
今日は朝から春の日差しが差し暖かい1日となりました。近所の桜も一気に開花しました。朝散歩に出かけた別所沼に繋がる「西南桜」、白幡沼の桜、は3分から5分咲きくらいです。写真は浦和にある「玉蔵院」の枝垂桜ですがこちらは丁度満開で多くの見物客で賑わっていました。
| 2015年03月27日(金) |
アルプスの飛行機墜落事故 |
3月24日にフランス南部のアルプス山中に乗客乗員150人を乗せたドイツ格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機(4U9525便)が墜落しました。現地の映像を観ると飛行機の残骸が山の斜面に広く散らばっていて、飛行機が山に衝突し一瞬で粉々になってしまった様が想像できます。現場から回収された操縦室のボイスレコーダーからは驚くべき事実が浮かび上がってきました。記録の解析によって墜落までの40分間の様子が次第に分かってきました(BBCNET報道を参考にしています)。
9:01分 4U9525便がドュッセルドルフに向けてバルセロナを出発。
9:30分 4U9525便からの最後の連絡。高度38000フィート。機長は飛行継続・異常なしと連絡。 (この後に機長がトイレに行くために操縦室を出たらしい)
9:30分55秒 オートパイロット装置が高度38000フィートから1000フィートに切り替えられた。
9:31分 飛行機が「地中海」上空からフランス国内に侵入する地点あたりで高度が下がり始める。
9時35分 航空管制塔から当該飛行機のパイロットにコンタクトするも返答無し。 (副操縦士の通常通りの呼吸音が衝突の瞬間まで記録されている。)
9時40分47秒 レーダーから機影が消える。高度6175フィート。 (飛行機は時速700Kmでアルプスの山肌に激突したと想定されています。)
バルセロナ出発から僅か約40分で大参事となりました。乗客はアルプスとの衝突直前まで事態を理解していなかったようです。それは乗客の心理を考えると恐怖の時間が短かくて済んだともいえるかもしれません。副機長は機長がコックピットを出てから直ぐに自殺に向けての行動を開始したと思われます。それが丁度地中海からフランス海岸を通過する地域でした。もし、機長のトイレがもう少し遅ければ飛行機はドイツの都市に墜落していたのかもしれません。副機長にとっては飛行機がどのような場所に墜落しようと全く構わなかったのだと思います。
今回の事件についてドイツもフランスも「テロ」ではないようだとの認識のようです。確かに当該副操縦士に政治的な不満・訴えがあったとは思えません。しかし現在「ISIS」に参加している西側諸国出身の若者達にどれだけの政治的意思があるのかということも疑問です。むしろはっきりした政治主張ではなく個人的な不満・疎外感等が他人の命を顧みないとんでもない殺人行為・自殺行為に走らせているのではないでしょうか。「ISIS」は巧みにそうした若者を利用しているのであり、たまたまドイツのジャーマンウイングスは27歳の若者のそのそうした性向を見抜けなかったのだと思います。恐ろしい世の中になってしまいました。
アラビア半島最南部のイエメンでは反政府武装組織「フーシ派(シーア派)」が首都サヌアを含むイエメン西部地域を陥れました。これに対し隣国のサウジアラビアがフーシ派軍事拠点の空爆を開始して、地上軍を進行させる準備をしているようです。サウジアラビアとしてはイエメンの多数派のスンニー派政権の存立を確保しようとする意図の作戦のようです。スンニー派が多数を占めるサウジアラビアはシーア派の中東の有力国「イラン」の動向に非常に神経を使っているようです。
そのイランは過激派テロ集団「ISIS」(スンニー寄りの原理主義)との戦いにおける連帯もあって、今月末までに合意を目指すアメリカ・欧州との「核開発交渉」においてはアメリカはイラン寄りの立場に立っているように思えます。少なくともイスラエルのような無茶苦茶を言っても仕方がないですから。アメリカにはイランとの妥協する姿勢が見受けられます。こうなると「イラン」の武力を敵視する「サウジアラビア」「イスラエル」(両方ともアメリカの友好国)は面白くありません。
そのサウジアラビアは今年1月に前国王が亡くなり異母弟の皇太子が国王に即位しました。一夫多妻制のイスラム国では異母兄弟が沢山いますから後継者選びは大変だと思います。内政が混乱する国には「ISIS」の過激テロ組織が浸透していくという事だけは確かなことですから、サウジアラビアには安定した政権が続いて欲しいと思います。
中東には役者が出揃った感じがします。イスラム教シーア派、イスラム教スンニー派、ISIS(過激派テロ組織)、トルコ(世俗国家)、クルド人武装集団(トルコの少数民族だがISISに対抗)、イスラエル(ユダヤ教国家)、そしてアメリカ。それぞれが合従連衡しています。これほど縺れた状況も歴史上例がないのではないかと思われます。
| 2015年03月25日(水) |
来週4月5日は世界的にバカンスデイ |
中国では4月5日が清明節の休日となります。清明節は二十四節気の一番目で春分を0度として太陽がそこから15度進んだ時期とされていて4月の5日頃にあたるのだそうです。この日には「祖先の墓をお参りし草むしり」をして墓を掃除する日とされているそうです。名前が示す通り春がやってきて清々しく暖かくなる季節なので絶好の行楽時期になります。5日の前後に休暇をとって連休としてバカンスを楽しむ中国人がかなりの数の上るようです。
一方でキリスト教の暦においては4月5日が「キリスト復活の日」にあたります。イースターは「春分の後の最初の満月の日の次の日曜日」と決められていますが、今年は4月4日が春分後最初の満月で翌日5日日曜日がイースターとなります。従って今年は「春節」と「イースター」が同じ日になり、来週後半は中国でも西側キリスト教国でも連休となります。そして丁度日本では「桜が満開」になり「花見」のピークを迎えるのでないでしょうか。
今週初めごろから「セブン銀行ATM」の宣伝広告(外国語版)がJRの電車内に掲示されているのを見かけるようになりました。セブン銀行ATMは「西側主要クレジットカード」のほかに「中国銀聯カード」が利用でき、機械は英語・韓国語・中国語・ポルトガル語の4外国語に対応しているため中国を始めとする海外からの観光客にとっては非常に便利なATMです。2月の春節期間に続いて、この4月の「清明節・イースター期間」にも多くの中国人の来日が予想され、セブンイレブンではその観光客を対象に宣伝しているようです。
セブンにセブンではアルバイト店員に中国人風な方を見かけますが、こういう季節になると物凄い利便性を発揮するのだとおもいます。そのことを見越して中国人アルバイトを雇っていたのでしたら大したものです。更に付随サービスとして自分の居場所から最寄のセブンATMまでの道筋を案内する「検索アプリ」も提供しています。今年の末にはATMの対応言語に新たに8外国語を追加するのだそうです。セブンイレブンの強さの「秘密」はこんなところにもありました。
3月21日太平洋戦争激戦地の硫黄島で日米合同の慰霊式典が開かれたそうです。終戦70年目の節目ということで塩崎恭久厚労大臣と中谷防衛大臣が参加したということです。硫黄島では1945年2月19日に始まった米国の上陸作戦による両軍の戦闘で日米合わせて約2万9000人が亡くなったのだそうです。アメリカの死亡者数は7000人、日本兵の死亡者数は約2万2千人に上ったのですが、2万2千人のうちまだ1万2千柱が未収容となっているとのことです。(因みに硫黄島は日本国の領土です。)
BBCネットニュースにBBCの若い記者が慰霊式典に参加した記事が載っていました。記者氏がまず指摘したことは「硫黄島」は日本の自衛隊基地となっているために年一度の慰霊式典以外には民間人は立ち入りができないにもかかわらず、硫黄島に着陸した飛行機のフライトアテンダントは通常通りの着陸アナウンスをしたことを興味深く報告しています。記者氏は「スリバチヤマ」に掘られたトンネルに入り80Kmの長さの地下トンネルを日本人兵士が手堀したことに深い感銘を受けたようでした。硫黄島上陸作戦のためにアメリカ海軍は800隻の艦艇を終結させました。上陸前には物凄い量の艦砲射撃をしたのでしたが、栗林中将率いる日本軍は果敢に戦い一ヶ月以上の戦いとなったのでした。若い記者氏は日本人の「戦い方」「生死感」を理解できなかったのだと思います。
アメリカはこのときの記録を詳細に残しているようです。「スリバチヤマ」に星条旗を立てる様子を写した「写真」は太平洋戦争の戦いを象徴する写真となっています。栗林中将に関する本は結構売れているようですし、「クリント・イーストウッド」が映画化をしているそうです(見ていませんが)。これだけ注目される硫黄島ですが、自衛隊基地が占領していて日本人でさえ慰霊に訪れることが難しい場所となっているのです。1万2千の遺骨の収集が出来ていないということは本当に残念です。飛行場の滑走路の下に埋まっている遺骨も多いようです。戦後70年ですが、日本の領土でこのような手付かずの状況となっていることは非常に困ったことです。
| 2015年03月23日(月) |
ヨーロッパ「チャンピオンズリーグ」準決勝の組み合わせ決定 |
ヨーロッパサッカーでは「チャンピオンズリーグ」各国リーグのトップグループが参加して行われています。先週までにベストエイトが決定して準々決勝の組み合わせが決まりました。4月から行われる準々決勝は以下の通りとなりました。
4月14日 レアル・マドリード(スペイン) × アトレチコ・マドリード(スペイン) ユベントス(イタリア) × モナコ(フランス)
4月15日 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)× ポルト(ポルトガル) バルセロナ(スペイン) × パリ・サンジェルマン(フランス)
この後同じ組み合わせで「ホーム・アウェイ」を入れ替えて第二戦が4月21日・22日に行われます。今回ベストエイトにはスペインから3チーム、フランスから2チーム、ドイツ、イタリア、ポルトガルから1チームが勝ち進みました。スペインは強豪3チームが残っていますが、準決勝いきなりでレアルとアトレチコが対戦してしまうのは少し残念です。また予想を覆してフランスから2チームが残っているというのは興味深いものです。
一方レベルの高いブンデスリーグからはバイエルンだけが残りました。これはドルムントやシャルケの不振が響いていると思います。更に寂しいのはサッカーの本家「プレミアリーグ勢」が全滅してしまったことです。監督交替で総合力が落ちてしまったマンチェスター(U)はともかくチェルシー・マンチェスター(C)が残れなかったことはプレミアリーグ全体の停滞を示しているようです。チャンピオンズリーグの決勝ラウンドに何チーム残れるのかが各国リーグのサッカーレベルの評価モノサシになります。アジアに目を向けてみると日本のJリーグ勢の成績は酷いものです。色々言い分もあるでしょうが今回のアジアチャンピオンズリーグの結果がリーグで戦われているサッカーのレベルだということは冷静に受け止めるべきでしょう。
1000円近辺のお得ワイン

スペイン北東部アラゴン州に位置するカンポ・デ・ボルハのボデガス・ボルサオの「ボルサオ・クラシコ」です。葡萄はガルナッチャ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、テンプラニーリョ10%で、アルコール濃度は13.5%。グルナッシュ・テンプラニーニョのフルーティさを前面に出して、カベルネ・ソーヴィニオンでしっかり感をキープしている感じです。非常にバランスが良くてお得なワインです。値段は税込み951円でした。ワイン選びに悩んだ時に買っても間違いのないワインです。
大相撲大阪場所は白鳳の優勝で幕を閉じましたが、この場所を盛り上げたのは「照ノ富士」の大活躍でした。13日目に白鳳との直接対決の取り組みが設定され、全勝白鳳に「土」をつけて白鳳との差を「星ひとつ」に縮めました。照ノ富士は14日・15日も勝ったので、今日の「白鳳と日馬富士」の横綱決戦で日馬富士がかっていたら白鳳との優勝決定戦となることろでした。残念ながら日馬富士が負けたのでそのシナリオは幻と終わりました。
今場所の「照ノ富士」の相撲に刺激を受けて「逸ノ城」も更に奮起することでしょう。「逸ノ城」も今場所勝ち越しましたから来場所は「照ノ富士」「逸ノ城」が揃って三役で活躍しそうです。二人が絶好調で土俵にあがる場合二人に勝利できるのは「白鳳」以外にいないのではないでしょうか。「白鳳」も怖いもの知らずの若手二人を相手にして優勝を続けるのは大変なことでしょう。今場所のようなワクワクさせるような取り組みが続けば大相撲も隆盛が続くことでしょう。残念ながら「Jリーグ」にはそうした面白みはありません。
| 2015年03月20日(金) |
アメリカ対イスラエル |
アメリカオバマ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相の対立が目立っています。3月初めにホワイトハウスの合意を得ずに訪米したネタニヤフ首相はアメリカ・議会で演説し、オバマ政権が推し進めるイラン核開発問題を激しく非難しました。中東地域でISISとの戦いに勝利するためにイランのバックアップが必要なことを熟知しているオバマ大統領は、「核兵器開発」につながらないようにモニターしながらイランに受け入れ可能な原子力の平和的利用を可能とする解決案を示しています。オバマ大統領はネタニヤフ首相が現実的な対案を示さずに反対ばかりしていると非難しています。
そして今週のイスラエル総選挙においてネタニヤフ氏率いる与党リクードが辛くも勝利して継続して政権を担うこととなりました。選挙運動中にネタニヤフ氏は国際世論に逆らうようにパレスチナ国家を認めないという強硬な発言をしていたのでした。オバマ大統領としてはイランの核開発問題、パレスチナ問題の解決に向けてネタニアフ首相に柔軟な対応を求めているのですが、ネタニアフ首相はイスラエル国民の支持を背景に強硬な(しかし現実的な解決方法の提案を欠く)姿勢を崩していません。
国内に多くのユダヤ人を抱えるアメリカは同盟国イスラエルとの関係に苦心しています。イスラエルの永続的な存立を目指すという共通目的を持つと同時に、中東地域のテロ組織との戦いにおいてイスラム諸国と連携が不可欠と考えるアメリカと漁夫の利を得ようとするイスラエルとは対立する考え方を持っているからです。ところでアメリカは東アジアでも同盟国同士の問題を抱えています。本来中国を相手にして共同歩調をとるべき韓国と日本が対立している状況がそれです。
二期目に入っているオバマ大統領にとっては、中東地域でのテロとの戦いとロシア・ウクライナの対立問題は非常に大きな外交課題です。この状況下において日本には韓国・中国との関係をこれ以上悪化させないでほしいというのが本音でしょう。差し当たり戦後70年の安倍総理の談話が様々国から注目を集めることになりそうです。
| 2015年03月19日(木) |
日本サッカーは大丈夫? |
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグの「グループステージ」は全6試合の中で3試合が終了しました。E組の「柏レイソル」は2勝1敗の成績で「韓国現代モータース」と並んでグループ首位に立っています。F組の「ガンバ大阪」は2敗1引き分けの勝ち星無しで現在最下位。この組ではタイの「ブリラム・ユナイテッド」が首位に立っています。G組の「浦和レッズ」は全く良いところ無しの3連敗の最下位です。G組では中国の「北京国安」が首位となっています。H組の「鹿島アントラーズ」も3連敗の最下位です。H組では中国の「広州恒大」が首位に立っています。昨年Jリーグ上位組みとしては非常に恥ずかしい成績だと思います。
そんな中で中国で国を挙げてサッカー振興策を展開していくというニュースがありました。「習近平主席」は大のサッカーファンなのだそうで、中国でのサッカーワールドカップ開催・ナショナルチームのワールドカップ出場を目指して、若年層からサッカー選手育成を強化していく方針を打ち出しました。イギリスのウィリアム英国王子が日本訪問の後に中国に寄ったのですが、王子との会談で「英国とのサッカー交流」が話題に上ったとの事です。経済成長の勢いが衰え、汚職摘発ニュースばかりが続く中国社会ですが、サッカー強化は国民にとって非常に明るいニュースとなっているようです。
中国ナショナルチームの強化に先行する形で中国のクラブチームでは国外から優秀な選手を補強してチーム強化を図っています。今年に入ってから資金力に物を言わせてブラジル・アルゼンチンなどから優秀な若手選手を大量に補強していたのだそうです。流石に得点ランキングの上位は外国人選手が占めているようですが、日本のJクラブチームが今の段階で中国に勝てないのですから、中国人選手が外国人選手の中でどんどん成長すると、ナショナルチームも日本に追い付き追い越していくことでしょう。
日本代表チームの監督には「ハリル・ホジッチ氏」が就任しました。監督の力は未知数ですが監督を代えるだけでチームが強くなるとは思えません。現在戦いが進行中のアジア・チャンピンズリーグを見る限り日本サッカーの相対的長期低落傾向はくい止められていません。
今年5月にもうひとつの世界的イヴェントあります。それは世界ウエルター級のWBA、WBC、WBO統一チャンピオンを決めるために、現在このクラスのプロボクサーでダントツに強い選手が対戦します。その二人のボクサーはフィリピンの国民的英雄「マニー・パッキァオ」とアメリカの無敗の王者「フロイド・メイウェザー」です。5月2日ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで戦うことがきまっています。
「マニー・パッキャオ」は史上二人目の「世界6階級制覇王者」でこれまで64戦57勝5敗2分の戦績で現在36歳。フィリピンのミンダナオ島の貧しい家庭の生まれのパッキャオは苦労してプロボクシング選手となり、多くの有力選手との対戦に勝利してきました。現在フィリピンの国会議員人に選出されているフィリピンの英雄です。
アメリカミシガン州出身の「メイウェザー」も貧しい家庭環境から苦労して這い上がった経歴を持っています。こちらは「世界5階級制覇」の実績ですが、これまで47戦47勝の「無敗記録」が示すように「鉄壁の守り」を武器とする38歳です。
この二人の対戦計画は2009年から調整交渉が進められていたもので5年越しで対戦が実現することになりました。ボクシング界の久しぶりのビッグマッチです。もちろん二人が受け取るファイトマネーは史上最高額になるでしょう。試合会場となるラスベガスのアリーナ入場料はとんでもない高額なものとなるでしょうし、テレビ放送のPPV料金も最高額になりそうだということです。この対戦は「Showtime」と「HBO」がPPV(ペイ・パー・ビュー)番組として世界に発信するようです。日本のケーブルテレビではあまり馴染みのない課金方式ですが、番組の人気によってその視聴料金が決まり視聴者が増えるとどんどん売上が上がっていく仕組みです。こういう仕組みがあるので「ビッグマッチ」も実現するのですね。
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