覚書

 スーツ着用という指定を受けて、自分が持っている中では上等だがどうしても野暮ったいとしか思えない着こなしになるそれを纏って男に同道した。
 やめておけばよかった。
 会場のドアが開いた瞬間に、後悔に襲われる。このままここで回れ右してしまえば、まだ一瞬の恥で済むんじゃないかと思い浮かんだ。しかしその時にはもう、自分の後ろで足を止めた俺の腕を取って、男が慣れた足取りで厚い絨毯を踏んで進んでいるところだった。「引っ張るなよ」という俺の声を無視して、男は人波の中を進んでいく。煌びやかな人々の中を引き摺られるように歩くのは余りに格好悪くて、諦めて歩調を合わせた。歩きながら、腕にかかった男の手をやんわりと外す。自分の手に添えられた手に、男はゆるく指を絡めてなぞり、薄く笑ってから俺の手を離した。体の奥で鈍く走った感覚に焦る。そんな俺に頓着せずに、男は周囲からかかる挨拶に外向けの笑顔で答え始めていた。
 居心地が悪いながらも、もうその場から離れることは出来なかった。主催者に挨拶をしてくるという男が自分から離れても、落着きなくその場にとどまっていた。男からそれを強要されたわけではないが、「ここら辺で待ってろ」と軽く言い置かれた言葉に、刷り込まれたように従ってしまう。
 手持ち無沙汰に男の姿を目で追ってみる。自分には向けられたことの無い人当たりのいい笑顔を浮かべた男がそこに居て、微かに自分の顔が歪んだのがわかった。
 卒の無い男だ、ということは知っている。端正な顔に浮かべられたその笑みがそれは魅力的に見えるのだということも。だが、それが男の何を隠しているかをを知ってしまっている今は、自分の顔を歪ませるだけのものだった。かつてそれに、調子よく騙されていた自分を思ってしまうから。
 知らなければよかった。知りたいなどと、思わなければよかった。今の俺は、男からあの笑顔を向けられることはない。代わりのように与えられるのは酷薄な笑み。そして、ただ一人に向けて、アレに似て非なるものを与えるあの男を見て、俺は胸を軋ませることになった。違いを見極められる自分が、煩わしくてならない。
 愚かしさになど気が付かずに、作り物の笑顔一つで舞い上がっていられたら、温い幸せに浸かっていられたのに。


2007年10月06日(土)



再びぶったおれ。
倒れた拍子にドアぶつかりでかい音を立ててしまったため、ジジババにやたら心配される。ありがとうごめんなさい。
・・・何事もなかったかのように通り過ぎる予定だったのに。
そして病院に行かされる。
病院嫌い。大嫌い。
でも連れて行かれる。
そして待ち時間の長いことといったら・・・ハァ。
脳貧血。
アレだ、全校集会中とかにいきなり倒れるやつ。
わりに健康的な子だったので、当時は一種の憧れがあったのだけど(笑
今さらだよねぇ。






2006年10月19日(木)



赤くなっていく月に亀裂が入って割れた破片が降って来る。

そういう夢を見た。






2006年10月13日(金)



車、引っ掛けた。
新車だったのに!(叫
凹んだ。意識せずに座り込む程度に凹む。






2006年10月10日(火)



「ワールドトレードセンター」
 観た。
 ただあの日の警察官の話という前知識しかなくて、ちょっと英雄ものっぽいというかそんな勝手なイメージ持ってたけど、始まっていくらもたたん内に瓦礫の下になってしまったことにびっくり。残り100分近くこのまま生き埋め?そんな息苦しい話だったんだ?!と。
 見る人によって感想は色々でしょう。
 こういうの見たときにはいつも思うんだけど、自分がこれが最期と思った時に、会いたいとかメッセージを残したいと思う相手って誰だろうとか。正直思いつかないのよね。一人でもそういう相手と巡り会えたなら人生悔いなし、とはいえなくても、幸せな人生であったとは思えるんじゃなかろうか。そういう相手がいるからこそ生き延びたいと強く思える、生きる力になるんでしょうねぇ。






2006年10月09日(月)







 夢を見る。酷く気が滅入るようなやつ。
 中身は覚えて足り忘れてたりだけど、目を覚ますとぐだぐだになってる。
 気が滅入る。とにかく沈む。
 それが深層心理の表れだとかいうなら、俺は生きていない方がいい、とまで言わなくても、他人と関わることはやめた方がいい。


2006年09月19日(火)



 今月19日が車検。
 すっかり忘れてて、買い替え時期かともいってたけど、そんな急に新しいの探すのも大変だから今回は車検だしとこうかって言ってたけども、やっぱり10年越えてるからってことで急遽購入決定。
 そういう話を値段交渉後に持ちかけるのはどうなんだ、父上。
 軽なので、先のこととか考えたら中古で買うのとどっちもどっちかなってことで新車で。
 特別コレ!ってものがないので、やっぱりお値段で決めさせていただいて。
 結果的にはよかったでしょうか。それは実際乗り回してみてからの判断かしら。



 なんか今、サイト作りたくて仕方なくなってる。
 絵を描くのが楽しい時期に入ってるからだろうな。
 でもこの時期を過ぎるとまた放置になるのは目に見えてるから。
 自重だ、自重せねば・・・。
 レイアウトとかサイトの体裁整えていく作業が好きなんだよね。
 ただそれだけで、運営していく気力はない。
 しかも自分に対しての体裁。
 サービス精神なんてものは持ち合わせてないのよねぇ・・・。
 ふぅ・・・。






2006年09月08日(金)



 昼間に寝るとヤな夢見ることが多くて、今日も気の滅入る夢を見た。
 いとこの家で集まりがあって、鶏を絞めることになって、まぁそこまではさほどのことではないんだけれど、その後が、・・・ぅあー・・・。。
 日常を舞台に、夢だから何の脈絡もなくとてもえぐい展開になっていくわけですよ。たまらんものがある。
 夢ってやっぱ、自分の本質の表れだったりするんですかねぇ。
 凹むー・・・。




2006年09月06日(水)







「それで?お前、何を見せたいわけ?」
 呆れたような、馬鹿にしたような声が響く。声は、少年の動きの遅さを叱ることはなかったが、満足な体勢もとれないことには厳しかった。表情が見えなくとも、少年にはその声音からだけで、相手の恐ろしさを感じずにはいられなかった。彼の思うように振舞えなかったならば、少年には救いが得られない。
「・・・ごめっ、なさ・・・っ」
 自分の吐く呼気の熱さに眩暈を覚えながら、少年は詰まる息で謝罪の言葉を吐き出す。震える体を動かすのは難しく、時間が掛かる。ままならぬことに焦る少年の身体は尚のこと竦むばかりで。
 しかし声が急かすことはなく、また、指示を出すようなこともない。だからこそ、それは少年の自発的な行いであらねばならない。


2006年09月03日(日)



今、絵を描くのがすごく楽しい。いつまででも描いてられるぜと思いつつも、あんまりやってると目がやばくなるので今日はここまで。明日続きするのが待ち遠しくてたまらん。
なんなんでしょう、コレ。逃避の一種かしら?思い当たることがないでもないが、目先の欲望には弱いわ、私。
いや、でも問題解決も考えてるのよ、ちゃんと。そのうえで楽しいなら、いいよねぇ…。






2006年09月02日(土)

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