KENの日記
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2015年04月22日(水) TPP交渉は進展?

21日未明まで行われた環太平洋連携協定(TPP)交渉は結局妥結できませんでした。今回は安倍首相の訪米を控えて交渉責任者(甘利TPP担当相とフロマンUSTR代表)どうしの折衝が行われましたが、おおかたの予想通り妥結には至りませんでした。日本政府の発表では今回の交渉で「二国間の距離は狭まってきた」とされています。しかしポイントの「日本のコメ市場の開放」「アメリカの自動車部品関税」問題における主張の違いは大きくで決着を先送りしました。

この日米TPP交渉で気になっているのは、交渉に先立って日本政府から発せられる「今回こそ決着」という事前の楽観的な観測情報です。昨年末の「年内妥結観測」もそうでしたが、いつも節目節目のトップ交渉で、嘗ての「大本営発表」のように「今度こそ成果があがる」というような情報がながされます。しかし「妥結できなかった」という事実から日本政府には「交渉に向けての非現実的な希望」があるように思えます。

それは、「自分達は妥協できる幅は少ないけれど、これまで粘り強く交渉してきたのでアメリカがそろそろ譲歩するだろう。アメリカが譲歩すれば今回こそ妥結可能だ」というものです。日本側に妥協する気持ちがあるのであればとうの昔に妥結しているはずです。米国も日本と同じように考えて交渉しているのであれば、この交渉妥結にはまだまだ時間がかかりそうです。コメ市場開放問題でいうと、日本側が5万トン程度の特別枠を設ける妥協案を検討したようですが、米国側には20万トンの要求を変更する余地はないようです。

果たしてどのような決着に向かうのか。時間とコストがかかりますが70数年前のように「戦争」になるよりはずっと「まし」です。それにしても世界の先進国どうしの貿易交渉で「関税障壁の撤廃」ができないとは情けない話ではあります。



2015年04月21日(火) ポメラ購入

ネットショップで注文していたキングジムの「ポメラ」が届きました。配送料込みで4600円と非常に安かったので四国遍路に持っていくために買いました。「歩き遍路」を成功させるためには、持っていく荷物を最小限に押さえることが大切になります。重い荷物を担いで1日数十キロ歩くことは余程体力のある人でないと無理です。中年初心者にとっては尚更大変なことになります。

しかし折角ですから歩きながら考えたこと・遍路で出合った事物などを記憶が新鮮なうちにメモしておきたいのです。そのためにパソコン・タブレット端末(電源込みで)を持っていくことはできませんので、最小限の記録装置としてこの「ポメラDM5」を持って行くことにしたのでした。このポメラは電池を入れずに「285g」、端4電池二本入れても300gと非常に軽量です。そして予想以上にしっかりした作りです。遍路の最中はオフラインとなりますが、毎日の日記は書いて行くことができ帰ってきてから日記帳にアップしようと思います。

因みに他の情報機器は、デジカメ(充電器込み)が350g、携帯電話(充電器込み)が160gです。ポメラと合わせて810gとなります。



2015年04月20日(月) 難民船転覆で多数の犠牲者

18日土曜日地中海のリビア沖で難民を乗せた船が転覆して700人以上が死亡したと報じられました。救われた難民は27名だけだったということです。多くの難民は船下部の船室に閉じ込められていて脱出できなかったようです。アフリカの幾つかの国では部族対立あるいは宗教対立で内政が混乱して治安が不安定になり、貧困も拡大して他国に移民しようという人の数が急激に増大しているようです。

今回の船転覆で亡くなった人達・その運航業者の実態はこれから明らかになるでしょうが、「Human Smuggling 」(密入国斡旋業者)「Human Trafficking」(人身売買)の闇の犯罪組織が関わっているようです。混乱して暮らしいけない故国を逃れようと「Human Smuggling」と取引した難民が、悪質業者に騙されて「Human Trafficking」業者に食い物にされるケースが多いようです。

アフリカからヨーロッパへの密入国する場合の出国地は「リビア・チュニジア」となるようです。この中でも「リビア」はカダフィ政権が倒れてから真面な統治が行われていないので犯罪組織が野放しとなり悪事やりたい放題のようです。アフリカの他の国からの難民は陸路でリビアにやってきて、リビア国内の手配業者と契約してヨーロッパに旅立つのだそうです。

ヨーロッパ側はマルタ島(マルタ共和国)、ランペドーサ島(イタリア領でアフリカに最も近い島)等に上陸を果たすのださおうです。ランドペーサ島はシチリア州に属するため、ランドぺーサ島に上陸した難民はイタリアのシチリア州政府が管轄することになります。ヨーロッパに押し寄せる難民には「EU」が前面に出て救助・保護にあたっていますが、増加する難民の数に対して作が後手に回っているようです。「EU」としてはリビアの内政を一刻も早く立て直し、犯罪組織の取り締まり・難民のアフリカ大陸内での吸収を目指したいところですが、その目途はまったく立っていません。一方EU域内各国の国内世論は「難民問題」を非常に厳しく捉えているようです。中東・アフリカに近い「EU」は本当に深刻な問題を抱えてしまいました。



2015年04月19日(日) ジャパネットたかたのテレビショッピング番組

日曜の夜7時半過ぎですが、テレビのチャンネルを回したところ「ジャパネットたかた」のテレビショッピング番組が放送されていました。日曜夜のゴールデンタイムに「テレビショッピング」を放送して視聴率を稼げるのかしらと怪訝に思いつつも、紹介している「商品」がミズノのウォーキングシューズだったので引き込まれて見てしまいました。

「たかた社長」自ら登場するこの番組は「ジャパネットたかた」の商売方法が良く考えられていて商品の魅力を非常に明確に提示することに成功していたと思います。まずメーカとの太いパイプを構築してメーカの「強い思い」を感じさせる「商品に込められた技術」をしっかり紹介しています。もちろん素材・構造などメーカとタイアップした専門的なプレゼンが行われます。更には「ウォ−キング専門家」がしっかりと商品の有効性をアピールします。そして「たかた社長」が自ら商品のシューズを履いてウォーキングイベントにに参加してその履き心地をアピールしていました。

このウォーキングシューズは運動靴タイプではなくビジネスシューズに近いデザインでキチンとウォーキングをサポートする機能が組み込まれているのです。「たかた」はこの商品を通して中高年層にアクティブで健康的な生活を提案することに成功していました。普段運動不足でも毎日の通勤時とか買い物で少し遠回りして歩くとか「日常での歩行提案」をしているところが「ポイント」です。

そして「ウォーキングシューズ」のあとに紹介されたのが「タニタの体組織計」でした。この商品は単なる体重計ではなく、体重・BMI・体脂肪率・筋肉量・基礎代謝量・内臓脂肪レベル・推定骨量・アクティブ度などの身体の状態を測定できるという優れものです。タニタ食堂で有名になった「タニタ」の製品だけに「本物の健康志向商品」だとの印象を強く与えます。この商品についても非常に引き締まった身体つきの社長自ら測定する場面を挿入するし、もちろん健康管理についての専門的な医者のコメントが加えられています。

さらにこの商品では古い体重計の下取りをしてくれるという配慮を行っています。これはユーザにとっては体重計を買い替えることへの抵抗感を減少させてくれます。たかた社長が何度もコメントするように「家庭における健康管理方法を見直しませんか」というアピールは非常に時世にあっていると思いました。「タニタの体組織計」の後には「健康サプリメント」の紹介でも続くかなと思っていたら「サイクロン式電気掃除機」の紹介になりました。



2015年04月18日(土) 杉山茂丸「百魔」

杉山茂丸の「百魔」(正・続別冊)をさいたま市立図書館で購入依頼していたところ、メールで本が届いた旨の連絡がありました。借りていたCD・本の返却ついでに図書館に入って見た所、さいたま市立図書館で購入したのではなく、所沢市立図書館の蔵書を借用してきたものが届いたのでした。正・続2冊でそれぞれ大部なのですが、まず「正」を借りてきました。

この「百魔」と言う本は怪人「杉山茂丸」が明治・大正期の人物評伝です。その内容に関しては読んだ人しか分からない圧倒的な感銘を受けるものです。最初に取り上げられている人物が杉山と同郷の「頭山満」であることからこの本が尋常ではない内容を含むことが想像できます。

これまで「百魔」は最初大正15年5月に講談社(当時は大日本雄辯会)から出版され、昭和63年に講談社学術文庫から上下ニ冊に分割されて文庫化されました。この文庫版は現在でも入手可能です。この文庫版で原書から幾つかの勝手な変更がなされているということで批判されていたものです。私はこの文庫版を借りてきて読みました。その後2006年に「書肆心水」から正続一体で861ページ・価格8500円という本格的な単行本が刊行されましたが、あまりに大部のため敬遠されていたものです。そして今年1月同じ「書肆心水」から「正・続」分割版が出版されました。漸く読むのに手頃な大きさの本が出版されたので、「買って欲しい」というお願いをしていたのでした。

届いた単行本「百魔(正)」活字はそれほど大きくないものの非常に読み安く、活字が非常に小さくしかも印刷状態の悪い文庫本とは比較になりません。そして杉山がかなり難しい漢字を使い、当て字なども多用しているところにひらがなで「ルビ」が振ってることはありがたいです。私とすれば「さいたま市立図書館」でもぜひ買い揃えて欲しい本ではあります。



2015年04月17日(金) 会社の池のカルガモが産卵、しかし・・・

昨日の朝、会社の池の浮島に作られているカルガモ産卵用の巣にカルガモの卵がありました。卵は5つぐらい見えるのですが、卵が見えるということは親が卵を抱いていないからなのです。池には4羽のカルガモが泳いでいるのですが、この4匹には卵を抱く様子が感じられません。そして池の外に2羽のカルガモがいました。この二羽が池に降りて浮島に近づこうとすると、前から居る4羽のカルガモが攻撃して追い払っていました。

私の推測は2羽のカルガモが卵の親達で、こちらのカップルが4羽のカルガモの留守の空きに卵を産んだというものです。しかし卵を温めようと浮島に近づくと4羽のカルガモに追い返されてしまうという構図になっているのです。4羽は団結していて外の二羽の池に降りようものなら泣き声を発して追い掛け回すのです。暖めるべき親の居ない無防備な卵は孵化が難しいでしょうし、カラス・ヘビなどの格好の餌になってしまいます。

昨年は数羽の雛が孵化しましたが結局一羽も育つことが出来ませんでした。多分カラス・へび・猫に襲われたのだと思います。卵を孵化させても多くの敵がいるというのに、孵化する前から同じカルガモが苛めている様子は非常に悲しいものがあります。弱い動物は団結し敵から子供たちを守ることができれば子孫が繁栄すると思うのですが、実際には「縄張り争い」の方が優先してしまいます。今年もカルガモの卵・雛には厳しい現実が待ち構えているようです。



2015年04月16日(木) 音楽配信がCDを凌駕

昨年2014年の世界の音楽ソフト販売ですが、デジタル配信がCD(レコード含む)を初めて抜いたのだそうです。国際レコード産業連盟によると、売上高はデジタル販売売上高が68.5億ドル、CD・レコードが68.2億ドルだったそうです。そのデジタル配信については「Itune」のような「楽曲買い方式」ではなく、定額制の聴き放題のサービス(ストリーミング)が主流になってきているのだそうです。アップルは昨年秋に大容量音楽ソフトの格納が可能な「IPodクラシック」の生産を中止しました。音楽は持ち運ぶものでは無くいつでもネットから配信される時代になっているようです。

しかし私はというとまだ旧式の「IPod」を使っています。家にある嘗て購入したCDコンテンツは殆どMP3やAACで圧縮した形でハードディスクに入っています。持っていないCDについても駅前にできた図書館のCDライブラリーから聞きたい曲を借りてきてハードディスクに入れますし、どうしても聞きたいものはまだCDを買います。クラシカル音楽は古い音源が発掘されますし、CDにするにあたって新たな技術で音質の改良がなされることもあるので昔の名演を新鮮な音で聴くことが可能となってきています。日本ではまだCD販売が主流で音楽ソフト販売の8割を占めているのだそうですが、CDショップのクラシカルコーナーは相変わらず魅力的です。

嘗てクラシカル音楽を聴く時にはCDのジャケット解説を読み、興味にある曲の場合には「スコア」を見ながら聞いたものです。レコード時代からの伝統でCDのジャケットデザインは演奏される曲と演奏家の組み合わせの象徴として重要な意味を持っていました。音楽ジャケットはその時代の特色や演奏家のスタイルを色濃く反映したものとなっていてとても魅力的なものがあったと思います。最近はあまり凝ったものはないように思えます。こうした音楽CDの付加的な「おまけ」が全て無くなって、音楽がネットから流されるだけで消えてしまうという世界は楽しみが限定的で私には馴染めないような気がします。まだまだ私の音源保存用ハードディスクには新しい曲がどんどん増えていきそうです。



2015年04月15日(水) カンツォーネコンサート予約

殆ど毎年のように来日し全国各地で公演を行っていた団体に「ウィーンの森バーデン市オペラハウス」と「イタリアナポリターナ楽団」があります。「ウィーンの森バーデン市オペラハウス」は来日すると東京での公演は行わずに物凄い強行スケジュールで日本各地を回っていました。このオペラハウス招聘は「小林さん・小杉さん」という二人の日本人が地方でも上質のオペラ公演を実現することを目的に尽力していたようですが、日本でのオペラブームの成熟を背景に招聘者の高齢化もあってか(想像です)2013年を最後に来日していません。

イタリアナポリターナ楽団のカンツオーネ公演は歌手二人と小編成オケをリーダの「サンドロ・クトゥレーロ」さんが率いる音楽集団(一座)で大型観光バスの演奏者全員が乗って日本を駆け回ります。こちらは2015年公演が7月に決まりました。今回は埼玉県内の公演がないので休日の「横浜公演(横浜みなとみらいホール)」のチケットを確保しました。

日本のオペラブームはかなり成熟してきたと思います。新国立劇場の演奏水準は年々上がり、来日オペラハウスはよほどしっかりと準備して公演しないと新国レベルに達せずに、今や名前だけでは高額チケットが売れない時代に来ていると思います。もっとも新国の公演は主役級を外国人歌手に頼ってのことではありますが。有名どころのオペラハウスが引っ越し公演すると舞台装置の移動・演奏家の移動などが大変なので地方公演が行える状況にはありません。そうした状況下においては「ウィーンの森バーデン市オペラハウス」の公演は意味があたっと思いますが、ロシア・東欧のオペラハウスが同じような活動を定着させているので「ウィーンの森バーデン市オペラハウス」の役割は終わったのかもしれません。更に敢えて言うと日本の観客が聞きたい演目はプッチーニ、ヴェルディ作曲のイタリア語オペラが中心です。モーツァルトにしても主なオペラはイタリア語です。そうした活動を継続するのであれば「イタリア」で音楽家を集める方が安上がりのはずであり、ウィーンで器楽奏者を集めるのは分かりますが、オペラ声楽家はイタリアで集める方が余程楽だと思います。

そういう観点からすると「イタリアナポリターナ楽団」が日本で人気を博している状況には、同様な活動を「オペラ」に拡大するという方向性が有望な市場としてあり得ると思います。ローマ、フィレンツェなどの観光都市では毎夜、小さなオペラアリアコンサートがあり、簡易な舞台のオペラ公演も行われています。観光客がオペラを楽しむためには必ずしも有名なオペラハウスに行く必要はないのです。人気のあるオペラを敢えてイタリア人以外で聞く必要はありません。「イタリアナポリターナ楽団」の声楽家は音楽学校でしっかり声楽を習った歌手なので、カンツォーネと同じくらいオペラアリアは得意でしょう。オペラ全曲ではなく、オペラの一場面抜粋のような形で公演は出来るはずです。カンツォーネコンサートでは日本語字幕はありませんが、オペラの抜粋程度なら字幕も必要ないと思います。そのような日常に近い形のオペラ鑑賞はオペラファンの裾野拡大に役立つと思います。



2015年04月14日(火) アンナ・ネトレプコの番組

12日日曜日の深夜NHKBSのプレミアムシアター放送を録画しておいた「アンナ・ザ・グレート」と2014年ザルツブルグ音楽祭の歌劇「イル・トロヴァトーレ」(半分)を見ました。NHKBSプレミアムシアターではオペラを放送するのは久し振りでした。昨年暮れもそれまで恒例だった年末オペラ放送もなかったので、2014年から就任した新しいNHK会長の方針なのかなと訝っていたところでした。この日の放送は前半の「アンナ・ネトレプコ」のドキュメンタリーとネトレプコがレオノーラを歌った「イル・トロヴァトーレ」とネトレプコ尽くしでした。

アンナ・ネトレプコは2011年暮れのスカラ座「ドンジョバンニ」のドンナ・アンナ、2012年ザルツブルグ音楽祭「ラ・ボエーム」のミミあたりを頂点に、それ以降その体形が少しづつ「スリム」になっているように見受けられました。若い頃の素晴らしいプロポーションに戻ることは無理としても、今の雰囲気なら病弱で死んでいく役でもOKです。

一方その声はふくよかな身体が豊かな響きをもたらしているのだと思いますが「深さと幅広さ」が増して、一般的なソプラノとは大分趣の違う分厚い「ソプラノ」です。その声・キャラクターからアルトの役も十分できそうな雰囲気です。ドキュメンタリーではネトレプコが小さい頃から「オペラスター」の素質を開花させていたことを紹介していました。客受けするネトレプコの舞台上でのダンスは昔から得意だったようです。番組ではネトレプコの「ポジティヴさ」「運の強さ」を強調していましたが、「ソプラノ歌手」としてのネトレプコがどのような訓練を受けどのような勉強をしてきたのかもう少し知りたかったです。

このドキュメンタリーは2014年ロシアで制作されたようです。番組の最後の方でネトレプコは2013年に離婚し、今後は長男を育てることと音楽活動に専念すると告白しています。プライベート生活の整理がついたネトレプコがレパートリーを増やし(体重は落して)、世界のオペラ劇場で更に活躍してくれることを期待したいと思います。

後半の「イル・トロヴァトーレ」は非常に斬新な演出にビックリすると同時に上手い方法だと感心しました。舞台はルネサンス期の絵画が飾られた美術館の一室となっています。絵画はボッチチェッリやラファエロの名画が飾られているのですが、その何枚かがオペラの配役に擬せられています。タイトルロールの「吟遊詩人」の姿はボッチチェッリの自画像だと思います。またレオノーラに擬制した女性肖像画は目立つ場所に掛けられています。

非常におどろおどろしい筋語りは、美術館のガイドがツアー客に説明する「絵」の説明として語られます。そして説明員・美術館の警備員に扮していた歌手が突如、ルーナ伯爵、レオノーラ、アズチェーナに早変わりしてオペラのストーリーが展開していくのです。このオペラの特色を上手く活用した演出です。「イル・トロバトーレ」の舞台は15世紀初頭のスペインだそうですが、舞台上のルネサンス絵画だけで15世紀の雰囲気を醸し出していたと思いました。舞台道具といえば「絵」と美術館鑑賞客用のソファーだけです。

ネトレプコの声の深さとアズチューナ役のマリー=ニコル・ルミューの演技力が圧倒的です。ザルツブルグ音楽祭のネトレプコ出演オペラでは「椿姫」「ラ・ボエーム」と演出が「?」で評判が良くなかったものが続いただけに「イル・トロヴァトーレ」ではセンスの良さが光ります。オペラ後半を見るのが楽しみです。



2015年04月13日(月) 「満州国演義」

冒険小説・ミステリー作家「船戸与一」の小説「満州国演義」が、今年2015年2月に第9巻『残夢の骸)』が刊行されたて完結したのだそうです。週間新潮に連載され、それが単行本となって2007年4月に第1巻が出版されてから約8年越しの完結ということになります。戦後70周年の今年に完結した記念碑的な作品だと思います。図書館から第1巻を借りてきて読み始めました。

9巻もの長編小説なので今年中に読み切ることが出来るの少し心配です。というのも文庫本ではなく単行本なので持ち運びが大変だし、嵩張るため満員電車の中では読めそうもないからです。新潮社は電車通勤サラリーマン読者のために出来るだけ早く文庫化して欲しいと思います。

この小説を知るまではあまり馴染みがなかった「船戸与一」ですが、ネットで調べたら「ゴルゴ13」の原作者だということ分かりました。「ゴルゴ13」ならある程度読んでいます。ゴルゴの思いも寄らない難題解決法だとか、奇抜なストーリー展開にはずっと感心してきました。その「船戸与一」なら「満州国」の創設から消滅までの非常に広範でダイナミックな世界を面白く描いてくれると思います。歴史の評価が確実に定まっていないこともあってか「満州国」を描いた決定版的な「読み物」がなかっただけに期待しています。




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