
昨日土曜日夜に今年10月から東京都美術館で開催されている「ウフィッツ展」を妻と娘と観てきました。展覧会期間の特定の土・日には夜も開いていて6日の土曜日も午後8時まで見学可能でした。寒くなったし忘年会シーズンの土曜日なら空いているだろうと予想していきました。予想通りで有名な展覧会にしては空いていてゆっくり名画を楽しむことが出来ました。
9月にフィレンツェを旅行したときに「ウフィッツは美術館」は十分楽しんだので東京で開催される展覧会は観なくても良いだろうな思っていましたが、旅行から2ヶ月以上過ぎると再びルネサンス名画を見たくなりました。特に今回の展覧会は「ボッティチェリ」の何枚かの絵が展覧会の目玉でしたし、フィレンツェの幾つかの美術館で気になった「ブロンジィーノ」の絵も含まれているので見たくなったのでした。
「ボッティチェリ」では「パラスとケンタウルス」が他を圧倒していました。「ボッティチェリ」らしい「何を表しているのか意味不明ながら絵の中の人物の物憂い表情が観る人に強い印象を与える」雰囲気を醸し出している代表的な絵のひとつです。この絵はウフィッツでは「ビーナス誕生」とか「プリマヴェーラ」と並んで飾られているのでフィレンツエではどうしてもその2枚に目が行って見逃し勝ちなのですが、この絵を単独でみるととても素晴らしいです。ルネサンス最盛期の1490年前後にはほんとうに自由で明るい絵が生み出されました。
今回の展覧会でもこの15世紀最後の10年間をピークとしてルネサンス美術に明るさがなくなり、題材が次第に残酷になり、描写がおどろおどろしくなっていく様が見て取れました。これはフィレンツェにおける美術愛好家のロレンツォ・メジチの没落・死、サヴォナローラの復古的なフィレンツェ支配、社会混乱の拡大が背景にあると思われますが、私には芸術を理解した大金持ち「ロレンツォ」の死が決定的な影響を及ぼしたように思えます。「ロレンツェ」以降には芸術を理解し優れた芸術家を励まし、普遍的な芸術作品に大金を投ずるパトロンが現れなかったのだと思われます。改めて「ロレンツォ・メディチ」の人類への貢献の大きさに感謝すべきだと思いました。
| 2014年12月06日(土) |
浦和レッズチャンスに勝てず |
Jリーグ一部の順位は第33節(11月29日)時点で、浦和レッズとガンバ大阪が勝ち点「62」で並び、得失点差ではガンバが28レッズが21で「7ポイント」の差があるのでガンバ大阪が首位に立っていました。最終節の今日の試合ですが、ガンバ大阪が「対徳島ヴォルティス(現在最下位)」、レッズは「対名古屋グランパス(現在11位)」なのでガンバが圧倒的に有利だ思っていました。両者とも勝利しても得失点差でガンバの優勝となるのです。
ところが今日の試合でガンバ大阪は徳島と「引き分け」に終わりました。「ガンバ大阪×徳島ヴォルティス」の途中経過の情報を知った「浦和レッズ」には何としても勝ち点3を取って欲しかったのに結果はレッズの逆転負けという結果に終わりました。この結果ガンバが勝ち点63として「J1優勝」を果たしました。32節からの浦和レッズの試合ではものの見事にファンの期待を裏切り続けました。更に間の悪いことに「大宮アルディージャ」の「J2陥落」が決定しました。サッカー王国埼玉の低迷は暫く続きそうです。
| 2014年12月05日(金) |
「人間ドック」してます。 |
今日・明日と人間ドックに来ています。今回のドックは横浜保土ヶ谷中央病院にきています。ここは去年まで「横浜船員保険病院」と称していて数少ない「船員保険扱い」の病院でした。かつては日本人船員が沢山居ましたので専門病院が必要だったのでしょうが、現在日本人外航船員の数が急減してしまったので名前を変えて一般病院となっています。宿泊人間ドックは少ないように見受けられましたが「別な医者」の目で見てもらおうと思ってお願いしました。同じところで継続してドックを受けると過去のデータがあるので「変化」を見つけ安いことはあると思いますが反面「慣れ」で見逃す危険性も出てくるとおもいます。その辺はどのように考えるか難しい面があるとは思いますが。
ドックの詳しい結果はまだ分かりませんが、血液検査の結果だとか、タニタの機会を使った「体組成検査」の結果についはフィードバックしてもらいました。まず「対組織検査」ですが「体脂肪率11.2%」で「アスリート体型」という評価を頂きました。体内年齢は「37歳」という判定なのでなんど20歳以上若い身体構造を維持していることになります。これは3年間の歩数・体重管理、水泳による成果だと思います。
血液検査における「HbA1c(NGSP)」の値は「6.4」で前回(2013.6.20)の「6.3」より極わずか悪化しました。一方空腹時血糖は今回「112mg/d」で前回の「132」より大幅に改善しました。 一方負荷後の血糖値は1時間後の値で今回「238」(前回「278」)、2時間後今回「303」(前回247)」ということで、糖大量摂取に対するインシュリンの働きは明らかに落ちていると考えられます。
空腹時血糖は「112」に落ち着いているということは、糖分の摂取量と運動量を適正に保つことができさえすれば「血糖値」をコントロールできることを示していると思います。インシュリンの働き低下に関しては年齢を考えれば仕方ないし、薬を使うことには抵抗があります。「血糖値」を管理できれば心臓ありは血管の詰まりを原因とする病気の危険性を減らすことができます。
| 2014年12月04日(木) |
シチリア葡萄のワイン |

イタリア・シチリア島で生産された「CANTINE LAVORATA」社のお得なワインです。葡萄は赤ワインは「ネッロ・ダヴォーラ種」で、城ワインは「インツォリア種」です。「CANTINE LAVORATA」社自体は「カラブリア州」(石を蹴る爪先のところ)の会社ですが、葡萄は全て「シチリア州」から調達しているようです。それが「Indicazione Geografica Protetta」という証明が示しているようです。
「ネッロ・ダボッラ種」はシチリア島の代表的な葡萄品種なのですが、20世紀までは主にブレンド用に使われてきたようです。それが品種改良や地方風味の見直しの動きなどで単独でワインに使われるようになったのだといことです。嘗ては海外ではフランスの有名品種のワインだけ人気がありワインが「高級品」だったこともあり、無名品種の格安ワインが海外に売れる時代ではありませんでした。しかし時代が変わり各地のローカル品種を使ったワインが世界各地に流通するようになりました。「ネッロ・ダボッラ」はシラー種に似た風味がありとてもチャーミングな味がすると思いました。1000円以下のワインとしてはかなりパフォーマンスが良いと思いました。
「インツォリア種」もシチリア特産の「白ワイン用」のぶどうですが、こちらも長らくブレンド用に使われてきたようです。トスカーナ地方でも作られていてとすかーなでは「アンソニカ」と呼ばれているようです。インツォリア単独の白ワインは非常にドライですっきりした飲み口です。味に透明感があってしっかりしています。かといって失敗した「シャルドネ」のような「癖」もありません。デザートワイン風ではない白ワインとして非常にコストパフォーマンスが良いと思います。トレッビアーノより淡白な感じを持ちました。
イタリアワインは北部・中部からお得なワインを求めて順次南下してついにシチリア島まで着ましたが、気候の良いイタリア南部には美味しいワインが沢山あるようです。1000円未満でどんどん新しいワインが出てくることは嬉しい限りです。
| 2014年12月03日(水) |
「野沢菜昆布御飯弁当」 |

「NEWDAYS」の新発売の小型弁当「野沢菜昆布御飯弁当」です。税抜き価格361円で税込み390円です。同じ大きさの器を使っている「ひじき御飯弁当」が税込み360円なので、それより「30円」高い弁当と言うことになります。漬物の変わりに「マカロニ」が入っていたり、御飯の上に「二切れのパプリカ」がのせてあって少しグレードが上がっています。エネルギー量は405キロカロリー。分量・味とも大変満足のいくお弁当です。
| 2014年12月02日(火) |
エボラ出血熱惨禍でキューバ医療団の貢献 |
西アフリカの「エボラ出血熱」は漸く被害拡大の速度が減ってきました。この12月初めの状況として、シェラレオネ・リベリア・ギニアの西アフリカ3か国を中心にエボラウイルス感染者数は16000人、死亡者数は7000人に達しているとの情報がありますが、現地での医療施設・設備が整備されてきたことによって、爆発的な被害の増加・近隣諸国への伝播は押さえられて来ました。西アフリカでは世界各国からの救援隊が活動しているということですが、その中で「キューバ」から救援隊の活躍が注目されているそうです。
10月下旬から現地での医療活動を開始した「キューバ」の医療チームは、医師・看護師を合わせてショラレオネに165人、リベリアに53人、ギニアに38名の合計256人が半年間の予定で現地医療活動に従事しているそうです。キューバではこの派遣に先立ち461人の医師・看護師を首都ハバナに招集して西アフリカで医療活動にあたる為の特別訓練を実施しました。この461名を選抜する前段ではキューバ国内の医学生・医者など15000人からボランティア活動応募者があったとのことです。ボランティア応募者の言葉がネットにありましたので引用します。
「我々は現在これまで全く経験したことのない事態と戦っています。我々はこの状況がどういう事態に発展しようとしているか分かっています。我々が向かう現場西アフリカは非常に危険な状況にあることは分かっています。しかしそこで医療活動を行うことは我々の義務だと確信しています。我々はそのように教えられてきました。」
“We know that we are fighting against something that we don’t totally understand. We know what can happen. We know we’re going to a hostile environment.But it is our duty. That’s how we’ve been educated.”
このようなキューバの医療分野における国際貢献活動は1960年代まで遡ることが出来るのだそうです。これまで135,000人の医療従事者を海外に派遣してきたとのこと。そして現在でも南アメリカ・アフリカ・アジアを中心として50000人医療従事者を派遣中だということです。このようなキューバの活動に対しアメリカ政府からも大きな賞賛の声が上がっています。人口1100万人のキューバですが「医療」に関しては世界最先端の国なのです。そして自分の国だけに留まらず世界中に出て行って「命を救う」活動を行っています。立派な国です。
| 2014年12月01日(月) |
来年1月にスリランカ大統領選挙 |
スリランカでは現職のラジャパクサ大統領が任期を二年残しての前倒しの大統領選挙を実施して「3期目」の続投を目指しています。この大統領の動きに対抗してラジャパクサ政権で保健大臣を務めていた「マイトリパーラ・シリセーナ(Maithripala Sirisena)氏」が政権から飛び出して、ラジャパクサ大統領の3選阻止のために立候補するのだそうです。このシリセーナ氏の行動に対してスリランカ政界野党から「支持表明」が多数寄せられていて、現職・新人の一騎打ちの選挙になりそうです。
シリセーナ氏は野党勢力を糾合した「NDF(The New Democratic Front)」という政治組織から立候補するのだそうで、この政党のシンボルは「白鳥」だとのことです。これに対して現職のラジャパクサ大統領の政権母体は「UPFA(The United People's Freedom Alliance)」で政党シンボルは「青いベテル葉(噛みタバコ)」です。
ラジャパクサ大統領は2005年11月に大統領に就任して憲法を改正して大統領への権力集中を図りました。親族を政権内の要職に付けて、自らは「国防大臣・財務大臣・港湾航空大臣・ハイウェー大臣」を兼務し国の予算配分の関して非常に大きな権限を持つことになっています。集中した権力と強い指導力を発揮して2009年5月には20年以上続いたタミール反政府組織との内戦を武力で解決しました。近代的な軍事力で容赦なく空爆を行ってゲリラ組織の橋頭保一つ一つ殲滅していった結果でした。この民族紛争解決は大統領の人気を一気に高める効果がありました。
しかしこの内戦武力解決と並行する形でラジャパクサ大統領の権力乱用・ファミリーへの利益誘導が行われました。大統領出身地のスリランカ南部「ハンバントタ」には国際航路用の港湾が整備され、スリランカ第二の国際空港が設置され、コロンボと南部を結ぶ鉄道・高速道路がいち早く整備されています。この南部への投資に比べると北部・東部の旧反政府組織支配地域の復興・開発は非常に遅れています。
こうした大統領の「暴政」にスリランカ国民は漸く声を上げることになったようです。シリセーナ候補は「大統領の行政権限廃止(大統領就任後6ヶ月以内に廃止)」を掲げています。かつて国会が選ぶ行政権を持つ首相と直接選挙で選ばれる大統領が「ねじれ」を起こすと政治は停滞しました。大統領の行政権限を廃止すると再びそうした政治的混乱発生の可能性が出てきますが、野党の多くそして国民の多くは権力の分散を望んでいるようです。国民の審判はどのように下るのでしょうか。
因みにラジャパクサ大統領が「財務大臣」を兼務しているので実質的に国の財政に責任を持っているのは財務次官の「ジャヤスンデラ氏」です。「ジャヤスンデラ氏」はスリランカ通信会社の政府持ち株代表を兼ねていたので、スリランカに赴任しているとき、及びその後も何回かお会いしたことがあります。もの静かで非常に誠実で大変優れた方でした。
既に20年近くも財務次官の職を続けているスリランカの強力な金庫番です。政権が変わってもずっと財務次官職を続けてきたということはどちらの陣営からも一目置かれていることを示しています。内戦終結を挟んでもスリランカが成長して徐々に豊かになってきたことについて「ジャヤスンデラ氏」の健全な財政運営を行って国政を支えてきたことが貢献していることは否定できません。「ジャヤスンデラ氏」が安心して財務次官職を別な人に引き継げることができるような政治環境ができることを期待しています。
| 2014年11月30日(日) |
武蔵浦和コミセン祭り。 |
武蔵浦和駅前の区役所9階にある武蔵浦和南区コミュニケーションセンターで、音楽・踊りなどの発表会(コミセン祭り)が行われました。午前中は音楽中心の発表だったので妻と二人で聞いてきました。「弦楽四重奏」「リコーダーアンサンブル」「二胡合奏」「クラリネット合奏」などの器楽演奏に加えて、合唱サークル、ポップスコーラスなどの歌の発表があり大変面白かったです。音楽発表の間に「着物着付けサークルの発表(帯締め)」「盆踊り(越中おわら節)の発表」などもありました。
弦楽四重奏は与野のグループによる「チャイコフスキー1番」の1,2楽章でした。チェロ奏者が手堅く全体を支えていて安定感があたっと思います。ステージではエンドピンが滑って何度か「おっと」という場面がありました。エンドピンストッパーが必要でした。リコーダーアンサンブルは4名の女性が本格的な木製リコーダーを数本持ち替えて演奏していました。全員が木製バスリコーダーを所有しているという本格的なグループです。我が家では「全音アルトリコーダー(樹脂製)」でアンサンブルを楽しんでいますが、やはり木製リコーダーの音は深くて魅力的でした。
「二胡合奏」はかなり多くのサークル会員がステージに上りました。演奏者は中国・ベトナムの民族服などを着てムードタップリの演奏でした。演奏曲目曲は簡単なもののようでした(自宅にはベトナムで購入した二胡があります)。左手の指使い難しいのですが、右手の弓の扱いについては優雅に弾いている方が多かったように思えます。 クラリネットアンサンブルでは木管らしい音で一定水準の演奏が披露されたと思います。ここでもバスクラリネットが低音部をしっかり支えていたので安定感がでていました。
「歌」の発表団体には2種類の取り組み方あり、その差がはっきりと出ていたと思いました。ひとつのアプローチは小学校・中学校・高等学校の合唱サークルの延長のような取組で、基本的な合唱発声訓練、合唱曲などを楽譜からの「音取り」して、綺麗なハーモニー・きっちりした合唱を楽しもうという方式。別な一方は「ポップス・歌謡曲・ジャズ」などまず「耳」で好きになり、その「雰囲気再現」が目的であり、そのために「声」「ハーモニー」などの必要なパーツを強化していくようなやり方。
どちらも鍛錬して「名人クラス」になれば同じような立派な音楽になると思いますが、アマチュア中級レベルくらいでは、この二つのアプローチの違いが演奏に大きな違いをもたらしていると思いました。キチンとした合唱曲は男女の4部あるいは3部の各声部のバランス、技術上の問題をクリアすることにまず大変苦労することになります。その前提として女性ソプラノのしっかり発声とか、そもそも男性(テノール、バリトン)をどのように集めるのかという問題が発生するのです。そうすると合唱曲をどのように仕上げるのかという作業は遠い先のものとなってしまいます。
これに比べて「ポップス系」は比較的に合唱団の構成が自由で、歌の旋律も馴染みが合ったり、詩の内容が親しみ易かったりするので、「歌の雰囲気」作りに力を費やすことが可能となります。結果として「歌の雰囲気」に合致するようなしっかりした「発声」も可能となったりして歌の完成度は高くなります。「BS日本」の「こころの歌」の演奏のように、良く知っている歌謡曲(音域的にも比較的楽)を合唱の素材に使うことは良い方法だと思います。
Jリーグ第32節(11月22日)の「ガンバ大阪」との試合で敗れた「レッズ」は、この時点で二位ガンバとの勝ち点差が「2」に縮まっていました。そして第33節(11月29日)の試合で、レッズは「鳥栖」と引き分け、ガンバは神戸に「3対1」で勝利し、ついに首位が入れ替わりました。勝ち点は「62」で同数ですが、得失点差でガンバが28レッズが21で「7ポイント」の差でガンバが首位に立っています。
12月6日の第34節の試合はガンバが「対徳島ヴォルティス(現在最下位)」、レッズは「対名古屋グランパス(現在11位)」なのでガンバが圧倒的に有利な状況にあります。更に3位アントラーズと2位レッズの勝ち点差は「2」なので、レッズが負けてアントラーズが勝つとレッズの3位陥落の可能性が残されています。
第32節まで長らく首位をキープしてきたレッズですが、最後の3試合に勝てずに優勝を逃しそうです。11月22日の試合をテレビで見ましたが、埼玉スタジアムには物凄い数のレッズファンが駆けつけていました。ガンバに勝っていたら試合後は歓喜の優勝祝賀でした。ファン動員力ではレッズはダントツでJリーグ首位だと思いますが、チームが肝心な試合に勝てない。大阪の某(阪神)球団とキャラクターが似てきた感じがします。
浦和レッズはそろそろ自分達のサッカーだと言う「華麗なパスサッカー」に対する「幻想」は捨てて、「速攻・奇襲、何が何でも勝つ」といった泥臭くても「勝つ」サッカーに変身して欲しいと思います。今年の「Jリーグ」はレッヅ、ガンバとかパスサッカーチームが上位を占めていますが、それが通用するのも今年最後のような気がします。来シーズンは新しい戦法でガンガンくるJ2チームが容赦なく戦いを挑んでくることが予想されます。
インド入国が少し簡単になる方法が登場します。インド政府は「観光客向けの到着時ビザ発行制度」(TVoA:Tourist Visa on Arrival)を導入しました。これまでインドに入国するときには旅行に先立ってインド大使館でビザを取得する必要がありました。私もスリランカからインドに旅行した時、日本からインドに出張した時などにはそこの国のインド大使館に行ってビザを取得しました。パスポートに一枚入国許可証を張ってもらう手続きでした。
今回事前にビザを取得しなくてもインターネットで申し込んでおけば、入国する空港の窓口でビザを取得できるというものです。緊急の旅行などには役立つでしょう。この制度のあらましは以下の通りです。
○この制度はアメリカ、オーストラリア、日本などの43か国の「旅行客」が対象。
○インド到着(入国)の4日前までにインターネットネットを通じて申し込む。必要となる書類は、直近の写真、パスポートの写しといっしょに詳しい旅行者情報を提出する。60ドルの料金をクレジットカードで支払う。
○「Electronic Travel Authorisation (ETA)」がEメールで送付されてきて、これを到着空港で見せてビザ(30日間有効の観光ビザ)を取得することができる。
○この制度で入国できる空港はインド国内に主要9空港である。 Bangalore,Chennai,Cochin,Delhi ,Goa, Hyderabad,Kolkata,Mumbai & Trivandrum
○このヴィザ取得は一年間2回までとする。
これまで通り東京で大使館領事部でヴィザを取ると、日本人の場合は2000円ちょっとの手数料で半年ビザが取得できますが、30日ビザ「60ドル」はかなり高い印象です。
インドは今回の政権交代を期に、これまでそれ程盛んでなかった観光事業に力を入れ始めることとなったようです。「TVoA」制度導入はその第一弾です。インド国内旅行・観光は「関門が高く」、インド大好き「オタク」は別として一般の観光客はなかなか個人旅行することはできません。逆にその「近寄り難さ」がインド旅行の魅力でもあったのですが、一般観光客が増加しないかぎり観光事業の拡大は望めません。これから国内移動手段とかホテル設備、街中の清潔さなど一般観光客が気軽に旅行できる場所を増やして欲しいと思います。
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