2月15日早朝、ロシアのウラル地方のチェリャビンスクに隕石が落下しました。NASAによると隕石は直径17メートルで重さは約1万トン、広島型原爆の約30倍に相当するエネルギーが放出されたということです。
地球の軌道を回る人口衛星のスピードは秒速8Km程度だそうですが、今回の隕石のスピードが時速60000Km(秒速17Km)程度だということから、地球を周回する物体のスピードの倍以上の速度で大気圏に突入したことになります。ゴジラが身長50メートル、体重2万トンなのでゴジラの半分程度の重さと言うことになります。ゴジラの破壊力も凄いですが隕石も凄いです。
ネット上の情報では、恐竜を滅ぼしたユカタン半島に落下した隕石は直径10〜15Km、衝突速度は秒速20Km程度だったと推定しているようです。このように人間の力とか想像のとても及ばない現実があると思うと非常に敬虔な感じを抱きますね。
このような隕石落下の影響で地球環境が変わってしまえば人類も絶滅してしまう可能性があるわけです。地球上のあらゆる生物が全滅し、再び非常に原始的な生命から生物が進化の道をたどるとしても、その期間は宇宙の歴史に比べれば非常に短期間のサイクルでしかないのです。こういうことを何年かに一回考えることは良いことだと思います。日々の辛いこと苦しいことかた一瞬でも開放される感じがしますね。
毎日新聞(ネット)のプレゼントコーナに応募して上野の国立博物館で開催されている「王羲之展」の観覧券があたったので妻と二人で見てきました。この観覧は一般観覧終了後の夜6時から8時までの夜間に特別に観覧でくるもので500名が当ったようです。昔は全くこの種の応募は当らないものと決め付けて無視していましたが、最近応募するようにしていると幾つか当ることがあり今回も見事に当たりでした。これまでの例でいうとレストランの昼食(二人)が当ったものが最大だと思います。
書道に特に興味があると言うわけではないですが、世間で有名な物で自分達が知らないものについては機会があったら触れてみたいと思っています。こういう機会は非常に有り難いものです。特にお金を払って出掛けようとまで思わないものでもプレゼントで当れば何かの縁ということで興味も深まります。
昔学校の歴史で少し学んだ「王羲之」です。王羲之が生きた時期は西暦四世紀、生まれは西暦303年で361年に亡くなったのだそうです。日本はまだきちんとした歴史の証跡がない次代です。そんな昔の書道家の書がそれ以降現代までの書道の手本となっていることに驚きを禁じえません。「王羲之」以降の書道家は一体何をしていたのでしょうか。展示されている書は驚くほど現代の字に通ずるものがあると思いました。ということは既にその時代で漢字が既に確立されていたことを示していると思います。
展示品には「王羲之」の手紙が多く含まれていますが、その字体もさることながら書かれている内容が結構木目細かいことに驚かされます。当たり前ですが親子の間・親戚付き合いの中で交わされる情報は昔も今も変わりがないということでしょう。その中のある手紙に王羲之自身が練習をもっと積めば上手になると言うようなことを書いているものがありました。やはり王羲之といえども練習の積み重ねによって上手になったことが伺われ少し親近感が沸きました。
夜の国立博物館に入る経験は始めてなので非常に興味深いものでした。ミイラが展示してあるような場所で夜間「肝試し」でもやったら面白いだろうなと思いました。
| 2013年02月03日(日) |
川口「DowDow」(ビストロムッシュドウドウ) |
川口駅近くの川口銀座商店街(と言う名称らしい)の北端にあるフランス料理の店でランチを頂きました。元々フランス料理のところをガス窯を設置してピザを始めたようです。ネットで「マルゲリータピザ」で検索して出てきたので期待して行ってみました。
川口リリアホールで今年6月に行われるオペラ「椿姫」のチケットを買うためにリリアのプレイガイドに寄った帰りに行きました。同じ埼玉県でも川口駅近辺は殆ど始めて散策でした。歩行者天国の銀座商店街は賑わっていましたが、伝統的な古い商店と最近のディスカウントストアタイプの店舗が混在する、何とも表現の難しい商店街でした。
レストランで注文したのは、妻と二人でトマト風味のスパゲッティとマルゲリータピザ。ランチなのでこれにサラダとコーヒーが付きました。このランチなら立派なイタリアンです。でも料理を食べ初めると「惜しい」「もう少しの所なのだけれど」という感想を持たざるを得なかったです。
それは素材(ピザならピザ生地、トマトソース、チーズ、スパゲッティならメン、野菜、トマトソース、ベーコンなど)の味は非常に良く、しっかり素材を選んで仕入れていることが分かります。しかしその「調理方法」の「決め手」のところで「もうひとつ」という感じを禁じえない。ピザでいうと「縁」と「中央部分」の厚さの違いが少なく、オリーブオイルの量が少ないようで「トマトソース、チーズ、オリーブオイル」の一体感が出ていないのです。もっともっとトロトロ感が欲しかった。
スパゲッティでもやはりオリーブオイルとニンニク風味(塩味も)が足りなくてパンチが利いていなくて、パスタの茹で具合はほんの少し長すぎるようで料理の「芯」の部分がはっきりしないのです。パスタについては茹で具合なのか、その後の炒め時間が長すぎたのかは分かりませんが。
こうした「今一歩」の理由はフランス料理とイタリア料理の違いが現れていのではないかと思われます。フランス料理はどちらかというとバターの味付けだと思います。塩分を含むバターを使用する場合バターの塩分を計算に入れて味を調えることになると思います。しかしイタリア料理では味の基本(仕上げも)オリーブオイルであり、これの風味付けにニンニクは欠かせません。さらにマイルドなオリーブオイルとトマトソースをシャキっとさせるための適量な塩分が必要になります。
そしてパスタの茹で具合、ピザの焼き具合がこれらの味の絡み方に関係してくるのだと思います。次に行く機会があったら今度はフランス料理を食べてみたいと思いました。
昨年秋の衆議院議員選挙で安倍自民党が大勝してから、円価格の下落・株価の上昇が始まりました。それまで東日本大震災での追い討ちも含めて、リーマンショックによって引き起こされた世界不況に中で日本経済は長らく低迷を続けてきました。政権が変わったからといって実体経済に影響が現れるまでにはかなり時間がかかりますから、今回の円安・株値上がりは「三本の矢」を始めとする具体的な経済刺激策の効果の先取りであり、本当に経済再生が本格的に実現するかどうかは、それら施策の効果が本当に実体経済に現れてくるかどうかにかかっているといえます。
株価低迷・円高状況でかなりダメージを受けているため、個人的には今回の動きに期待しているところではありますが、懸念すべき事項が何点かあるので記載しておきたいと思います。
まず民主党政権から継続している中国・韓国とのギクシャク関係です。当面の経済再生という政治と長期的な国益とは別だと言えばそれまでですが、日本の経済再生において隣国の中国・韓国の存在は非常に大きいと思います。表面的な問題として中国からの観光客の数は最近大幅に減少していて、土産としての日本製品購入量は激減しているでしょう。政府・役所(外務省)は猛省すべきだと思います。「国内問題から目をそらすための外国への強硬姿勢」は、中国・韓国ばかりでなく日本でも行われているものだと思います。
次は日本の物価の水準です。「緩やかなインフレ」が好ましいのは分かりますが、その出発点として物価水準は果たして世界の中で妥当な水準かどうかということが気になります。アメリカの場合には雇用が流動的(終身雇用ではない)ことから経済停滞時には賃金調整が行われます。日本でもデフレで定昇凍結が続きましたから賃金の延びは抑えられたものの、果たしてサラリーマンの賃金の水準(特に中高年)は外国と比べて高いのか低いのか。またガラパゴス的な日本国内向け製品・サービスは国際競争力を回復しているのかどうか。長期的に「緩やかなインフレ」と両立する絶対的な水準の議論がないと不安にあります。
そのことと関係がありますが、日本の産業の競争力(品質と価格)が「緩やかなインフレ」の経済の中で成長していけるのかどうか。この議論もまだ始まっていません。アベノミクスの三本目の矢の「民間投資を喚起する成長戦略」ばかりが目立ちますが、市場を開放したら外国産物に席巻されかねない「農業」はどうしていくのでしょうか。外国との価格競争力のないまま国内産業を保護していては結局国際競争力は失われたままです。高齢化の進展、高い人件費・高額な医薬品で医療・介護分野の将来は確実に破綻することが見えていますが、これを解決しないで国民の生活は希望あるものとなるのでしょうか。
民主党政権が難しい問題にどっぷり嵌まり込んで、解決策を提示できなかったまま崩壊しましたが、自民党政権はそれらを一旦後回しにして景気浮揚から取り組み始めました。そしてそれへの期待だけによって一見「復活の兆し」があるように見えますが、本当は実態経済が効率化し活性化しなkれば経済再生は実現しないことをしっかり認識しておくべきです。
朝鮮日報のネット記事です。なかなか難しいですね。
Japanese Prime Minister Shinzo Abe has decided not to attend president-elect Park Geun-hye's inauguration on Feb. 25, Japanese media reported Tuesday. Kyodo News said Abe will not go because he has not been invited.
Park has invited no foreign leaders to her inauguration, only foreign diplomats in Seoul.
In 2003, the Japanese prime minister Junichiro Koizumi attended president Roh Moo-hyun's inauguration, while Yasuda Fukuda flew to Seoul to attend President Lee Myung-bak's inauguration in 2008.
Mindful of those precedents, Abe sent former finance minister Fukushiro Nukaga as a special envoy to Park on Jan. 4, and mulled attending her inauguration, according to Japanese media.
An official close to Park said no foreign leaders were on the list of invited guests. "We cannot stop foreign leaders attending if they want to, but there are no foreign leaders who have said they will come," the official said.
日本語に意訳すると以下のようなことでしょうか。
「タカ派として有名なミスター安倍は、朴女史の大統領就任式に「呼ばれてない以上行かないよ」といっているらしいね。ま、朴女史としてはソウルにいる各国大使あたりまでには声をかけ、表向きは各国首脳を呼んではいないけれど、これまの同じ自民党の小泉、福田の両首相は大統領就任式に来ていたことを考えれば、東京はすごく近いんだし来たっていいよね。」
「ミスター安倍は正月早々韓国とパイプのある「額賀議員」を韓国に派遣して、そのあたりの感触を探ったようだけど、結局参加しないということに決めたみたい。韓国政府だってミスター安倍が参加したいというなら断ることないのにね。だけど韓国政府の本音と建前の使い分けも外国から理解されていないらしく、日本だけでなく他の国からの参加希望はないけどさ。」
| 2013年01月24日(木) |
ラフール・ガンジーの第一線登場 |
インドのジャイプールで開催されていたインド国民会議党の党員会議において、現国民会議党党首ソニア・ガンジー(66歳)の長男のラフール・ガンジー(42歳)が党の副党首に選出されました。ラフールは2004年の前回総選挙で国会議員に当選して政界入りして、8年間政治家として着々とキャリアを積んできたのでした。2007年には国民会議党の幹事長、今回副党首に選出と着々と階段を上って来ました。インドでは2014年春に総選挙が予定されており、その選挙においては国民会議党党首として国民会議党を代表することになりそうです。その選挙で国民会議党が勝利すれば晴れて「ガンジー首相」が誕生しそうです。
今回の党大会の演説でラフールは自分の政治信条を表明した。それは政治改革を志向し、若者・女性・弱者の政治参加を促して民主主義を推し進める必要があるということ。しかしそれは決して性急であってはという非常に真っ当なものであったようです。ともすると新進気鋭のリーダとして斬新な指導方針を表明して人気を集める方法もありますが、巨大民主国家インドにおいては決してスピードを求めてはならないことは周囲が教えたのでしょう。
しかし総論としてはまだ若干「ひ弱さ」を感じさせる印象を禁じえません(記事を読んだ印象)。妹「プリヤンカ」の政治資質のほうが未だに勝っているとの評価する意見もあるようです。ガンジー家では父親世代のラジヴ(ラフールの父)、サンジャイ(ラフールの弟)のように長男が少し大人しくて多少ひ弱に見える印象がぬぐえないのです。これから選挙までの1年間でどれ位成長するのか楽しみでは或る。
ところで現在国民会議党党首のソニア・ガンジーはどのような心情なのでしょう。母親のインディラ、夫のラジヴを暗殺で失い、イタリア人としてガンジー・ネルー家の代表となって大国インドの伝統ある国民会議党のリーダに祭り上げられた人物です。彼女は殆どその後インドから出ずに、つまり外交に関わることを避けてインド国内政治(インド国民のために)に全精力を費やして政治活動をしてきました。夫のラジヴが隣国スリランカの内戦に口を挟んだ結果スリランカの反政府組織のテロで命を落としました。最近のパキスタンとの紛争においても目立った主張は控えているようです。それほどインドの政治は難しいということでしょう。長男のラフールがその重責を円滑に引き継いでくれればと思います。
| 2013年01月23日(水) |
違和感のある「世論調査」 |
以下は1月21日時事通信の報道です。
「時事通信が1月11〜14日に行った世論調査で、安倍首相の靖国神社参拝について尋ねたところ、「参拝すべきだ」と答えた人が56.7%に上った。沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題で悪化した対中感情などが背景にあるとみられる。「参拝すべきでない」は26.6%だった。首相は在任中に参拝するかどうか明言を避けているが、参拝賛成の世論が強まれば、首相の判断に影響を与える可能性もある。 調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施し、1292人から回答を得た。(2013/01/21)」
果たして本当に国民はそのように考えているのでしょうか。A級戦犯が合祀された後に天皇陛下が靖国参拝を取り止めていることは多くの国民が知っているはずです。これが最近の尖閣列島・竹島問題を巡る中国・韓国との意見対立に対する感情が原因だとするならば非常に由々しいことです。韓国の朝鮮日報は早速「日本の過半数の国民が首相靖国参拝支持」という韓国国民の対日感情を刺激するような記事を載せました。(韓国のマスコミの書き方も何とかならないものでしょうか。日本人の感情を逆撫でするような論調です)
やはり靖国参拝問題では「戦争責任」と「中国・韓国等の被害を蒙った国の国民感情」を重く捉えて判断・行動すべきだと思います。天皇陛下が正月の挨拶で「東日本大震災での犠牲者に「寄り添う」」という発言をされていましたが、当事者ではなく遠くに住んでいると、過去に関する記憶が「薄れがち」だと思います。(ここで犠牲者の数が双方で食い違っているとかいう議論は無意味だと思います)
1月17日の阪神淡路大震災の慰霊祭でも、震災で親しい人を失った当事者の心の傷はまだ消えていないことはテレビを通じて改めて知りました。自虐的になる必要はないですが、当事者が「忘れられて寂しく・残念な気持ち」を持たないような行動(心を寄せること)に配意すべきだと思います。
| 2013年01月22日(火) |
尖閣列島問題に関する発言 |
安倍首相(2013,1,11) 「尖閣について海と領土を断固として守っていく。中国と交渉する余地はない」
中国外務省の洪磊報道官(2013.1.11) 「中日間の困難な局面は日本が招いた。日本は現実を直視して適切に問題解決を図るべきだ」(安倍首相発言に対する反応)
鳩山元首相(2013.1.16 北京での会談で) 「尖閣諸島については係争地であることを互いに認めるべき。棚上げの方向に戻ることが大事だ」
小野寺防衛相(2013.1.17日) 「中国側は『実は日本の元首相はこう思っている』と世界に宣伝し、国際世論を作られてしまう。言ってはいけないが、『国賊』ということが一瞬頭のなかによぎった」(鳩山元首相発言に対する反応)
クリントン米国務長官(2013.1.18) 「日本の(尖閣諸島の)施政権を損なおうとするいかなる一方的な行為にも反対する」
中国外務省の中国外務省・秦剛報道局長(2013.1.18) 「アメリカ側の発言は事実を顧みず、是非を分別していないものだ。強烈な不満と断固たる反対を表明する。アメリカは逃れられない歴史的な責任を負っている」(クリントン国防長官発言に対する反応)
公明党山口代表(2013.1.21) 「領土問題は将来の世代に解決を委ねるのはひとつの知恵だ」
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微妙に方向性が変わってきていると思います。連立与党の公明党が上手に地均ししてくれれば良いと思います。それにしても「右より」の発言をしていればマスコミの受けが良いのは困ったものです。まるで太平洋戦争中の政府の戦果発表のように聞こえます。
| 2013年01月21日(月) |
アルジェリアの人質事件 |
アルジェリア東部の天然ガス田施設建設現場で起きた「人質事件」で、人質の多くに犠牲者が出ているようです。「日揮」の日本人17人の社員についても10名の安否が不明となっているとのことです。
今回の事件においては、現地から正確な情報が日本国内に届かない事に対する不安・不満が非常に大きいように思えます。ニュース解説などでは日常の情報収集活動だとか地道な交流活動をしておいてこそ非常時の情報確保が可能となるのだといった声が発せられています。それは尤もなことだと思いますが。
それは良いとして、気になったのが「現地の情報取得・管理」に対する過度の期待があるように思えたことです。日本ではテレビ・ラジオ・インターネット等を通して事件・事故の情報は非常に速やかに流れることが当たり前となっています。日航ジャンボジェット墜落事故の際、現場を管轄していた長野県・山梨県のNTT関係者は事故現場における関係者(救援隊・マスコミ等)の通信確保のために無線機を背負って現場に急行したのだした。
日本においては都市部では通信網が行き届いているし、僻地であっても様々な通信手段を即座に構築できるような体制が準備されています。しかしそのような国は世界の中ではほんの一握りの国でしかないことは理解しておくべきだと思います。こうした備えは国土の広さとか、砂漠などの自然環境条件によって更に構築が難しくなります。これは通信に限らず、電力、交通網、医療施設等のインフラ設備には共通的にあてはまることだと思います。
日本人が外国で陥り易い「危険」、あるいは日本に住んでいて外国に状況に原を立てたりしてしまう原因は、外国の状況は日本に近いだろうと推測してしまうところから来ると思います。当然ですが日揮からの現地派遣社員はそのことは十分承知のはずです。しかし現地での警備体制整備だとか、銃器類の準備等、自分達の安全は自分達で守るための準備がどれくらいなされていたか。またそういう必要性を日本から推測して金を費やしても準備していたかどうか。
嘗て内戦終了前のスリランカで勤務していた頃、スリランカ政府関係機関に転出した嘗てのトップを訪ねた時、自分の机から政府から貸与されている「護身用ピストル」を取り出して見せてもらったことや、私の通勤用の車のトランクには常に防弾チョッキが積まれていたことを思い出しました。勿論そういう装備があったとしても今回のテロ事件に対処できたとは言いませんが。
今回のテロ発生に際して、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ベルギー等の政府の対応において日本だけが非常に特殊な反応をしているように思えました。テロとの対決においては毅然としたかつ素早い対応の必要性だと痛感しました。日本政府の対応は、まず状況の把握に努めて人質の人命を最大限尊重した対応を取ることとなったことでしょう。そうすると武力解決のタイミングを逸することになりかねません。これから人質の犠牲者数は増えることとなるでしょうが、それでもアルジェリア政府の対応方法を評価する世界各国の雰囲気は崩れないでしょう。
日本国憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」と書かれていますが、世界には平和を愛さない勢力もあることは事実です。そういう勢力に対して国民・政府はどのように対処するのか。残念ながら現憲法が想定している世界はまだまだ実現していないというところでしょうか。
| 2013年01月20日(日) |
駒込のナポリピザ「Puccii」 |
昨日上中里の「滝野川会館」までオペラを聴きに行ったあとの夕食として、駒込のイタリアンレストラン「Puccii」でナポリピザを食べてきました。場所は駒込駅から東側すぐの商店街の中で、土曜の夜9時過ぎの商店街は閑散としていましたが、「Puccii」だけは暖かそうな明かりが点っていました。オペラを聞いて大分興奮していたので、イタリア料理はその気分にぴったりでした。
注文したのは、前菜の野菜サラダ、マリナーラ、マルゲリータ(2枚)ハウスワイン(500ccデキァンタで赤・白)
最初の野菜サラダではドレッシングとパルメザンチーズがとても美味しくてピザへの期待が膨らみました。ハウスワインは赤はモンテプルティアーノ、白はトレビアーノという軽めのワインで、サラダにもピザにもとても相性が良く、ご主人の品揃えのセンスを感じました。

ピザはマリナーラ最初に食べて次にマルゲリータを頂いたのですが、マルゲリータがあまりにも美味しかったのでもう一枚追加してしまったのでした。マリナーラ、マルゲリータ共に「オリーブオイル」の使い方(多め)がとても上手だと思いました。エクストラバージンも多分良い物を選んでいるのだと思います。トマトソース、チーズと程よく混ざり合って薫り高いピザに仕上がっていました。
ピザ窯はそれほど大きくないガス窯ですが、窯の窓にはしっかりした蓋が備えられていて、窯内の温度に気を使っている様子が見て取れました。ピザを焼く時間も少し長めの感じがしました。それでも焼けすぎてパリパリにならないのは、窯の性質を熟知して、その性質に合致した材料を盛り付け(トマトソースの水分とか、オリーブオイルの量を調整して)、丁度良い時間じっと我慢して一挙に焼く・・・という技からくるのだと思います。
1200円(マリナーラ)、1300円(マルゲリータ)というピザの価格は決して安くはないですが、それに見合った非常に丁寧な仕上げのピザだと思いました。大感激でした。
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