変わるんだろうか。
泣きたくないし、泣けないんだけど。


...

泣かない、泣けない。 - 2002年11月08日(金)

別れるまでは散々泣いたのに、
別れた途端に涙が出なくなった。

泣けなくなったのか、
泣く必要が無くなったのか。

涙を我慢してるわけじゃない。
でも、泣く行為って
感情の全てを吐き出すことだと思う。
それが出来ない今の私は、
現実を受け止めていないのかも。

とにかく、心が動かない。
淋しいとか、
悲しいとか、
切ないとか、
何も思わない。




......彼と別れることになったのは。
価値観の不一致。すれ違い。
それだけ。
でも、大きなこと。

彼の中では、
ズレを修復しようとする前に
私への気持ちが薄れていた。
面倒なことが起こる度、
一歩一歩別れへ近付いていた。



人間としては『好き』だけど、
もうやっていけない。
もう我慢できない。
そういう事だった。








やっぱり、こうやって書いて整理していると
涙が出そうになります。

考えないようにしてるだけだったんだな。





彼のことは、好き。
「やりなおしたい」って言われたら
二つ返事でOKすると思う。
でも、
これから一人で頑張れるかどうかは、自信が無い。

去年、一度別れたからこそ
あの辛さは誰よりもよく分かってる。


だけど人の気持ちって難しいから、
コントロールなんて出来ない。
『好き』でも、自分から何もアクションを起こさないで居れば
そのうち自然に『過去の人』になるのかも知れない。
今は、それでもいいと思っている。

前は。
彼を好きじゃなくなるなんて想像も出来なかった。





彼は友達になる事を望んでいる。
でも私に気持ちがある限り、
心からの友達にはなれない。



誰よりも好きなのに、
好きでいることが罪な気さえしてくる。
行き場の無い想いは、
存在自体が許されない気さえしてくる。





まだ、別れてから3日しか経ってない。
でも随分昔のような感覚。
でもついさっきのような感覚。



...




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