KENの日記
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2013年09月20日(金) スペインワイン「Fino」




スペイン南部のアンダルシア地方の「シェリー酒」の一種です。ポルトガル・スペインの港町では長い航海に積んで持っていっても悪くならないアルコール度の高いワインが生産されてきました。その代表格が「シェリー酒」で白ワインに「ブランディー」を加えて独特な貯蔵法で作られるのだそうです。

「シェリー」という商法は原産地統制によってアンダルシア南部の港町「ヘレス」付近の土地で生産されたものに限られているのだそうで、この「Fino」というのは同じ製法のワインなのですが、アンダルシア中部の「モンティーリャ・モリレス」で生産されものです。因みにに葡萄は「ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)を使用しているのだそうです。アルコールド15度と強く独特な蒸留酒の香りがします。暑い季節に冷やして飲むと美味しいです。

歌劇「カルメン」第一幕で、罪を犯したカルメンが、捕まえたものの無理にカルメン無視しようとするドン・ホセに出獄後の自分の居場所を教える有名なシーンがあります。カルメンは、「○セビリア城壁近くの居酒屋「リーリャス・パスティア」で○「セギディーリャ」を踊り、○「マンサニーリャ」を飲んでいるわ。」と伝えます。

この「マンサニーリャ」も「Fino」と同じく「シェリー酒」の一種でヘレスの少し西にある「サンルカル・デ・バラメダ」という港町で生産されるものだそうです。15度以上あるマンサニーリャをガブ飲みして、セギディーリャを踊ったら、直ぐに良いが回ってしまいそうです。



2013年09月18日(水) リニア新幹線「飯田駅」?

今日のニュースではリニア中央新幹線の駅設置案がJR東海から公表されましたようです。余程のことが無い限り国交省から認可されそのまま決定されるのでしょう。当面開通を目指す「東京−名古屋」の区間においては、東京の品川駅地下、名古屋駅地下のターミナル駅に加えて、中間駅として相模原市緑区のJR橋本駅付近、甲府市大津町付近、長野県飯田市付近、岐阜県中津川市の4箇所が設置される予定とのこと。

神奈川・山梨・岐阜県の設置駅について物を言う立場にはないですが、長野出身県者として「飯田市」への中間駅設置は疑問です。長野県南部の飯田にリニア駅を設置し、リニア新幹線各駅停車を停めてどんな効果があるのでしょうか。市そのもの人口は多くないし、周辺地域からは交通事情(道路・鉄道)が悪いので、リニアのスピード利点を上回るアクセス時間がかかることになると思われます。

駅の建設費に加えて開業後も維持費がかかるでしょうから、利用客数の見込みを本当に良く考えて、単に県内通過の見返りのための駅設置などは遠慮すべきだと思います。地域通過の代償として一定金額の公共工事が割り振られるとするならば住民は何を望むのか。道路、スポーツ施設等もっと役立つ代物があるのではないかと思われます。



2013年09月17日(火) 「NTT DATA Concert of Concerts Opus 18」聴いてきました。

会場:サントリーホール
指揮イオン・マリン
管弦楽:ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ

演奏曲目
ヴェルディ作曲 オペラ「運命の力」 序曲
メンデルスゾーン作曲 交響曲第4番イ長調 「イタリア」 Op. 90
チャイコフスキー: 交響曲第4番ヘ短調 Op. 36
グリンカ作曲:ルスランとリュドミーラ序曲(アンコール)

指揮者の「イオン・マリン」はルーマニア出身でウィーン国立歌劇場はじめ世界のオペラハウスでオペラを指揮した経験があり、ベルリンフィルを始めとして有名なオケに客演しているという経歴の持ち主です。経歴からすると客演には呼ばれる機会が多い一方で、最近は「常任指揮者」としてジックリ腰を落ち着けて仕事をする機会はあまり多くないらしい。

今日の演奏会は、「在京名人寄せ集めオーケストラ」に対峙して、限られた短い練習時間内で、「それなり」に聞き応えのある一定水準以上の音楽まで持って行く「イオン・マリン」の「マネジメント能力」を示したものだと思いました。そういう意味では優れた指揮者であると思いました。オペラの経験が豊富という経歴は今日のプログラムの曲でも良い方向に作用していたと思います。全ての曲は軽快なテンポが保たれ、音楽が「もたれる」ことなく、それなりの緩急とダイナミックな強弱で演奏され、「名人オケ」の合奏力も十分引き出していていました。各曲が非常に短く感じられたことは特筆されます。

ただし、演奏がこれくらいの水準に達しているのに終演後に、満足感の余韻に浸れなかったは、演奏中に「何」かが足りないと考え続けていたためと思われます。多分それは指揮者「イオン・マリン」と在京名人寄せ集めオケの両方に共通する課題だろうと思われました。

客演演奏の得意な「イオン・マリン」は多分「管楽器の音色」「弦楽器の音の肌さわり」のような微妙な要求はしないので、演奏者の技量・合奏力を見極めて、高水準の腕自慢揃いの管・打楽器陣を上手に「乗せて」、効率よく曲全体としてまとめるやり方を採ったのだと思われます。しかし、各曲目の中で時々顔を出す「音楽の聞かせどころ」の魅力が期待を裏切るのです。それは特にソロを受け持つ「管楽器の音色・音楽の表情」の問題になります。

「イオン・マリン」は時と場所を良く弁えて、そのような演奏者の経験分野に属するような注文を出すことはしなかったのだと思われます。幾らオペラ経験がある指揮者とは言え、プライドのある寄せ集め名人オケとの短時間の練習の中で、その種の注文するのは好ましくないからです。しかも言葉にしなくとも音楽のニュアンスを伝えられるようなカリスマ性も持ち合わせていない。

オケの方も事情は難しいのです。オペラのオケピットに入って一流の歌手の伴奏を勤めるような経験はそれこそ数えるほどしかない在京のオケにおいては、「愛・別れ・裏切り・憎しみ」といった感情を表現するオペラアリアに寄り沿うような演奏はそれほど多く経験はしていないはずです。管楽器の音色は透明色でどんな「料理にも適合できるような単調なもの」となってしまいがちです。ホルンも含めて「木管」族の腕前の優秀さとその表現の限界を感じた演奏でした。

ウィーンフィルがゲルギエフとの最初の演奏会で録音した「チャイコフスキー5番交響曲」のような例はめったにないのでしょう。要求するゲルギエフもゲルギエフなら、指揮者の要求通りにどんな表現でも実現してしまう「技術とプライド」を持つウィーンフィルも凄い。そうした出会いが歴史的名演を生むのでしょう。



2013年09月14日(土) 仙台「七ヶ浜」でボランティア

会社グループの社会貢献施策の一環で震災地域ボランティアの募集があり、応募したところ見事選ばれたので、金曜の夜から一泊(車中)二日の行程でボランティをしてきました。場所は去年も行った同じ「七ヶ浜」です。

我が社グループの場合は交通費(昨年までは宿泊費も)は会社が負担してくれるので、現地まで交通費・現地での宿泊費自腹で参加している一般ボランティアの方達からすればかなり恵まれています。そうした一般の方達が自腹で苦労してくることを考えると申し訳ない気持ちになります。正直言っ自腹でのボランティアに進んで参加するかどうか自分に問うてみると非常に怪しくものです。(それはともかく・・・)

今回は3連休の初日ということで、七ヶ浜のボランティアセンターには180余人と最近では珍しいほどの多くのボランティが集まったでした。私達の会社グループの他には、同じ企業グループで「芙蓉グループ」「プルデンシャル生命」、一般募集の「なの花観光」、学生さんでは岡山県の川崎医療大学、長崎大学、このほかに一般参加のボランティアの方が何人かいらっしゃいました。それと14日の午後からは、なんと偶然にも私の実家のある長野県須坂市の社会福祉協議会ボランティアが参加しました。

七ヶ浜ボランティアセンターは昨年に較べると随分と整理されました。昨年は支援物資やら工具・道具類で雑然としていましたが、屋内ゲートボール場のような体育館はガランとしていました。しかしそこでボランティアの世話をしている常駐的なボランティアの人達の顔ぶれは昨年とほぼ同じです。凄いことです。私達は一年に一回なのに彼等は毎週のように通っているのです。昨年私達の班の世話をしてくれた「柴田さん」は足を痛めたそうで松葉杖2本で不便に歩きながらもボランティアセンターに来ているのでした。

七ヶ浜も含めて宮城県の被災地は徐々にではありますが復興は進んでいます。まだ手が着いていないのは原発近辺の放射能に汚染されている地域です。人の立ち入りができない地域は当時のままの状態なのです。原発事故の恐ろしさを改めて時間しますね。



2013年09月08日(日) シチリアのワイン




シチリアのIGTで「Branciforti」というワインです。葡萄はシチリア原産でシチリア島でもっとも多く栽培されているという「ネロ・ダヴォッラ」です。この葡萄は混合用で使われていたようですが、品質改良が進みで単品種でワインが作られるようになったのだそうです。「Branciforti]というのはシチリアの有名な貴族の名前だそうで商標としているのでしょうが、詳しくは良く分かりません。

ギリシャ時代から文化の栄えたシチリア島ではワイン生産も盛んなようですが、イタリア全体でも共通なように、小規模ワインナリーが多く近所で消費されてしまう場合が多いようです。そんな中で最近では「Feudo Arancio(フェウド・アランチョ)社」のワインが多く出回っています。多分小規模ワイナリーを買収して大きくなったのだろうと思いますが、シチリア島に非常に広大な葡萄園を所有し、多くの品種の葡萄を育てヴァライティに富んだワインを比較的安く販売しています。

このワインの生産者の「Feudo Bordonardo社」はそれ程の規模のワイナリーではないようです。小規模ワイナリーのワインを買い付けるのは難しいだろうと思います。一定の品質のワインをコンスタンとに造り続けるのは大変難しいだろうと思われるからです。このネロ・ダヴォッラの赤ワイン(2012年)は非常にまろやかでイタリアらしい味がすると思いました。

シチリア島といえば「カヴァレリア・ルスティカーナ」の舞台です。トゥリドーが朝帰りの言い訳で「昨晩は隣町にワインを買いに行ったのだ」というのですが、サントゥォツアに嘘がバレてしまって悲劇の物語が展開していきます。たぶん「ネロ・ダボッラ」の地酒ワインが普通に飲まれていたのだと思います。



2013年09月02日(月) トッテナムの「べイル」がレアルに移籍

イングランドプレミアリーグ「トッテナム」のミッドフィルダー「ガレス・ベイル」がレアルマドリードに移籍するというニュースがありました。移籍期限ギリギリの大型案件です。移籍金はマンチェスターユナイテッドから移籍したクリスティアーノ・ロナウドの時の金額を上回ることになりそうです。

ベイルはマンチェスター・ユナイテッドの「ギグス」と同じでウェールズ出身でウェールズ人(そういう表現があるかどうか?)従ってワールドカップではウェールズ代表になれても、イングランド代表に入れないのです。ロンドンオリンピックの時にギグスがイギリス代表キャプテンに選ばれるという栄誉を与えられましたが、イングランドのサッカーファンはギグスと並んでベイルもイングランド代表に入って欲しいと考えている人が多いと思います。特に最近のイングランドは低調ですから。

今やヨーロッパに限らず世界に敵なしの「バイエルンミュンヘン」の左右ウイングにはオランダ代表「ロッペン」、フランス代表の「リベリ」に二人のミッドフィルダーがいます。この二人のドリブル、キープ力、突破力はバイエルンの力強くて機動的なサッカーの柱となっています。レアルの「ベイル」にも同様な役割が出来ますし、当然をそれを期待されて移籍するのです。ロッペン(1984年生まれ)リベリー(1983年)も見かけに寄らず若いのですが、ベイルは彼らより5歳ほど若い1989年生まれです。バルサに対抗するレアルの新しいスタイルを築き上げて欲しいと思います。

翻って、日本のJリーグサッカーにおいては守備・攻撃はパス回しが中心でドリブル突破という光景は殆ど見られません。そしてパスのスピードがないので「Jリーグ」では「華麗なパス回し」とチヤホヤされますが、ワールドクラスの試合では全く通用しないのが現実です。最近の国際試合が証明しています。

「野球」では「走る」「投げる」「打つ」といった基礎体力を大切にしていますが、日本のサッカーでは「走る」の部分が少し疎かになっているように思えてなりません。日本の「走る」場面といえば、相手のカウンターを食らって急いで自陣に戻る場合のように「守る」場面で良く見ることが殆どです。

日本チームも攻めにおいて「走る」ことにもっと重点を置くべきだと思います。メキシコ五輪は釜本だけでなく「杉山」がいたからこそメダルに届いたのだと思います。世界のサッカーは「パスサッカー」から、走り回って突破する機動力サッカーに変わりつつあると思います。日本は一周遅れているのかと考えてしまいます。



2013年08月29日(木) 電車の中での飲食

遠距離通勤なので電車に乗っている時間が長いのです。最近は「座る」ことを優先にしているために、京浜東北線を利用することが多いです。区間は概ね「赤羽−新子安」で乗車時間は1時間強です。それに「赤羽−武蔵浦和」の埼京線が加わります。違うルートでは時間を優先する場合には「湘南新宿線」を利用することになります。まだ学生さんが夏休みなので朝夕の電車は比較的混雑が少ないです。来週あたりから混雑が増すのでしょう。

ところで最近気になっているのが「電車内の飲食」です。ペットボトルが手軽に持ち運べるので、車内でペットボトルの飲料水で喉を潤す光景は珍しくはなくなりました。しかし朝夕の通勤電車の中で「お菓子を食べる」「サンドイッチ・オムスビを食べる」光景を良く見かけるようになりました。長距離通勤列車でサラリーマンがカップ酒は缶ビールを持ち込む光景は良くありますが、女性も負けずにスナック菓子などを口に運ぶ光景に出会います。さすがに遠慮があるのでしょうかバックから素早く取り出して口に運んでいる場合が多いです。

著距離列車や新幹線では「飲食」は当たり前なのですが、昔は「近距離通勤列車」と考えられる列車内では「飲食」は遠慮していたと思いますが、これってもう古いのでしょうか。それとも、もともとそんなルールはなかったのでしょうか。朝夕それぞれ1時間以上電車に乗っていると色々なことを考えてしまいます。



2013年08月28日(水) ヴェローナ劇場「アイーダ」中止

今日、ヴェローナ劇場「アイーダ」公演ホームページに公演中止がアナウンスされました。以下そのコピーです。

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“ベローナ劇場100周年・ヴェルディ生誕200周年記念オペラ アイーダ”
東京ドーム公演中止のお知らせ

 2013年9月17・18・19日に開催される予定だったオペラ「アイーダ」東京ドーム公演は、開催の準備が予定の日程までに整わないため、中止となりました。
 ご購入いただきましたチケットにつきましては、お買い求めのプレイガイドで払い戻しをさせていただきます。現在お持ちのチケットは、払い戻しの際に必要となりますので、必ずお手元にお持ちください。払い戻しは、イープラスは8月29日から、その他のプレイガイドは8月28日から、いずれも2013年9月30日まで行います。
 チケットを購入された方をはじめ、ご期待いただいた皆様に、深くお詫び申し上げます。

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ヴェローナ劇場の東京ドームへの引越し公演で、読売新聞がバックにいるので一流の公演だと思っていました。実際来日が実現していれば「それなり」のものだったのでしょうが、ここに来て来日中止とはひどい話です。東京ドームの一階席(グラウンド)は数万円するというのですから、かなり高価なチケットでした。ウィーン国立とかミラノスカラ座並みの値段ではないかしら。

招聘元(実行委員会)は「開催の準備が日程までに整わない」としていますが、新聞報道等では「チケットの販売が思わしくない」ことが中止の理由のようです。日本の「オペラバブル」は既に終わってしまったとので、このような高価な公演は始めから無理だったのだと思います。それにしても「格好の悪い」話です。



2013年08月22日(木) お腹に赤ちゃんがいますか?




通勤で鉄道を使う時間が長いのでこの「マーク」には気を使っています。自分としては社会貢献として献血・震災復興ボランティアに加え、当然ですが電車内のマナーには気をつけているつもりです。最初から座席に座らなければ問題ないのですが、毎日片道1時間の列車の旅をしているので基本的には早めに家を出て始発電車を待って並び座席に座っていこうと考えいるので問題になります。

要はこのマークを付けている妊婦の方なら簡単に話しが済むのです。このマークを見つけると少し遠くても声をかけて席を譲ることができます。パターンとしてこのマークは妊婦の方がハンドバックの柄にかけていたり、服にピンで留めていたりするので分かります。

問題はこのマークを付けていない人で、ひょとして赤ちゃんがいるのではと思われる方が目の前に立たれた場合なのです。私は通常以下のチェックをします。

〕いている靴が「平ら」か「ヒールが高い」か。
△罎辰燭蠅靴辛を着ているか。(特に上着)
⊂綯紊硫爾肪絽鼎靴織検璽鵐困鮹紊討襪。
最期はお腹の大きさと顔の表情で判断します。(勝手な判断です)

というのも、「赤ちゃん」がいない方に席を譲ってしまった場合の「逆効果」を心配するからです。そうした場合多分席を譲られた方は「ムッ」とされると思うのです。これはかなり微妙な「駆引き」になります。独身の男性にはこれを判定するノウハウはないのでは。

今年の夏は暑いので、暑さ対策の対策のために電車内の女性は様々な(ゆったりした)服装をしています。そういうこともあって悩んでしまう場面が一度ならずありました。難しいでしょうが、「お腹に赤ちゃんはいませんマーク」を作ってくれて、微妙な体型の方はそれ印として着用してもらえると安心して座っていられるのですが。



2013年08月18日(日) 「ネタジ・スバッシュ・チャンドラ・ボース」の69回目法要

1945年8月18日、台湾の台北松山空港での飛行機事故で「チャンドラ・ボース」が亡くなりました。今日はその日から68年目にあたります。「チャンドラ・ボース」の遺骨を預かる杉並区の蓮光寺で69回目の法要が行われました。単にインドに住んだことがあるという繋がりで、妻と一緒にお参りに行ってきました。

今や西葛西がインド人居住区として定着し、日本に暮らすインド人の数が格段に増加していることによるのだと思いますが、さして広くない蓮光寺の2階の本堂広間には多くのインド人の方が参列されました。見た目では日本人と半々位に増えたかなという印象です。そういう傾向はここ数年続いていて法要後の会食においては「ヴェジタリアン」用の食べ物として「納豆巻・稲荷寿司」が沢山用意されていたのは非常に良いことだと思いました。

今回はなんと自分達用の「ヴェジご飯」を用意してくるインド人グループもあったし、会場入口で「Donation袋」を用意してこなかったインド人参列者に配っている人もいて、法要に参加するインド人の方の間で、物珍しい見物気分から「法要参列」へと意識が変わってきているような感じを受けました。来年は70回の区切りの法要なので、より多くのインドの方を広めて欲しいと、話す機会をもったインドの方達には伝えておきました。

今回は日本人参列者の方達について少し観察しました。私達のような素朴な「インド&ボースファン」の方達がかなりいらっしゃると思いますが、話を聞いていると「政治からみ」の方々や「右思想からみ」の方達を見受けました。チャンドラ・ボースが「旧日本軍」と共にっていインドの独立を目指したのは確かな事実であり、先の戦いが宗主国の搾取に苦しんでいたアジアの植民地諸国の独立を促がしたと言う性質を有すると主張する意見を全面的に否定するものではないですが、先の戦争は明確に「侵略戦争」であり、チャンドラ・ボースはインド独立のためにドイツ・日本を利用しようとしたに過ぎないという冷静な状況認識は必要だと思います。

インド人の方々に「チャンドラ・ボース」に関する正しい認識を持ってもらうことは非常に大事です。そしてその際に日本人として先の第二次世界大戦に対するキチンとした認識もちながらインドと付き合っていく必要があると思います。「チャンドラ・ボース」を過度に英雄視することは彼の祖国インドでも受け入れられないことだと思います。これは「靖国神社」に参拝することと似ていて、戦没者を悼むことと戦争責任の問題は切り離されなければなりません。

インドの人達が日本人の「経」を理解できるかどうか分かりませんが、少し残念に思うことは言葉の問題です。蓮光寺での法要は全て日本語で行われるし、日本での「チャンドラ・ボース研究」は日本語でなされていることが多いです。一方インドの教育においては「チャンドラ・ボースの死」について別の見解が教えられているようです。これからインドの若い人達の参加も増えていくと思われますので、「ベジ」に加えて「英語による紹介」にも意を注ぐ必要があると思いました。




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