本日「与那国島→波照間島」工事海域に向けて石垣島を出港しました(午前9時)。
与那国島近郊の海が風が強くて波の高くて工事に着手できないので、今日9日は石垣港に入港しての待機となりました。洋上での待機の場合には船から降りることはできないので船上でできる作業をして過ごすのですが、待機の時間が長くなるとできる作業が無くなってしまいます。そうなると近くの港に入港して待機することになります。こうした港に接岸しての待機の場合には急遽「休日」扱いとすることができます。今日はそんな休日を与えられた乗組員は思い思い石垣島での休日を楽しみました。
私は石垣島島内一日バス乗車券(1000円)を購入して「川平湾」に行き、その帰りに石垣市近郊のスーパーマーケットで買い物をしてきました。船が接岸している「石垣港フェリー乗り場」近くのバスターミナルから「川平湾」まではバスで40分ほどかかります。JALのホテル等のリゾートのバス停を通過していきますが月曜日のせいなのかバスはガラガラで走りました。
川平湾は美しい海で有名ですが本当に綺麗な海にびっくりしました。グラスボートに乗って湾内の海中を見ましたが、サンゴや大小・色とりどりの魚を見ることができました。川平湾は遊泳禁止でこの美しい自然は地元の人々が大切に守っていることが分かりました。これだけ綺麗な海が残っていれば「スキューバダイビング」も十二分に楽しめると思いました。
スリランカ南部の海でスキューバのライセンスを取ったときのことを思い出しましたが「サンゴ」に関する限り「川平」の方がずっと美しいし豊富だと思いました。スリランカの海はある程度綺麗ですが、生活汚水の流入で絶えず透明な水は脅かされていますし、サンゴについては「密猟」によってどんどん減っていってしまいます。「石垣島」のように完全に観光資源化して守っていないので、美しい自然環境は破壊されていってしまいます。
| 2016年05月08日(日) |
工事待機・石垣港入港三度目 |
今日で今年のゴールデンウィークは終わりです。昨年の今頃は四国遍路の真っ最中でした。今年は沖縄県石垣島に来ています。この変化の状況を一口で理由付けすることは難しいです。要は「明日は何があるか分からない」とも言えるし、自分が主体的に生きていないといえばそれも当たっています。
昨日まで「与那国島」沿岸で天候回復を待って待機していたのですが、与那国島近郊の天候は「夏」のようで、暖かい南風が強いために工事着手できませんでした。この天候がもう少し続きそうなので再び石垣島に入港し天候回復を待つことになりました。予定では二日ほど石垣で悪天候をやり過ごし再び与那国島に向かいます。
沖縄本島は「梅雨入り」したとのことですが、沖縄本島から400Km南の石垣島は梅雨が明けたのではないかと思われる暑さです。石垣島の方ははっきり言わないのですが、石垣と沖縄本島とはだいぶ気候が違うようです。
工事が一段落したので補給のため昨日石垣島に寄港しました。一晩港で過ごした後本日午後2時石垣島を出港し、次の工事「与那国島→波照間島」の工事に向かいます。天候は良くないです。

本日多良間島から敷設してきたケーブルを与那国島で接続し、多良間→与那国区間の工事を無事終了しました。与那国島はとても印象的な岬があります。
| 2016年04月26日(火) |
「多良間→与那国」工事開始 |
本日朝6時から多良間島での工事が開始されました。今回は多良間島から本州最西端の「与那国島」までケーブルを敷設します。
| 2016年04月25日(月) |
デイゴの危機・石垣出港 |

沖縄県の県花は「デイゴ」です。石垣島にもデイゴが街路樹として植えられていますが、その中の幾つかの木が元気のない花を付けていました。花自体の色は美しいのですが花の量が少なく大きな木に数か所しか咲いていないので寂しく見えます。これはデイゴに「ヒメコバチ」という虫が寄生したためにデイゴの生命力が落ちてきていることに原因があるとのことです。
ヒメコバチの成虫はデイゴの葉は幹に卵を産み付けます。孵化した幼虫はデイゴの葉や幹の中に潜り込んでデイゴから栄養分を吸収して成長して成虫となります。その成虫がまたデイゴに卵を産み付けるという循環でデイゴの栄養がどんどん吸い取られていくというわけです。
石垣港フェリー乗り場の警備の方に聞いたところ、石垣島のヒメコバチによるデイゴ被害はここ10年のことだそうです。10年前には見事なデイゴの花が石垣島に見られたようですが、現在は非常に限られてしまっているのだそうです。赤い見事な花を大量に付けるにはデイゴにとってエネルギーの要ることだと思われます。元気が無くなったデイゴはまず花の数が減るようです。そしてだんだん花を付けなくなり葉の勢いも衰えて枯れていくようです。古いデイゴの木だと200年300年生きているものがあるようですが、それがここ10年の間に寄生虫のためにどんどん数が減っていることになります。
本船すばるは次の工事区間(多良間島→与那国島)に向けて本日午後2時石垣港を出港しました。
| 2016年04月24日(日) |
多良間島工事終了・石垣島入港 |

沖縄糸満市米須から敷設してきたケーブルの多良間島接続工事が終了しました。米須から多良間島(写真上)までは約400Kmあります。多良間に着くまでの間は沖縄の美しい海を堪能しました。
最長の工事区間を終了したので「本船すばる」は多良間島に近い「石垣港」に入港しました。次の工事は「多良間島→与那国島」ですが、その前に補給できる大きな港は石垣島しかありません。石垣島では野菜を補給する予定です。多良間島から石垣島に近づくにしたがって天気が悪くなり、石垣港に接岸したときにはシャワーのような南国特有の夕立ちとなりました。入港早々に給水作業に従事した甲板部の方たちはずぶ濡れになりました。いつもながら入出港に際しては大変苦労されています。

石垣港は遠くからでもビル群の見える街並みで予想したよりはずっと都会でした。しかしこれほど本土から離れた島でも都会と変わらないホテルのビルがあることには少々あきれました。リゾートならリゾートのように作れば良いのに、東京の新橋や神田と同じようなビジネスホテルがあるのです。(上は石垣港)
昨日の多良間島、今日の石垣島は北緯24度近辺の南の島です。この辺りまで来ると「南十字星」の4つの星が全て見ることができます。天気の良い時に探してみたいと思います。
海気象が悪く工事ができない日が何日か続きましたが、本日朝から大変天気が良く沖縄本島米須の工事が無事終了しました。これからケーブルを敷設しながら「多良間島」に向かいます。沖縄の海はとても綺麗です。

本日午前9時30分「本船すばる」は工事のため那覇港を出港しました。まず最初は那覇の南部にある米須に向かいました。
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