中国のインターネット上で「習主席と彭夫人の歌」が大流行しているそうです。BBCによるとAPEC首脳会談の報道を見た河南省の4人組バンドグループが歌を作ってネットに公開したところ、8日間で56百万回も再生されたのだそうです。私も見てみましたがテンポが良くて馴染みやすい旋律で且つ歌詞は平易そうな中国語で書かれているので、非常に人気が出そうな歌だと思いました。下に中国語の歌詞と英語訳(BBCホームページから拝借)を掲載しました。
「習近平」氏が中国主席に就任して以来、夫人の「彭麗媛」さんには注目してきました。彼女が正規の音楽教育を受けたソプラノ歌手だという情報は把握していたので、どこかのチャンスで彼女の「歌」を聴けるのではないかという興味からでした。しかしその期待は完全に裏切られています。「彭麗媛」夫人は習主席とのツーショットでメスメディアでの露出は多いのですが、決して彼女が前面に出ることは無かったのです。華やかな容姿とは対照的に非常に押さえた雰囲気を通してきたと思います。
彼女は習主席夫人に徹しているようです。そして習主席は彼女の存在を非常に大切にしていて「お互いを尊敬し合っている様子」がツーショットから伺えるのです。指導者として「習主席」が「夫」としての非常に暖かい側面を見せることは中国国民にとっても、外国人に対しても非常に好ましいイメージを与えます。
「彭麗媛」さんを見ていてソ連の「ゴルバチョフ書記長夫人」の「ライサ」さんを思い出します。非常に知的な「ライサ夫人」の存在はゴルバチョフ氏の生き方にも相当大きな影響を与えているものと思われます。「ライサ夫人」を失った後の「ゴルバチョフ」は少し「軽く」なってしまった感があります。「彭麗媛夫人」が今後どんな活躍をするのか分かりませんが、「習主席」の対外的な印象を形成する上で非常に重要な役割を果たすことは間違いありません。この「歌」も良い効果をもたらすことを期待しています。
「習大大愛著彭麻麻」
中國出了個習大大,多大的老虎也敢打。
天不怕嘿地不怕,做夢都想見到他!
中國還有個彭麻麻,最美的鮮花送給她。
保佑她祝福她,興家興國興天下!
習大大愛着彭麻麻,這樣的愛情像神話,
彭麻麻愛着習大大,有愛的天下最強大!
男人要學習大大,女人要學彭麻麻,
像他們一樣去愛吧,溫暖的愛能暖萬家!
男人要學習大大,女人要學彭麻麻,
像他們一樣去愛吧,有愛的人才贏天下!
有種愛叫習大大愛着彭麻麻,在一起時他總微笑幸福看着她。
有種愛叫彭麻麻愛着習大大,手牽着手她的微笑是最美的花。
「Papa Xi Loves Mommy Peng」
China has a Papa Xi.
No matter how big the tiger is he dares to beat.
He fears not the sky nor the earth.
We dream of meeting him.
China also has a Mommy Peng.
The most beautiful flowers should be presented to her.
Bless her and wish her well.
Families blossom so the country blossoms and the world will blossom.
Papa Xi loves Mommy Peng.
Their love is like a legend.
Mommy Peng loves Papa Xi.
The country with love is the strongest.
Men should learn from Papa Xi.
Women should learn from Mommy Peng.
Let's love like they do.
Sweet love can warm ten thousand families.
Men should learn from Papa Xi.
Women should learn from Mommy Peng.
People with love can win the world.
There is a kind of love called Papa Xi loves Mommy Peng.
When together he always smiles and looks at her happily.
There is a kind of love called Mommy Peng loves Papa Xi.
Hand in hand, her smile is the most beautiful flower.
| 2014年11月26日(水) |
サッカー天皇杯準決勝 |
今日の夜サッカー天皇杯の準決勝が行われていました。片方の試合は「ジェフ千葉対モンテビオ山形」、もうひとつの試合は「ガンバ大阪対清水エスパルス」で、それぞれ山形が「3対2」、大阪が「5対2」で勝ちました。今回の決勝戦は12月13日に日産スタジアムで行われるということです。
この準決勝に「浦和」「鹿島」は勝ち残れませんでした。逆に「J2」チームの活躍が非常に目立っているということです。このことは日本のサッカーに新たな変化が起っていると言えるのではないでしょうか。ここ一発の勝負では「J1」の有名チームが必ずしも強くないことが証明されたと思います。「J1」強豪チームの間では「J1」での闘い方に一定の暗黙のルールがあるかのようです。それはパスが何本も連続して通って、絵に描いたような得点シーンを観客に見せる。一方が暫くそうした攻撃を続けた後に今度は相手のチームに見せ場を作らせる。激しい当たりは最小限に抑える。・・・・。
「J2」チームにはそんなサッカーは通じませんでした。地方都市でファンと一体となって闘っている「J2」チームはとにかくチャンスは逃さない。怠慢プレーはファンに申し訳ない。という気持ちで一杯のようです。このような下克上の戦いの中から本当に強いチームが生まれてくることを望みます。ひょっとして日本代表は「J2代表」に勝てないかもしれませんね。
| 2014年11月25日(火) |
アメリカ・ミズーリ州・ファーガスンの事件 |
今年8月9日アメリカ・ミズーリ州・ファーガスンで黒人少年に対する警官の発砲事件が発生し黒人少年は死亡しました。この事件で黒人少年を撃った警官の「Darren Eilson」氏に対して、ミズーリ州大陪審は11月25日に起訴を見送ることを決定しました。この決定に対してファーガスン市民の反発は起りファーガスン市では大規模な抗議行動(パトカー破壊・商店略奪などを含む)が行われたほか、全米各地で大きな不満が表明されています。この事件がどんなものであったのか、関係者の証言等で追ってみました。
この日(8月9日)警官の「ダレン・ウィルソン」は早朝6時30分からのシフト勤務についていた。その半分が過ぎようとしていた昼の12時にこの出来事が始まった。駐車していたパトカーの中から「ウィルソン」は盗難届の出されていた「葉巻」を手にしている「マイケル・ブラウン(Micheal Brown)」が少し小さい友人と二人で道の中央を歩いていることに気がついた。「ウィルソン」の「ブラウン」に対する第一印象は非常に「デカい」男だということであった。
最初「ウィルソン」は車の中から「ブラウン」に職務質問しようと声を掛けた。しかし身体のデカい若者は逆に「ウィルソン」を罵り「ウィルソン」に向かってパンチを浴びせかけてきた。ブラウンのパンチを顔面に2発受けたウィルソンは3発目を食らうとひどいことになりそうだと怖くなった。この時車には「スタンガン」は積まれておらず、「ウイルソン」は警棒や発煙筒を使おうかと思ったが役に立たないだろうと考えた。そのため「ウィルソン」は拳銃を取り出し、「下がれ、さもないと撃つぞ」と「ブラウン」に警告した。しかし「ブラウン」が拳銃を掴みそれをひねってウイルソンの腰あたりまで押し込めてきた。そして「ウィルソン」に向かって「お前なんかに打たれてたまるか」と声を荒げて罵ってきた。(ウィルソンの証言)
このため「ウィルソン」は車内から一発発砲した。「ブラウン」は一旦後ろに下がったものの再び飛びかかってきた。「ウィルソン」が再度発砲すると「ブラウン」は走って逃げ去ろうとした。「ウィルソン」はパトカーから降りて「ブラウン」を追いかけ始めた。通りを横切った「ブラウン」はそこで止まり「ウィルソン」の方を振り向いた。「ウィルソン」は「ブラウン」に向かって「地面に手を着いてしゃがめ」と叫んだが、「ブラウン」は言うとおりにしなかった。素早く警戒の姿勢を取った「ウィルソン」は何発か発砲を行った。「ウィルソン」は「ブラウンが私に掴み掛れば彼に殺されるかもしれないと考えた」と証言したとのこと。撃たれた「ブラウン」はうつ伏せに倒れた。「ウィルソン」は「ブラウン」が死んだことを理解していたと言う。数分後警察の応援が駆け付け、巡査長がウイルソンに何があったのか尋ねたところ、ウイルソンは「私は彼を射殺しるしか方法がなかった」と答えたと言う。これがウィルソン警官の証言かから辿った事件の概要です。
これに対し「ブラウン」と一緒に歩いていた黒人少年の「ドリアン・ジョンソン(Dorian Johnson)」は次のように証言しているそうです。「警官が一発発砲したのでブラウンと私は道の向こうまで走って逃げた。背後から一発銃弾を受けた「ブラウン」は逃げるのを止め、警官の「ウィルソン」を振り返って両手を空中に挙げた。しかし「ウィルソンはそのブラウンめがけて数発拳銃を発砲した。更に「ブラウン」の遺体を検視した医師は「右腕・右手・右側頭部に数発の銃創があり、右手の銃創は手を空中に挙げている際に打たれたものと考えられる」との見解を示している。
「ブラウン少年」はひょっとして両手を上げてブラウン警官に抵抗の意思のないことを示したのかもしれません。しかし「ウィルソン警官」の指示は「両手を地面についてしゃがめ」というもののようでした。「ウィルソン警官」の声が十分大きく「ブラウン」に聞こえていたとすると、警官の指示に従わなかった「ブラウン」は更に抵抗しようとしていると思われても仕方が無いかもしれません。現在のアメリカでは警官のこのような行動は「訴追」の対象にならないということが非常に大きな課題を抱えていることを示していると思います。
先週土曜日の夜10時過ぎに「妻のスマホ」と「私の携帯」が殆ど同時に「緊急地震速報」を知らせました。暫くするとゆっくりとマンションが揺れ始めました。速報受信から揺れの開始までかなり「時間」がかかったので震源は首都圏から遠く離れてているのだろうと思っていました。その想定通り地震の震源は長野県北西部で震源付近では震度6強の揺れがあったとのテレビの臨時ニュースが流れました。翌朝明るくなると地震の被害が次第に明らかになってきて震源地付近では多くの家屋が倒壊していたことが判明しました。これだけの被害があったにも関わらず人命が失われなかったことは非常に幸運な事態だと思います。
震源は「長野県北西部の糸魚川」沿いを南北に走るフォッサマグナに沿った断層だということです。震源が沖合の海底であれば震源付近には人は住んでいなくて、遅れて揺れがやって来る地域に緊急地震速報で地震到来を知らせればある程度の覚悟ができます。しかし震源が内陸でしかも人の住んでいる地域であれば緊急地震速報は殆ど役に立ちません。今回倒壊した家の下敷きとなったりして多くの人が怪我をしましたが、震源地近くでは避難する時間がなかったのだと思われます。津波警報とか緊急地震速報制度とか地震被害を軽減する対策は徐々に進んでいますが、内陸直下型地震に対しては自ら日頃から心構えをしておく必要を強く感じました。
家具への耐震対策・懐中電灯を複数準備しておくとか、一人暮らしのお年寄りの所在把握とか地震発生時に地域社会で被害を少なく抑える対策はしておくべきだと思いました。長野にある実家には5年前くらいまで母が一人住んでいましたが、行政主導で家具の倒壊対策がなされていました。ともすると鬱陶しくなる田舎の近所付き合いは、地震などの緊急時には非常に有力な救援組織となるのでしょう。今回の長野県での地震で被害の規模に比して人的災害が少なくて済んだのは、地域社会の人達の経験とか知恵から来る日頃の備えが大いに役立ったのだと思います。そういう地域社会の「力」で言えば「都会」は非常に貧弱ではないかと思われます。
| 2014年11月23日(日) |
「酒のやまいち」実店舗閉鎖 |
今日数週間ぶりに「酒のやまいち」にワインを買いに行ったところ、店のシャッターは閉まっていて、向かいの倉庫では倉庫内の整理をしていました。整理していた人にどうしたのか尋ねてみると「10月末で実店舗は閉鎖しました」という答えが返ってきました。「やまいち」さんでは実店舗の他にネット上にショップを運営しているので、そちらでの営業に絞るようです。
家の近くでワインの品揃えの豊富な酒屋さんがまたひとつ減ってしまったのが残念です。ずっと昔武蔵浦和駅の直ぐそばに「T&T」という酒屋さんがあり、ワインの品揃えが豊富なことに加えて「出羽桜」を揃えていたので非常に重宝しました。その場所は今「ドコモ」が入っています。それから南浦和には地域で有名な「玉喜」がありましたがある日突然閉鎖されてしまいました。その後ワインを買うためには「やまいち」さんが非常に便利だっただけに非常に残念です。武蔵浦和駅前に「カルディー」が再開する予定ですが、ワインの品数では酒専門店には適いません。
高級ワインを安く買う、あるいは飲み慣れたワインを大量に買うためにはネットショップは便利ですが、安くて美味しいワインを探すにネットショップは適していません。いきなり大量に買うような危険を冒すことはできません。新規入荷ワインを1〜2本試しに買って、美味しければ「お好みリスト」に入れ、そうでなければ次の銘柄を試すというワイン探しは非常に楽しいものです。そして盆・正月等の大量消費時期には「お好みリスト」から数本の候補を選んで購入するということになります。このようなワイン選びの楽しみができなくなることが寂しい限りです。なお前回「やまいち」さんに行ったときに溜まっていたポイント全部使っておいたのがラッキーでした。
| 2014年11月22日(土) |
新宿東口に3つ目の献血センター |
今日は定例献血で新宿東口の献血ルーム「新宿ギフト」に行って来ました。新宿駅東口には昔から「東口献血センター」があり、数年前から「新宿ギフト」献血センターがオープンしました。ビルの8階にある「新宿ギフト」に行くには、一般の洋服店の店舗内を通ってエレベータに乗る必要がありちょっと場所的に問題があります。そのため「東口献血センター」に比べて若干人気がないようで空いています。
この12月に新宿駅東口にもう一箇所献血センターができるというお知らせがなされていました。場所は「新宿ギフト」より新宿駅に近い場所です。名称は「新宿東口駅目献血ルーム」ということになるようです。若者が集まる新宿ですから3つ目の献血センターが必要かもしれません。しかしちょっと集中し過ぎの感じです。地下街が発達し副都心線が開通した新宿ですから、もう少し地理的に分散させたほうが良かったと思います。個人的には新宿に増設せずに、「品川」あるいは「赤羽」に献血センターを作ってもらうと非常に有難たかったのですが。
今日衆議院が解散されました。多くの国民は今回の解散を「何故今なの?」と考えていると思います。これから非常に虚しい選挙戦に突入します。国民は「安倍首相の政治は嫌いだけど野党はもっと信用できないから自民党に入れよう」か「安倍首相の政治は嫌いなので、どうなうるか分からないけれど野党に入れよう」の二つの選択肢の間で揺れるのではないでしょうか。どちらにしても国民は今回の解散が「何のため」の解散なのか分からず、安倍首相の強引な権力濫用に少なからず怒りを感じていると思います。
安倍首相は記者会見で「衆議院全員の首を切るという思い決断をした」と自分の判断の重さを強調しましたが、それって「権力者の驕り」以外の何者でもないと思います。首相に与えられた「集銀全員の首絵を切る権限」は多分日本の政治家の最大の権力だと思います。与党(自民党・公明党)の誰からも反対されること無く一人で決断した首相は多分「権力の頂点に君臨」する快感を味わっているのだと思います。しかし「驕れる者久しからず」だと思います。
| 2014年11月20日(木) |
ボージョレ・ヌーボー |
11月20日(第三木曜日)はボージョレ・ヌーボーの解禁日。次第にお祭り騒ぎが衰えているとは言えニュースの「ねた」にはなります。我が家で昨日安いポルトガルワインを飲んで終わりです。これまで作り立てのワインが美味しいと思ったことは一度もありません。「安物」を飲んでいる人達には「美味しさ」が分からないといあれれば反論できませんが。
最近フランスのワインは全くと言っていいほど買わなくなりました。日本でワインブームが絶頂期に達した時代には、ボルドー、ブルゴーニュの高級ワインが世界最高峰で一度でも良いから最高級のワインを飲んでみたいと思っていました。ボルドー、ブルゴーニュの銘酒のマーケティングも巧みなら、ボージョレ新酒のマーケティングも大成功でした。日本人は見事に術中に嵌りました。レストランもソムリエ達も「ワイン」で生活していますから、一緒になってマーケティングに参加しました。その効果はまだ日本には残っていて、ボージョレ・ヌーボーの輸入国としては日本は世界でダントツなのだそうです。
一方でワインブームの結果ワインの消費量が増えて、フランスだけでなく多くの生産国からワインが輸入されるようになりました。特にフランスに匹敵するくらいの生産量・消費量を誇るスペイン・イタリアなどのワインが豊富に入るようになりました。庶民にとっては非常に有難いことです。今では私のワインへの思いは「安くて美味しいワインに巡り合う」ことに完全に変わっています。その意味では「ボージョレ・ヌーボー」は「高くて美味くないワイン」の代名詞のように思えます。
18日火曜日BSジャパンで小学生チェリスト「北村陽」さんの演奏を放送していました。演奏曲目はハイドンの「チェロ協奏曲第1番」で伴奏は藤岡幸夫指揮の関西フィルでした。何気なくチャンネルを回していたら偶然に出くわした珍しいクラシック音楽の番組。ハイドンのチェロ協奏曲であることは直ぐに分かりましたが、驚いたことは演奏しているのは小さな男の子でした。
この少年は10歳(2004年生まれ)の「北村陽」さんだといことが後で分かりました。彼の演奏を音だけ聞いていたら「大人のプロ」が弾いているとしか思えないでしょう。別の部屋でパソコンに向かっていた妻に「誰が弾いていると思う?」と難しい問いを発してしまいました。画面を見た妻も驚いていました。
「北村陽」さんは4歳からチェロを習ってきたようで、左手はの指は見事に「チェロ向き」な指になっています。音程が正確で早いパッセージも難なく押さえてしまいますが、一番感心したのは「トリル」の速さです。本当に見事なトリルで指の強さが現れていました。「ボーイング」に何の不便さも感じられないことは驚きです。大人と比べて腕の長さは大分違うと思いますが見事なボーイングで、弓を一杯に長く使って力強く芯のある音を奏でていました。
「北村陽」さんの魅力はその演奏だけにとどまらずその表情にもあると思いました。伴奏の「藤岡幸夫&関西フィル」がテレビ出演で緊張したせいか固い表情で演奏していることと対照的に、「北村陽」さんは音楽が楽しくてしかたがないというような嬉しそうな表情で弾ききりました。技術的に難しい場所でもあくまでも「音楽を奏でる顔」です。曲全体を全体として掴み、かつ細部も丁寧に演奏されていたと思います。
このような少年の演奏に出会うのは嘗て仙台のコンクールで聞いた「ランラン」以来です。記録によると当時ランランは13歳で圧倒的な素晴らしい演奏でコンクールに優勝しました。彼の演奏を素晴らしいものとしたのは彼の技術だけではなく、純粋に「音楽を楽しむ」態度が伴奏者の共感・応援を得た結果だったと思っています。ランランは今でも演奏が楽しくて仕方ないという表情で演奏し続けています。「北村陽」さんもこれからずっと楽しそうな表情で音楽演奏を続けていってほしいと思います。そして周りを「楽しさ」に引き込むような笑顔を忘れないで欲しいと思いました。
「解散に言及したことは一度もない。この言い方を今、変える段階にない」「一般論として、国民の理解と協力なくして政策を進めることはできない」「民主党の大失敗はマニフェストで消費税を上げると書かず、国民生活に関わる問題を選挙で信を問うことなく決めたことだ。」
阿倍首相のブリスベーンでの記者会見時(16日)の発言です。この発言が阿倍首相の解散の決意の表れだということでマスコミが一斉に衆議院解散の報道に流れました。今晩(18日)安倍首相は記者会見を行い、「今変える段階にない」というフレーズを変更して、今週21日にも衆議院を解散する旨をはっきり宣言しました。「国民の生活の直結する税制度について国民の審判を仰ぐ」という根拠のようです。
国民の誰だって「税金」は少ないほうが良いと考えているはずです。他の要素、具体的には社会保障費・医療費だとか国会・行政の運営費だとか素人の国民では解決できない問題あるので、代表者を選んで考えてもらっているのだと思います。そして「年金・医療の一帯改革と抱き合わせで消費税率を上げる」ことを民主党・自民党が合意して前回の総選挙が行われました。その結果で消費税は既に今年4月に消費税率は5%から8%に改定されています。10%にすることの可否をめぐって「国民の声」を聴くというのは非常に唐突に感じます。国のリーダには国民を啓蒙していく役割もあります。ただ国民の声に従うのは「衆愚政治」になりかねません。そうでなければ足並みの全く揃わない野党を横目で冷静に見て、国民には政権交代の選択肢がないことを確信して選挙に打って出る作戦だとしか思えません。
もし安倍首相が「バーの低い勝利(過半数確保)を確信して」選挙に打って出るのであれば、有権者は重大な決断をしなければならないと思います。阿倍政権の方向性に「NO」を出す方法を真剣に考えなければなりません。代わりになる受け皿がないから「阿倍政権にYES」を投ずるとすれば、それは日本を間違った方向に進めてしまう可能性があります。「細川内閣」で日本は混乱しましたが、一時の混乱を覚悟で「NO」を言う決意が求められると思います。沖縄県民はその「心意気」を示しました。この際野党は共産党の「四位委員長」を首班候補とする大連立内閣構想でも打ち出して、安倍首相と真正面から戦ってほしいところです。
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