| 2015年04月07日(火) |
アジアインフラ投資銀行 |
中国が設立を主導している「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」創立メンバーの参加申し込みが3月末で締め切られました。最終的な参加国は50か国以上と報道されていますが、実際に申し込まれたのは35か国で、現段階で申し込み申し込み中の国・地域が23か国以上あるようです。西側先進国もアメリカ・日本を除いて参加の意向を示しています。日本はアメリカに追随して創立メンバーへの参加を見送るようです。
現在、この種の公的な国際金融機関には「世界銀行、IMF、アジア開発銀行」があります。世界銀行は本拠がアメリカにありアメリカ人がトップを占める慣行です。ADBはマニラに本店がありますがトップは日本人が就く慣行です。「IMF(国際通貨基金)」には欧州出身のトップ(専務理事)に就く不文律があります。米・欧・日本が主導する3組織は基本的に西側先進国の価値観をベースにして運営されています。
「IMF、世界銀行(世銀)、アジア開発銀行(ADB)」があるのに「AIIB」を作る理由はある程度明らかです。これまでの西側主導の国際金融に対して発展途上国からは不満がありました。発展途上国の通過は常にドルに対してインフレ気味になる環境がありました。外貨借金の返済には大変苦労するのです。そうした環境を知っている中国が経済力を背景に自らが主導する国際金融秩序を確立しようとしているのだと思います。
スリランカに住んでいるときには現地で世銀・IMF・アジア開銀に対する不満をしばしば耳にしました。端的に言うと債務を負った国は西側先進国の「モノサシ」で内政が干渉されるのです。様々な指標でモニターされ、望ましい方向に進んでいないと厳しく勧告されます。一方で自力で「テイクオフ」することは非常に難しいのも現状です。中国の経済発展が殆ど自力ここまで来たことは非常に珍しい例です。政治体制は横に置き、中国が自らの経済発展の経験を発展途上国に伝授し、更にはアメリカに代わる巨大輸入国となって周辺国からどんどん輸入するとすれば十分に機能すると思われます。
中国国内の不正・腐敗が酷いことから、中国の「AIIB組織運営が不透明」という指摘がなされますが、世銀・ADBの資金が発展途上国の独裁者にピンハネされたり、貸した資金で作られたインフラが使われなくて無駄になったりした例は沢山あると思います。ここは中国の提案に世界がこぞって賛成し、中国のお手並みを見ることがベターだと思われます。
| 2015年04月06日(月) |
上野東京ラインが便利です。 |
「上野東京ライン」の開通で「さいたま⇔横浜」の通勤が非常に楽になりました。「湘南新宿線」以上の効果があったと言えると思います。湘南新宿線は中途半端であったという気がします。というのも高崎線・宇都宮線の列車では「湘南新宿線」へ乗り入れる電車が少なすぎました。池袋−大崎間は「埼京線」と同一の線路を走るために本数が増やせないのだと思います。
今回の「上野東京ライン」開通でこれまで「上野止まり」だった電車の殆どが東海道線乗り入れとなったことの効果が大きいと思います。朝の通勤電車(南行き)では「東京駅」で降りる客が大変多く、赤羽根から乗車すると「東京駅」で座れる場合が殆どです。東京から乗ってくる利用客には申し訳ない気がします。夕方の通勤電車(北行き)では横浜で殆ど座れますが、横浜で座れなくても次の「川崎」で座れることが多いです。東海道方面は横浜・川崎など神奈川県北部の都市から通勤で通っている人が意外に多いことが分かりました。
「上野東京ライン」開通で影の薄くなった「湘南新宿線」ですが、これから「東京臨海線」への乗り入れを狙うと面白いと思います。先月までの春休み期間には高崎線・宇都宮線でディズニーランドへ行くと思われる子供達が非常に目立ちました。湘南新宿線・臨海線・京葉線でディズニーランドに直接いけるようにすると便利だと思います。そしてその代わりとして埼京線の一部を横浜方面に乗り入れることとすれば、埼京線の利用価値もあがります。私の通勤はもっともっと楽になります。
お遍路の道具として「お線香」は欠かせないものです。四国の八十八霊場巡礼では一箇所の霊場本堂に参拝して「線香3本」あげるとして合計264本必要になります。本堂に加えて「太子堂」にもお参りするとその倍必要になります。我が家には母の葬儀に頂いた線香が沢山残っているのでそれを活用しようと考えています。
しかし仏壇にしまって置くのではなく道中持ち歩いて、参拝するお寺で少しずつ取り出すという作業は大変面倒です。衝撃で線香が折れてしまったり、雨で濡れてしまったりしては困ります。そこで考えたのが「線香ケース」です。発想として「マーブル・チョコレート」のケースは良いのではないかと考えてスーパーのお菓子売り場に行ってみました。残念ながら「マーブル・チョコレート」の箱は通常サイズのでは小さいし、大型のものは大きすぎました。
ところが「マーブル・チョコレート」の近くに明治製菓の「チョコベビー大型」が置いてあり、大きさはずばり線香の長さにぴったりでした。しかもプラスチック製なので雨にも強いです。早速ひとつ買い求め中身は妻と二人で処分しました。そして線香ケースとなったのが下の写真です。このケースは元は「チョコレート」の甘い香りがしていましたが、今は「お線香」の甘い香りがしています。

| 2015年04月04日(土) |
ウォーキングシューズ購入 |
「ウォーキングシューズ」を買いに出かけました。朝から「北戸田イオンモールのスポーツショップ」「武蔵浦和のオリンピックの靴売り場」「武蔵浦和マーレの東京靴流通センター」の3件を回りました。ずっと同行してもらった妻は大分疲れてしまいました。
「ウォーキングシューズ」選びは「自分の足にあったものを買う」ことが大原則ですが、本の情報には「厚い靴下を履きインナーソールを利用するので大きめの靴を買うこと」とか「靴の性能は価格に比例する」といったことが書いてあるので専門店から探し始めたのでした。しかし結局分かったことは、高級ブランドの靴には「幅広タイプ」の靴は殆どないということです。最近の若い人達の足は非常にスリムでそういう足に合わせて靴がデザインされている可能性があります。
最初のイオンモールのショップでは足のサイズを測ってもらいました。その結果は左足は「長さ24.1cm、幅10.1cm」、右足は「長さ23.9cm、10.3cm」でした。測定したのは午前中ですが朝散歩に出て8000歩くらい歩いているので十分酷使して膨らんだ後の足の大きさです。このデータで明らかなように私の足は「長さは大変短く、足幅は普通より大分大きい」というものです。従って標準の形をした靴では大きめの靴を買わない限り足が入らないのです。「大き目の靴」で自分に適した靴を探しましたが、全くといって良いほど程ありませんでした。靴下を二枚重ねにして試着してみるのですが、足幅が適当な靴は靴のつま先が大分余ってしまいました。
結局最後に寄った「東京靴流通センター」に「5E」という運動靴があり、これを試したところ適度な大きさであったためその靴を買ってきました。靴大きさのJIS規格には「A、B、C、D、E、EE、EEE、EEEE、F、G」の10種類あるそうです。多分「5E」というのは「F」のことだと思います。殆どの靴サイズが「EE、EEE」なのだそうでF、Gなどの大きさの靴は殆どないようです。最近になってこうした珍しい大きさの靴が出始めたようです。こうした珍しく幅広な靴に出会えて良かったです。
会社の庭の桜が丁度満開を向かえました。横浜港に近く風が強いので会社の桜は横浜市内にしては開花は遅いほうです。暖かい日が続いて丁度週末に絶好の花見タイミングとなりました。今日は風が少し吹いてはいましたが桜の下での花見がありました。
会社建物の直ぐ近くが花見会場となるため、料理の準備・トイレなど花見をするために必要な設備は完璧に揃っています。更に言うと料理の上手な方が何人も居て、大きな寸胴ナベもそろっているので宴会の料理は本格的なものとなります。また「バーベキュー奉行」的な方もいますので強い「炭火加減」で美味しいバーベキューを楽しめるのです。こうしたスキル・設備は「船」を運行している会社の強みです。
アルコールについても一家言持つ人が多く美味しい酒・焼酎が揃うのですが、今日は何と「十四代」を飲む機会に恵まれました。さすがにバランスが高いレベルで取れていて本当に美味しい酒だと思いました。また終戦時の海底線敷設船遭難で縁のできた北海道増毛町の蔵元「国稀」の酒もありました。この蔵元は日本最北端の蔵元で非常にすっきりしたお酒を造っているのです。花見の宴はやはり日本酒が合っていると思いました。
夜8時過ぎの武蔵浦和駅ですが、定期券売り場は昨日も今日も大混雑でした。行列に並んでいる人達をみると「新社会人」らしい人達が多かったです。朝夕の通勤電車でも新社会人らしい人が乗っています。まだ学生気分が抜けないらしく、朝の混雑する通勤列車のマナーに慣れていない人がいて、列車内の一部が異常に混んだり、駅での出発が遅れたりする場面にぶつかります。マナーとしては以下のような例が非常に迷惑で、列車が遅れる原因になり多くの乗客が迷惑します。
○列車の奥が空いているにも拘らずドア付近陣取って「瓶の栓」みたいになって奥への人の流れを遮る人。
○特定の駅で降りる客が、その駅の階段に近い特定のドアに沢山乗っていることを知らずに、ドア付近に固執して降りる客を邪魔する人。
○降りる駅に着いた時に、列車の奥からゆったり降りてきて、混雑しているドア付近で降りられなくて困っている人。「降ります」と言う声も聞こえないほど小さい。
○満員電車が到着しドアが開いたときに超満員の列車になかなか乗り込もうとしない人。
今年2015年は空海が816年に高野山に密教道場を開いてから1200年目にあたります。高野山の真言宗総本山の金剛峰寺では開創を記念する法会が行われるそうです。
弘法大師空海は774年に現在の香川県善通寺市に生まれました。空海は15歳で京都に出て勉学に励む機会を得ました。空海は非常に優秀であったので将来を有望視されたようですが、19歳の時に俗社会の勉学に疑問を感じて仏教修業活動にはいったのでした。生まれが四国ですので空海は四国各地に修業の場を求めました。空海が修行に励んだ四国の代表的な寺院88箇所が「四国八十八箇所霊場」として今でも修行の場とされています。
10年間の修行の後804年31歳の時に空海は遣唐使に選ばれて唐で仏教を学ぶチャンスを得ました。この時の遣唐使仲間には「最澄」がいますが、最澄が都で既に有名な僧であったこととは対照的で、空海は全く無名の僧でした。なぜ空海が遣唐使に選ばれたのか良く分かっていないようです。
空海は唐の都長安で密教を勉強しましたが、仏教修行と同時に唐の進んだ土木技術や薬学などの実利的な学問も幅広く学び取ったようです。806年2年間の勉学を終えて空海は帰国します。当初の留学期間が20年だとされているところを2年で帰ってきたのでした。空海は唐で学んだ仏教学問、その他の実学を一刻も早く日本に持ち帰って日本に役立てたいと考えたのだと思います。10年余りの日本での仏教活動の末に空海の密教が日本に役立つと認められ、高野山を下賜されて密教道場を開くこととなったのでした。
空海が高野山に密教道場を開設することに先立って、815年に四国の空海にゆかりのある寺を「四国八十八ヶ所霊場」として定めたとされています。従って「四国八十八ヶ所霊場」は高野山金剛峰寺に先立って昨年開創1200年を迎えました。
ということで2015年は空海関連で賑やかですが、全く個人的な巡り合わせですが私は今年還暦を迎えます。以前から還暦記念に何か有意義なことをしたいと考えていたのですが、折角の巡り合わせなので空海の修業の道をたどる「四国八十八ヶ所霊場遍路」に取り組んでみようと考えています。会社の休みを利用して何回かに分けて四国の八十八を巡ってみたいと思います。ということで今年の日記にはへ四国遍路関連記事が多くなると思います。エイプリルフールにならなければ良いと思っています。
| 2015年03月31日(火) |
サッカー日本代表勝利 |
現在携帯電話からの更新を試験中です。携帯電話からの文字入力は時間がかかります。(以上は携帯電話からのアップロードでした。)
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今夜サッカー日本代表のウズベキスタンとの強化試合が行われました。ハリルホジッチ新監督の采配の試合は2試合目です。チュニジアとの最初の試合は見逃しましたが、今日のウズベキスタンとの試合は半分くらい観ることができました。試合は5対1で日本の勝利。チュニジア戦と合わせて2連勝です。
今日のウズベキスタンとの試合では明らかない「日本代表サッカー」が変わりつつあることが実感できました。代表選手の間に非常に良い意味での「競争」が生まれつつあります。これまでの「日本代表」ではどうしてもベテランが重視されていて、一人二人の若手が新加入しても「ベテラン陣」のサッカーに合わせるしかなかったのでした。その結果「Jリーグ」的な「ゆるいサッカー」がずっと継続することになっていました。
ホジッチ監督は自陣でボールを奪ってからの素早い動きを要求したのだと思います。ボールを奪った選手は前線に注目してロングパスを狙います。フォワード・サイドバックの選手は味方が玉を奪うとスペースを捜し、そこに走り込んでボールを貰おうとします。まだパスの精度は悪く、受けてのボールコントロールレベルは低いですが、選手はどうすれば効率的に得点できるのか理解したようです。ホジッチ監督はそういうことのできる選手をベテラン・若手に関係なく起用しました。こうした攻撃を繰り返せば得点チャンスが増え、結果的に5得点に繋がりました。観ていて非常に面白い試合内容だったと思います。満員のスタンドの興奮も相当なものでした。
「Jリーグ」でも今日のような試合が増えてくれば「Jリーグ全体」のレベルが上がりますし、試合自体がエキサイティングなので観客動員数も増えるはずです。但し大変なのは「選手達」でしょう。今日の試合においても90分の間同じように走り・闘うことのできる選手は日本チームにはいないことは明らかでした。これがヨーロッパのドイツ・スペインなどの強豪チームとの差だと思います。しかし目指すべき姿が明らかになり、強化すべきポイントが分かったことは大きな前進でしょう。これからの「Jリーグ」の試合が楽しみになりました。
ドイツの格安航空会社(ジャーマンウイングス)の旅客機がフランスアルプスに衝突した事件で回収されたボイスレコーダの記録分析が進み、衝突直前の飛行機の様子が次第に明らかになってきました。副操縦士は機長がトイレに行くためにコックピットを出た直後にコックピットをロックして急降下を開始したのでした。
バルセロナを離陸後30分で安定飛行に入った頃合いの機長のトイレタイムだと思っていたのですが、記録されている操縦室内の会話から、機長は出発地のスペインのバルセロナでトイレに行きそびれてしまい、その旨を副操縦士に話していたようです。副操縦士は機長に対して「いつでも操縦を引き継ぎます」と申し出ていたとのことです。副操縦士が機長がコックピットを外す機会を狙っていた思われるので、この機長の「トイレ行きそびれ」全く運命的なものとなってしまいました。
トイレを済ませてコックピットから閉め出されたことを知った機長の様子もドア越の音声記録から浮かび上がってきました。「ドアを開けろ」と何度も絶叫する声、そして非常用の金属製斧とみられる物でドアを激しくたたく音も録音されていたとのことです。コックピットを開けようとする機長の行動は機内前方に座っている乗客には丸見えでしょうから、乗客は非常事態が発生したことを察知することができたと思います。
衝突を覚悟した時の機長・乗務員、事態を知った乗客の絶望感を想像すると胸が張り裂けそうになります。副操縦士を除く149名の死は、今後どうすれば意義あるものとなるのでしょうか。飛行機の機体の故障とか運行ミスでの墜落事故であれば、その改善を徹底的に行い、同様な事故の再発を防止する事によって乗客・乗員の犠牲を多少とも役立てることが出来かも知れません。しかし149名の犠牲を伴った行為が「ひとりの人間の覚悟の自殺」であるとすると、犠牲はどのように受け入れることができるでしょうか。遺族の悲しみ・無念さを想像すると非常に暗澹たる気持ちになります。
| 2015年03月29日(日) |
スペインナヴァラのお得なワイン |

スペイン北部の「ナヴァラ地方」のワインメーカー「VEGA del Castillo」のワインです。価格は税込み951円。コルク栓でこの価格は珍しいです。葡萄は「グルナッシュ」。フルーティな香りで味は非常にバランスが良く纏まっています。主張するタイプではないですが、色々な料理に合わせることができそうです。今日は豚肉・魚介のアヒージョとモッツァレラ・トマトで頂きました。とても美味しかったです。非常にお得なワインなので迷った時に「とりあえず買うワイン」として記録しておきます。
スペイン北部のナヴァラ地方はカルメンとホセの出身地です。カルメンが出身地を話題にすることでホセの気をひくことから物語は展開し始めます。オペラの場面はスペイン南部なので登場するワインは「マンサニーリャ」です。こちらはアルコール度数の強い強化ワインで長期の航海でも品質が落ちないように工夫されたものです。フランス国境に近い北部ナヴァラのワインとは赴きが大分違うようです。
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